ネタバレですので、これからサガフロ2をやろうかな、と思っている方はお気をつけ下さい。
再会
(1236年)


登場人物
 ギュスターブ(16歳) フリン(14歳) レスリー(15歳) ケルヴィン(15歳)

 トマス郷のパーティーに出席するギュスターブ。
 ギュスターブは王家の血を引くので、彼が出席することは何の問題もないが、
 彼が連れてきたフリンという少年は身分の低き者であった。

フリン
 「ねー、ギュス様。ホントにボクなんかが来て良かったの?

ギュスターヴ
 「気にするな。トマス郷は心の広い方だ。
  庭でつまみ食いしてるだけなら、何も言われないさ。

フリン
 「みんなきれいなカッコしてるよ。なんか恥ずかしいな。

ギュスターヴ
 「お前がそんな格好なのは、ここに呼ばれてくるような連中の責任だ。
  恥ずかしがる必要があるか!
  そんな事より、かわいい娘がたくさんいるぞ。お前は、そこらで何かつまんでろ。

 給仕している女性に近づくギュスターブ。

ギュスターヴ
 「ねえ、君、名前は?

レスリー
 「いらっしゃいませ。どうぞ、たくさん御召し上がりになってくだ…… ギュスターヴ?

ギュスターヴ
 「? なんだレスリーか。ここで何してるんだ?

レスリー
 「私はヤーデ伯の所で行儀作法の修行中なの。

ギュスターヴ
 「行儀作法? お前が? はははは、そりゃトマス郷もケルヴィンも大変だ。

レスリー
 「何笑ってるのよ。トマス郷には、いつも誉められてるわよ。
  あんたこそ、また悪さしてるんでしょう。

ギュスターヴ
 「もう、ガキじゃないぜ。なあレスリー、あそこのかわいい娘紹介してくれよ。

レスリー
 「何で私が!

 何やら良さげなムード(?)にケルヴィンが気づき、そのことをフリンに尋ねる。

ケルヴィン
 「あの二人知り合いか?

フリン
 「あ、ケルヴィン。うん、グリューゲルにいた時に。

ケルヴィン
 「そうか。レスリーはグリューゲルの名家ベーリング家の出だからな。
  なあ、フリン、ギュスターヴはレスリーのことが好きなのか?

フリン
 「え!? いつもケンカしてたけど……

ケルヴィン
 「ふっ、ギュスターヴもガキだよな。

フリン
 「……ねえ、ケルヴィン。最近しゃべり方がギュス様に似てきたよ。

ケルヴィン
 「うっ…… 今朝もそのことで父上に注意されたばかりだ……
  お前達が馴れ馴れしいからこうなるのだ。私の貴族としての品位が……

レスリー
 「あー、手で食べないでよ。下品なんだから、もう。

ギュスターヴ
 「こうやって食うのが美味いんだよ。解ってないよな。

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