▼「ことしのぼく」(たつのこたかし)。まいあさおきたら/「うまれたて!」みたいなきもちで/めをさまそう/…ってきめたんだ/ね、きみは/どんなことをきめた?

▼のはらのみんなの代理人くどうなおこさんは、たつのこたかしくんの「けっしん」について次のように書いている。心も体もゲンキぴんぴん、大空に向かって飛び出せるような、そんな一年になるといいなという願い。それには「うまれたて」のほっかほっかの気分が効き目があるということ。つまり、「いつも新品」というわけ。

▼工藤直子さんは「さざなみ国語教室」154号の巻頭に「いつも、いつまでも『お初』で」という玉稿を下さっている。「新年というのはなにもかもがマッサラのお初というふうに見えて、わくわくしました」と述べながら、「初めて会うように、人や事柄と出会い続ける」そんな人生を送りたいといういう気持ちを綴って下さった。さらに詩や童話を書きたくなるとき、というのは、たいてい気持ちが「お初」になっているときのようであると。

▼教室は毎日が「お初」である。だから、子どもたちは我が学級が大好きなのであろう。今日は、どんな勉強をするのと、「うまれたて」のほっかほっかの気分で授業の開始を待つ。新年の干支は龍。たつのこたかしくんのように新品の気分で授業を創っていきたい。(吉永幸司)