西田総務工房 四式アシガル レジンキットの作り方補足(その1)

 
基本的な製作法は取説に詰め込みましたが、ちょっと分かりづらかったなぁという箇所をピックアップして解説致します 。本当はそんな所ない方がいいんですけど…(^人^)
製品添付の組立図解と合わせてお読みください。

  

パッケージと箱記載内容の訂正

ワンダーフェスティバル2019冬販売分のパッケージと取扱説明書記載の「別途お求め頂くパーツ」につきまして、
パーツメーカー様の表記に誤りがありました。※製品型番と製品名に誤りはありません。
PPCシリーズは壽屋様ではなく、HOBBYBASE様です。迷われたお客様、本当に申し訳ございません(汗)。



主なチェックポイントはこの4つです。
【1】関節パーツとキットの相性 【2】肩の関節 【3】太腿上部パーツの向き 【4】軸パーツの挟み込みについて


【1】まず関節パーツとキットの相性から。

アシガルさんに使用するPPCシリーズ(関節技)は大変優れたパーツで素晴らしい強度と保持力を持っていますが、切り出したままでは必ずしも最適な保持力とは限りません。また、関節ごとの硬さが異なると、ロボットになった時の遊び心地が良くありません。汎用パーツでガンプラのように気持ちよく可動するには、曲りや捻りの硬さの均一化が重要なのです。つまり、仮組みをして動かしつつ関節の硬さを調節が必要となります
【追記】レジンの穴にプラ棒を通して軸関節にするとレジンが摩耗してすぐスコスコになるので、アシガルさんのレジンの穴は、関節の軸穴としては使用しない設計になっています。


まず、関節パーツ全般共通で、軸関節(筒に棒が差し込まれて軸回転するだけの構成)が緩い時。(もちろん、純正状態でベストと感じたらいじる必要はありません)

軸側に瞬着を塗ります。瞬着硬化剤など完全に硬化させてから、ヘキサパイプとのハマり具合を見つつ良い硬さになる様、#400の紙やすりで瞬着を削って調節します。軸の全周囲に瞬着を薄く塗って、#400の紙やすりで包むように回してヤスってください。


PPC-Tn09と14のクセについて。この二つは丸いか薄いかの違いはあれ、基本は同じ性質の関節パーツです。(画像の部位名はボクが勝手につけたので公式ではありません)^^;


PPC-Tn09は、オタマ形状のオス側パーツと虫眼鏡状のメス側パーツを組み合わせ、ピン状のパーツで両者の脱落を防ぎます。
蓋ピンを差し込むとその軸はオス側パーツの中心穴に強く食い込み、同時に蓋ピンの頭はメス側のオタマパーツとツライチになってこじ開けられなくなるので、組み上がるとパーツを傷付けずに引き抜くことはほぼ不可能です。つまりPPC-Tn09と14は、組み上げてしまうと硬さの調節は出来ないという事です。


もう一つ気を付けたいのが、ピンを差さない状態ではアシガルさんの関節に適した硬さで曲げる事が出来るのですが、蓋ピンを差すと途端にちょっと硬くなり過ぎる気がします。これは蓋ピンを差すと、なか軸がわずかに太り、六角穴との干渉がキツくなるためと思われます。袖やスネがデカいロボットには適していますが、アシガルさんには硬すぎるので、ここは和らげる方向で。


スナップフィットでいい感じではあるのですが、ここでは敢えて、なか軸中心の穴をピンバイスで拡幅してスコスコにし、ピンを差してもなか軸が太らないようにしておきます。で、ピンを差す際は、軸に接着剤を塗る事で固定する方式とします。


【2】肩の関節
これは単に取説の図解が悪かったとしか…m(_ _)m 写真とイラストを加筆しました。


解説は左の図に埋め込みましたので、そのように作ってください。(説明が雑で申し訳ありません^^;) 腕の旋回(前に振出し)は、首筋から生えたTn28の雄と(17)接着のTn28の雌の間に担わせます。首筋とTn28の雄も抜けやすいので接着です。

 
【3】太腿は左右とも、Tn08+(10)+(16)+(19)ですが、頂点の(19)の向きを変える事で鏡面映しになります。(19)の接着面と(10)+(16)の接着面は円形で、切欠き部分を正面から正確に90度旋回にセットするのは難しいもの。
そこで、(19)のTn08がささる穴に2つの切欠きを付けておきました。(19)の穴から(10)+(16)の継目の線を覗きながら、差し込んで角度を合わせてください。


【4】本キットには関節のピンを挟み込む場所が多く(ただし後ハメ可能方式)、、可動遊びをしていると横からの力とテコの原理で貼り合わせたパーツがパキッと割れる事があります。実際真っ二つになる事は少ないですが、苦労して消した継目が復活する事はしばしばです。
なので、可動で遊ぶ際は、接続軸部分の左右(ヘキサパイプを仕込んである場所はヘキサの左右)に瞬着を塗っておいて身のパーツと一体化しておくことお薦めします。
ただし、瞬着を沢山塗るとの乾燥ガスで塗装部分が白くなって大変困るので、その辺りは慎重にお願いします。

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