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8.  平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」2025
更新日時:
2025.04.27 Sun.
<2025年度ファーストステップ助成金採択されて>
                                            会計 小吹 修三
 このたび、昨年度につづき、平和堂財団の「夏原グラント」自然環境保全助成事業に応募し、運よく採択されま
した。
 ファーストステップ助成金は、すでに活動している環境保全活動のボランティア団体で、初めてこの助成金事業
に応募する団体が対象となっています。
 昨年、初めて応募して一次審査に合格し、プレゼンテーションに参加した時は、なんとなく手ごたえがあったの
に、「見事」落選し、なかなか採用されることが難しいことを痛感しました。
 たしか、昨年度のプレゼンは参加団体が30団体以上でしたので、どれくらいの団体が採択されたのか、詳し
く調べてはなかったですが、かなりふるいにかけられる印象を受けました。
 プレゼンそのものも、時間制限が厳しく(全体が9分で、プレゼン5分、審査員による質疑応答4分)途中で
も打ち切られるので、なにかそこで門前払いを受ける感じもありました。
 実際は、しかし、今回の採択の結果は、通知に採択団体の数が明記されており、それによると、20団体の選考
があり、そのうち16団体が採択されたとのことです。昨年より応募団体が少なく、昨年度に比べると広き門
だったことがわかりました。
 実を言うと、昨年度はけっこうがんばって書類を作ったりしていましたが、今年はたぶんまた駄目だろうと諦め
半分で、福島さんに「もう一回出してみたら」と薦められ、あまり考えず、昨年度とほぼ同じ内容で応募しました。
 はっきりいって採択される自信もなかったばかりか、プレゼンテーションの日時と仕事が見事にかぶり、もう参
加できないな、と諦めかけてましたが、職場の方の協力もあり、ギリギリ掛けつけ参加することができました。
諦めずに応募し、良かったと思います。

 この「夏原グラント」は滋賀県内と京都府内の環境保全・地域創造に寄与する活動団体を対象とし、「他の団体
のモデルとなるような先進的なテーマ設定や事業展開が期待されること」が応募条件にあげられています。

 応募には、府民の森ひよし森林倶楽部の設立の経緯や日ごろの活動内容だけでなく、この助成金を使ってどんな
テーマで新規の活動をしていくのか、について明記する必要がありました。
 そこで、倶楽部の活動のなかの「炭焼き」に着目して、もともと倶楽部の最初の大きな事業として「ひよし窯」
の再現と南丹の日吉町の地域の伝統文化である「炭焼き」の継承事業があったことを前面に出し、その炭窯の
「修理・継続」をテーマにして、応募しました。
 炭窯の修理に関しては、倶楽部で炭焼きを実践している竹村さんに必要なことを聞いたので、初回の応募のとき
には、間にあわず、そのことは応募書類には書きませんでしたが、プレゼンで発表しました。
 今回は、書類にそれを少し書いて、プレゼンで同じく炭窯の蓋の部分がひび割れ、うまく炭が焼けないので、
修理改修したいので、応募したと発表しました。
 質疑応答では、焼いた炭をどう活用するのか(キャンプ場で販売している)、メンバーの高齢化が進んでいる
とのことだが、活動をどうするのか(新聞等でメンバーを募集していく)とか尋ねられました。

 とりあえず、採択された以上、森林倶楽部としては、その「ひよし窯」の改修・修繕が必要な事業になりました。
なかなか事前にご相談や打合せができず、わたしが代表して応募しましたが、いままでの倶楽部の活動の集大成
として、なんとか、力を合わせて実現していきたいと思います。
 とくに「ひよし窯」の再現に当初よりかかわっていたメンバーの方々にご指導・ご協力をお願いしたいと切に
思います。

 プレゼン当日に一緒に応募した団体の発表をいくつか聞きましたが、わりと若い人たちが中心になってやってい
る活動がいくつかあり、刺激を受けました。他の団体と交流する必要を非常に感じました。メンバー集めにも、
利用できるかもしれません。
 たとえば、京北の細野で休耕田を利用し、農作物を作るコミュニティの運営をしているグループがありました。
その発表者が言っていたことですが、こうしたボランティアに参加する人たちにはふたつの種類があって、継続
して中心的に活動に入ってくるひとたちと、そうではなくときどき遊びがてらというか、オブザーバー的に参加
する人たちがいるというのです。それぞれの人たちの「参加の温度差」があって、それに応じた対応をしないと
いけない、と言っていました。もし、活動メンバーを増やそうとする場合、そうした微妙な感覚をいまの倶楽部
の中で共有して、新しいメンバーに対するやり方をどうするかなど話しながら進めていかないといけないと思い
ました。
 なお、この「夏原グラント」は、故片山さんが書類を最初に取り寄せ薦めてくださったもので、助成金には片
山さんの想いがこめられているものと思っています。 


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