子守唄墓守虫 第六章 ヒラタシデムシ
事件のあと、住之江は母親の指示で別室登校を始めた。
一学期からの現金やピアスの窃盗事件の犯人がキアだという噂が流れ、僕は彼の濡れ衣をはらすために奔走する。
淡路と茨木は門真をかついでキアに喧嘩をしかけるが、多聞に阻止される。今は江坂の用心棒をしている多聞だが、以前はキアの母親とかかわり、格闘技の指南をした関係であるらしい。
堂島刑事は江坂の父、出戸の捜査をする目的で僕に接近してきた。僕はキアの身を守りたい一心で、情報提供を承知する。
大宮がみつけた文鳥の死骸の筋胃から、片方のピアスがみつかった。僕はそこから宇多野先生が犯人ではないかと疑い、常盤に情報収集の手伝いを頼む。
金岡の家を訪問した僕は長居に出会い、宇多野先生がパチンコ依存症であること、江坂が先生を利用しているらしいことを教えてもらう。
養護の壬生先生は児童相談所に連絡をとったことから学校の管理職にはじかれ、個人情報漏洩の責任をとらされて退職する。
残った教師たちのなかで玉出先生だけが状況を変えようと焦っていた。
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