ローランド社製XYプロッタ(特にHP−GL互換のコマンドサポート のもの)について、プロッタのコマンドを解釈して、プロッタに出力す る代わりにパソコンの画面に出力します。細部を見たいときには拡大が 可能です。プロッタのコマンドを画面で見ながら画面に作図もできます。 残念ながらサポートが物理的に出来ないコマンド(デバイスのコント ロールなど)もありますが、通常多用するコマンドはすべてサポートし ています。とくに「飴ちゃん」に完全対応しています。 ローランド以外のメーカー品についてはテストしていませんので、 実行できるかどうか解りませんが、ヒューレット・パッカード社製の プロッタ、グラフテック社製のプロッタの内、HP−GLが解釈できる 最新機種等で用いられているコマンドはかなりの部分を解釈できるもの と思います。プログラムの開発はローランド社製XYプロッタのDXY 885(漢字つき),およびローランド社製XYプロッタのDXY 1100で行いました。 なお、配布のバージョンでは、円弧の演算でパソコンの計算精度上、 画面が乱れる場合もありますが、気にしないで下さい。いずれ直します。 パソコンのメモリの関係上、余りに長いコマンド(パラメータを含む) や、同じファイルを再度実行し続けた場合、暴走するといわれています。
「キャンデー」の無効を張った大それたネーミングですが、 CANDY3、CANDY4の汚い文字を美しくするために主として用 います。CANDYの文字フォントをやめ、XYプロッタが持つ本来の 文字を使います。最近のCANDY4ではXYプロッタの漢字ROMを 使えるようになったそうですが、PLTファイルで斜体文字の指定など をする必要があるようです。 「飴ちゃん」はCANDYのアスキーファイルであるベクトルデータ ファイルの拡張子がV3のファイルを読み込み、ローランド社製XYプ ロッタのコマンド(RD−GL)に置き換えます。この際、CANDY でも不可能な縦横比の変換操作が出来ますので、縦につぶした図形など を描くことが出来ます。ペン速度はOHP作図用にゆっくりとさせ、 文字はプロッタのフォントでかつ斜体文字に変換されます。 「飴ちゃん」はパソコン歴の異なる複数の方が使用されることを前提 にプログラムされており、レベルに応じた説明文がでます。説明文を読 み飽きたら「プロ仕様」をお使い下さい。 「飴ちゃん」はグラフィックのサポートが十分でない機種に対しては マウスの使用が出来なかったり、警告が出るようになっています。エプ ソンPC286、NEC9801VX程度のハードウェアを想定してい ます。 「飴ちゃん」はV3のファイルを読み込み、変換操作を施した後、同 じドライブ、同じディレクトリに拡張子をXYPに代えて出力します。 「飴ちゃん」が作り出す拡張子がXYPのファイルは RSDRV.SYS を 使ってtypeコマンドでXYプロッタに出力することが出来ます。 出力に関してはMS−DOSに依存しますので、SWITCHコマンド、 SPEEDコマンドを使ってパソコンとプロッタの通信条件を合わせて おきます。 プロッタのコマンドに馴れていない人は、「XYVIEW」を使って、 プロッタに出力されたときの図形の様子のシュミレーションをしたり、 逆に慣れている人はプログラム製作者のようにプロッタコマンドを使っ て、エディタなどでファイルを直接修正し、CANDYでは不可能な さらに細部の作図の調整が可能でしょう。
グラフテック社製のデジタイザの使用とアスキー社製CANDY3 またはCANDY4の使用を前提としています。デジタイザは座標読 みとり精度が優れた良い入力装置ですが、古いソフトである「CAN DY」はサポートしていません。デジタイザで読み込んだ図形をCA NDYで処理するために作ったソフトが「DIGCAN」です。デジ タイザの手動入力では歪んでしまう直線の入力などをCANDYで修 正することが出来ます。更に文字や飾りをつけくわえてXYプロッタ などに出力すれば美しいお絵描きを完成させることが出来るでしょう。 DIGCANの実行にはデジタイザとパソコンを通信回線で結ぶ必 要があります。RS232Cでの利用を前提としています。RS23 2Cの通信条件はMS−DOS任せですので、MS−DOSの SWITCHコマンドや、SPEEDコマンドで各自通信条件を整え て下さい。また、MS−DOSのVer.3以降ではRS232Cド ライバーはCONFIG.SYSに登録することが必要となっていま すからご注意下さい。バッチ・プログラムにしておくことをお進めし ます。 バッチファイルの例 ADDDRV DIGCAN.DEV SWITCH R0[9600 b8 pn s1 xon] SPEED R0 9600 b8 pn s1 xon DIGCAN DELDRV ドライバー DIGCAN.DEV は次のように。 DEVICE=RSDRV.SYS したがって、カレントディレクトリに次のMS−DOSファイルが 必要です。(MS−DOSのVer.3.1の場合) ADDDRV.EXE SWITCH.EXE SPEED.EXE DELDRV.EXE DIGCAN.DEV RSDRV.SYS DIGCAN.EXE・・・配布のプログラムをコンパイルしたもの 「DIGCAN」ではデータ点の入力はある大きさを持った円で表し ます。CANDYで判別が出来る大きさにしてありますが、現在のと ころ、データ点の質(データの種類、○△▲など)を区別しない設定 にしてありますので、CANDYで修正して下さい。○△▲などは CANDYで部品登録しておくと便利ですね。 「DIGCAN」には現在のところ、文字データの入力機能をつ けておりません。悪しからず。
ZEIT社製「デジタルクラフト・Triphony」から CANDYにデータを渡すためのデータコンバータです。 TriphonyはCANDYのデータを読み込めるのに、逆が出 来ないことに怒りを感じて作ったプログラムです。 Triphonyで2次元、C形式、ワイヤー、でデータを保存し ます。しかる後、TRICANを起動させ、拡張子がCであるような ファイルからCANDYのV3ファイルを作成します。TRICAN はTriphonyのデータファイルがあるドライブ・ディレクトリ にV3ファイルを出力します。 Triphonyのデータの精度がパソコンの画面の座標と一致し ますので、データの位置精度は悪くなります。せいぜい大きく Triphonyで拡大してから保存して下さい。なお、 Triphonyでは画面からはみ出すデータは保存されません。 色情報は正確にサポートしていますが、ポリゴンなどのデータは変換 されませんので、TRICANで処理した後、CANDYでまず パック処理をするようお勧めします。
配布プログラムの使用上の注意
1990年6月21日 鈴木 亮輔 1) 配布のディスクには「.BAS」の形式でプロ グラムが保存されています。MS−DOS、N88BASICは著作 権が設定されているのでコピーして配布することが出来ません。配布 のディスクにはこれらは必要ですが、入っていません。 2) アスキー形式のファイルについて 拡張子が「.BAS」のファイルは、アスキー形式で保存した N88BASICコンパイラ用ソースファイルです。エディタや ワープロで読み書きできます。 「XYVIEW.BAS」について インタプリタとコンパイラでメモリー管理の内容が異なるという N88BASIC特有の問題により、BASファイルはN88 BASICインタプリタでは動作しないと思います。Clear 文の内容 を変更するだけで、N88BASICインタプリタ上でも実行させる ことが可能です。 3) QuickBASICで実行させる QuickBASICで実行させるためには、1.行のラベル名を 変更すること、2.LOCATE文のパラメーターの指定が変わること など、かなりの作業を必要とするでしょう。 4) BASIC98で実行させる BASIC98での動作は確認していません。互換性が売り文句で すから余り問題はないでしょう。 5) コンパイルされたファイルについて 拡張子が「.EXE」のファイルは、N88BASICコンパイラ で実行形式にコンパイルされたファイルです。N88BASIC ライブラリがルートディレクトリにあるときにのみ、EXEファイル を実行することが出来ます。したがって「N88BASIC.LIB」 という名前のライブラリファイルだけが必要です。MS−DOS版 N88BASICをご購入下さい。これが、プログラム実行への一番の 早道です。 6) ハードの制限 ほとんどのプログラムはエプソンPC286VEで開発しました。 以下の機種での正常な動作を確認しています。ただし、メインメモリ を640kB実装時。 エプソンPC286、 PC286V、 PC286VS、 NEC PC9801VM2、 PC9801VM21、 PC9801RX、 PC9801VX 配列変数を使用しているので、配布のプログラムをそのまま作動 させるには、本体メモリを640kB実装していないと動作しない かも知れません。不足なら Out of Memory というメッセージを見つけ るでしょう。 グラフィクスを多用するプログラムであるために、98系のパソコ ンでないと動作しないでしょう。余り機種に依存するようなプログ ラムにはしていないつもりですが、JIS第1種漢字ROM、マウ スおよび16色グラフィックス・ボードが必要です。PC9801 VM以前の機種ではこれらをサポートしていない機種もありますの で、増設して下さい。不足なら、Device is not available という メッセージに合うはずです。 周辺機器との通信を行うプログラム「DIGCAN」 はRS232C通信回線が必須です。 一部のプログラムは製作者の自宅のPC9801VM2でも動 くよう、16色グラフィックス・ボードが無くても、何とか動作す るようにはしてありますが、メインメモリは640kB実装すること が必要でした。RGBディスプレイでなくてもいいですが、カラー対応 であることが操作上必要になるでしょう。。 7) DOSソフトウェアの制限について プログラムはNEC MS−DOS Ver.3.10 の上で開発しました。 MS−DOSのバージョンを変えて実行させたことがないので、解り ませんが、ライブラリがちゃんと動作すれば大丈夫でしょう。 ファイルを多くアクセスするプログラムですので、CONFIG.SYS に FILES=20 BUFFER=15 程度の大きな数を指定して下さい。 8) バックアップ・コピーについて 全くコピープロテクトをしていません。ご自由にバックアップを お取り下さい。ソースプログラムの改良、訂正などぜひ行って下さい。 その際、製作者にご連絡いただけると今後のバージョンアップに対し、 幸いです。他の方にコピーをして配布するのも自由ですが、著作権の 表示を消さないで下さい。また、バージョンアップサービスが行われ たときは、その方にもコピーをしてさしあげて下さい。御願いします。 配布のプログラムは既存のソフトウェアを最大限活用しています。 それらがないと配布のプログラムの価値は余りありません。既存のソフ トウェアは商品であり厳しい著作権の設定 がなされています。それらを利用される場合は、本ソフトウェア群とは 異なり、無断でコピーしたり他人に配布することが法律上も禁止されて います。皆様の良心に期待します。 みんなで守ろう! 著作権! 日本の良識。 9)省略 10)配布ディスクのインストールの最も簡単な仕方 1)新品のディスクをフォーマットする。 以下実行用ディスクと呼びます。 MS−DOSのシステム転送を忘れずに行う。 2)MS−DOSシステム・ディスクから次のプログラムファイル、 システムファイルを実行用ディスクに写す。MS−DOSの Ver.3.10の場合。 FORMAT.EXE ADDDRV.EXE DELDRV.EXE SWITCH.EXE SPEED.EXE RSDRV.SYS PRINT.SYS 3)MS−DOS版N88BASICのシステムディスクから N88BASIC.LIB を実行用ディスクにコピーする。このファイルは ルートディレクトリ上に必要。 4)エディタかワープロで CONFIG.SYS を実行用ディスクの ルートディレクトリ上に作成する。 内容は FILES=20 BUFFER=20 DEVICE=RSDRV.SYS DEVICE=PRINT.SYS 必要なら日本語入力フロントエンドプロセッサも組み込む 5)配布のディスクから拡張子が EXE であるファイルだけを 実行用ディスクにコピーする。 6)デジタイザやモデム、通信用機器のハードウェア上の通信条件を 設定する。その条件に合わせパソコンの通信条件を設定する。 パソコンのディップスイッチ2−5をOFFのこと。 MS−DOSのSWITCH、SPEEDを利用。 7)パソコンのリセット 11)以上の解説、説明に不審な点がある場合、またプログラムが起動 できなかった場合は下記にご連絡下さい。 勤務先 〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目 北海道大学工学研究科 材料科学専攻 教授 鈴 木 亮 輔 電話:011−706−6339 FAX :011−706−6342
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If you find the program error, please let me know.
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