FF10 ジェクト・スフィア


 「見せたいものがある」

 俺はアーロンの言葉に従った。
 そこはスフィアの泉だった。

 「10年前、ジェクトが残したスフィアだ。見てみろ」

 ジェクト…俺のオヤジ。
 どんなに憎んでも憎み足らないオヤジ。
 でも、俺は…。
 スフィアを手に取ったんだ。



 
「おめえが これを見てるってことは…。
  オレと同じように、スピラに来ちまったわけだな。
  帰る方法がわからなくて、びーびー泣いてるんじゃねえか?
  まあ…泣きてえ気持ちもわかる。
  オレも人のこと言えねえよ。
  だがよ、いつまでもウジウジ泣いてんじゃねえぞ。
  なんたって、おめえはオレの息子なんだからな。
  あー……。
  なんだ、その……。
  だめだ、まとまりゃしねえよ!
  とにかく……。
  元気で暮らせや……そんだけだ」





 …………。
 ………。
 …。





 「最後だけマジなふりしたって、説得力ねえっての」

 「おい」

 「なーんスか?」

 「ジェクトはおまえを愛していた」

 「んな、気持ち悪いこと言うなよ」

 「しかし、愛し方がわからなかったと言っていた」

 「オヤジの話はもういいって」

 「これだけは伝えたかった」

 「そりゃどーも」






 「それともう一つ」


































 「俺はジェクトを愛していた」



































 「
何ぃー!!?



































 「俺たちは、
三角関係だな」








 「アーロン→ジェクト→ティーダ、だったら
一方通行だろ!?(滝汗)」


































 「
  、だ」



 「なんだよ、この
エコロジーな図式は!?」



 「お前の気持ちは分かっている」



 「
全然分かってねーよ!



 「お前は俺の体が目当てか」



 「
顔赤らめるなー!!













 「道は険しいわよ、少年。
  相手は伝説のガードだからね」




 「お、おいルールー!?
  
冷静すぎて怖いッスよ!
  それに俺はアーロンなんかじゃなくて、ユウナのことが…」

 「無理ね」



 「
ひでぇ!!





 「残念でっした〜。
  男子は男子の、女子は女子の三角関係があるんで〜す」



 「マジかよ!
  もう意味分かんねーよ!」


 「
『シン』の毒気か



 「うるせーよ、ワッカ。
  これ以上登場人物増やすなよ!
  
ワッカのセリフだかアーロンのセリフだか分かんねーだろ!




































 「では、俺のセリフには
(はぁと)をつけよう(はぁと)




 「
余計なことすんな、
  アーロン!!



 「先は長い。急ごう
(はぁと)




 「だから、
  
余計なことすんなってーの!
  キマリ〜、なんとかしてくれ〜(泣)」



































 「キマリ、眼鏡っ子に興味ない」








 「こんなオッサンに
萌えられるかー!




 「オッサン、とはなんだ。
  これからは伝説の眼鏡魔女っ子と呼べ
(はぁと)




 「
ガードはどーすんだよ!
  つーか
眼鏡キャラを主張すんな、
  その顔で!



















 「そして
萌えろ(はぁと)




 「
アンタは異界にすっこんでろ!


































 「まあよかろう
(はぁと)




































 「
これからは、
  お前の物語だ(はぁと)



































 「
なんだ、このオチはー!!


  <続く?>

















 
「私、セリフがなかった…」






 <次回予告>
 リュックの言う「女子三角関係」に亀裂が!?

 「私はリュックのこと大好きだよ」
 「私もユウナ好き〜」




 どうするルールー!




 そして、とうとうナリフリ構わぬアプローチを仕掛けるアーロン!
 ティーダの理性は耐えられるか!?
 ワッカと土星の関係は!?
 そしてリュックとサックの関係はー!?

 次回!
 ファイナルファンタジー10!
 『全てを超えし一線』
 乞うご期待!!

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