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目指せ!発酵美人??ヨーグルティアで甘酒三昧♪ 記事登録日:2012/08/03
最終更新日:2012/08/10
 
流行りものにめっぽう弱い私・・・。
ということで、今話題の「麹」にもどっぷりはまっています。
今回挑戦するのは、乾燥米麹で作る「甘酒」。
値段が高く、入手が容易でない「麹」を有効活用すべく、「麹を節約しつつ、きちんと甘い甘酒をお手軽に作る」をテーマに試行錯誤してみました。
実のところ、タニカのヨーグルトメーカー「ヨーグルティア」を使えば、大した手間もなく簡単に甘酒が作れます。
麹食品には美肌効果もあるとか?(無いとか??)
麹の甘酒で発酵美人♪一緒に目指しましょう♪






  ヨーグルティアで米麹の甘酒   甘酒作りに便利な道具   
  新型ヨーグルティアで作る、56度仕込みの白米甘酒    ヨーグルティア /
  旧型ヨーグルティアで作る、50度仕込みの白米甘酒   麹の種類
  ポイント&雑感    
  麹の量について    
     リンクの効いていない項目については今後順次更新予定です 麹で甘酒料理帖
甘酒をもっと日常に
取り入れたい方にお勧めの一冊!
甘酒自体のバリエーションも豊富で
勉強になります♪
 




◎◎◎ 実践!ヨーグルティアで乾燥米麹の甘酒作り ◎◎◎


 新型ヨーグルティアで作る、56度仕込みの甘酒  (出来あがり約700g)
材 料
 乾燥米麹 100g   乾燥米麹の量は60gくらいまで減らせます;詳しくは下記を参照
 炊いた白ご飯 400g   普通に炊いたものでOK/なるべく炊いてから時間のたっていないものを用意
 水 260g   乾燥米麹の量が60gのときには水240gで
 
     
上記レシピでできる甘酒は、濃度のある濃い甘酒。
そのまま頂くのも美味ですし、お好みで薄めて一般の甘酒のように飲料とすることもできます。
また、塩麹と同様に肉や魚の下味・漬け床にも便利!
私は塩味の付かない甘酒のほうが塩麹よりも使い勝手がいい気がしています。

市販の濃縮甘酒のような感じですが、一般の濃縮甘酒が加熱処理をしてあるのに対し、自家製の作りたて甘酒は酵素が生きている「生甘酒」!
「生」の状態では日持ちも1週間程度と短くなりますが、その分パワーが違います。(と思います)

旧型ヨーグルティアの設定温度が50度までしかなかったのに対し、新型は65度まで温度を上げることができるようになりました。
今回は試行錯誤の結果、独断と偏見で「適温」と判断した56度で甘酒を仕込みます。
スイッチオンして約8時間、大した手間も無く、絶品甘酒の出来上がり♪
ぜひ、お試しを!!!

必要な道具と材料
 
家庭での甘酒作りは電気炊飯器を利用する方法が良く知られていますが、高温に設定できるヨーグルトメーカーがあればもっとお手軽に楽しむことができます。
私が愛用しているタニカのヨーグルトメーカーYM-1200Nシリーズは設定温度が25度から65度と幅広く、高温帯の温度管理が容易なので甘酒作りにはもってこい!のオススメ商品!!です。

終始付属の容器で作業できますので、ヨーグルティア以外に必要なものと言えばかき混ぜるためのヘラくらい??
写真に写っているのは手巻きずしなどに便利なミニしゃもじ
エンボス加工が施されていて、小回りのきく有能なキッチンツールです。
場合によっては容器に入れっぱなしにもできるミニサイズで、これがなかなか重宝です。

新型ヨーグルティア YM-1200NB
実は旧型ユーザーでしたが
甘酒にハマって買い換え(買い足し?)ました
やっぱり設定温度に幅があるのは
便利ですっ!!!!!


甘酒作りの材料で特にポイントになるのは米麹。
我が家では保存が容易で長持ちする「乾燥米麹」を常用しています。
写真はますやみそさんの米こうじがですが、最近は十八盛さんの乾燥米こうじを愛用しています。
甘みについてはどれも同じくらい甘いものができますが、麹によって風味が変わる気がします。
食べ比べてみないとわからない程度の違いではありますが、同時に頂くと十八盛さんのほうが明らかに香りが良くおいしく感じました。

ご飯は今回、お冷やを使いましたが、甘酒作りには出来るだけ炊いてから時間のたっていない新鮮なご飯(?)を使うほうが失敗がありません。
出来上がった甘酒は生のままですと1週間程度出来たての風味を保ちますが、その後徐々に酸味が出てきます。
この時、新鮮なご飯を使っているほうが劣化スピードが遅い(酸味が出にくい)気がします。
 甘酒の材料は三つ!
ポイントは「米麹」
写真はますやみその乾燥米麹
出来上がった甘酒には
若干の臭みがあります


作り方
 
ヨーグルティアの容器に、炊いた白ご飯を400gほど計量

ヨーグルティアのプラスティック容器は電子レンジ殺菌ができるので、気になる方は白米の計量前に殺菌して、万全を期すこともできます


冷ご飯の場合は600wで3分程度、80度くらいまで温めなおします

炊きたてのご飯、保温ジャーで保温されていたご飯についてはその必要はありません


温めなおしたご飯に、常温の水240gを注ぎます

この時、容器の内容物の温度は60度弱になっているはずです
60度を超えていた場合は、60度以下になるまで冷まします

温めたご飯に分量の水を加えれば、60度を超えているという事は無いはずですが、失敗を防ぐには温度計で測ってみるのが一番です


60度以下になっている白米+水の容器の中に、乾燥米麹を60g入れます


乾燥米麹が全体に行き渡るようにまんべんなく混ぜ合わせます

写真はクリックで拡大します
他に比べて若干不透明な硬そうな米粒が乾燥米麹


ヨーグルティアを56度/8時間にセットして保温開始

この後、均等に発酵を進めるため、数回ほど全体をかき混ぜる作業をします

今回は撮影のため中身を何度もかきまわしていますが、実際に作る際には1時間後、2時間後、5時間後くらいの3回混ぜ合わせる程度がベストだと思います


約1時間後

白米と乾燥米麹が先に加えた水を吸収し、ちょっと乾いた感じにも見えますが・・・


全体を混ぜ返してみると、中のほうはしっとりとして水が出ているのがわかります

米粒を食べてみると、ほんのりと甘みが増しているのがわかります


全体を混ぜ返し、表面を平らにならして蓋を閉めます

約2時間後

左の写真と変わりないように見えますが・・・


混ぜ返すと内側は先ほどよりもさらにしっとりとたくさんの水分が出ています


約4時間後

しゃもじのあたりに随分と水が浮いているのがわかります
これを混ぜ返してみると・・・


すっかり甘酒らしくなってきました
全体がお粥状にトロッとしてきますが、食べてみるとまだまだ乾燥米麹の粒が下に残る感じで食感が悪いと思います



約5時間半後

更に水分が増してきて、米粒の形が無くなってきます


約8時間後

乾燥米麹の塊が無くなって、全体がトロトロになれば完成です


出来上がり次第、氷水につけるなどして急冷し、速やかに冷蔵庫で保存する、もしくはそのまますぐに冷蔵庫に入れる、のがおすすめです

甘酒が温かいまま放置されると、中途半端な温度の発酵が進み、酸味が出るのが速くなるので注意!!!


出来上がった甘酒

お米のデンプン質はすっかり糖化され、繊維のカラだけが残ったような感じです

麹の量について

今回は白ご飯400gに対し乾燥米麹100gで甘酒を仕込みました。
分量の欄にも書いたとおり、ヨーグルティアでの甘酒作りではこの乾燥米麹を60gくらいまで減らせます。

一般的な甘酒作りでは炊いた白ご飯の半量もしくは同量程度の米麹を使用する場合が多いので、それに比べると麹の量が非常に少ない印象があるかと思いますが、ちゃんと甘い甘酒ができます。
ただし、これはヨーグルティアで作る場合であって、ホットカーペットや炊飯器で作る場合にはここまで麹を減らすのはお勧めできません
麹の量についての詳細と個人的な意見についてはポイント&雑感麹の量についてをご覧ください。


仕込みの温度について

今回は56度で甘酒を仕込みました。
これまで50度から60度まで1度刻みで試してきましたが、56度が一番安定しておいしい甘酒ができる気がします。
ネット上では「出来る限り60度に近づけるほうが甘みが増しておいしい甘酒ができる」という情報が多いのですが、ヨーグルティアで58度以上で仕込むと、デンプンの分解はしっかりと完了しているものの甘みの薄い甘酒になってしまいました。
使用する麹の種類にも影響されるのかもしれませんが、私の意見では「56度」が一番お勧めの温度です。


作り方について

基本的に「甘酒作り」というのは、「炊いたご飯と麹、水をあわせて適温で温める」だけです。
ただ、ご飯の芯まで発酵させ、より甘い甘酒にするためには温度管理も含めていくつかのポイントがあると思います。

作業の流れは上の写真でご説明したとおりですが、注意したい点を追記しておきます。
甘酒保温中、発酵を促す為に、途中数回ほど全体をかき混ぜています。
今回は撮影のために何度もふたを開けて中身をかき回し様子を写真に収めましたが、実際には甘酒に空気いを入れるのは3回程度にとどめるほうが良い甘酒ができます。
個人的にベストだと思うのは米と麹を仕込んでから1時間後、2時間後、4~5時間後の3回。
これ以上かき混ぜると、酸味が出るのが速い甘酒が出来上がります。(場合によっては出来上がり時に既に酸味が出てしまうこともあります)
混ぜる回数が増えることで酸素が入りすぎ、発酵が進み過ぎるのではないかと、勝手に想像していますが、専門家ではないので確証はないです。

初めてチャレンジする際などは甘酒の出来具合が気になってついついフタを開けてしまいがちですが、その場合も表面を覗くのみにして、あまり中身をかき回さないのがオススメです。


仕上がりの見極めについて

今回は発酵時間を8時間としましたが、個人的には「甘酒は出来る限り短い時間で仕上げるのがベスト」と思っています。
時間をかけずに発酵を完了できると、酸味が出にくい、長持ちする甘酒に仕上がる気がするからです。

甘酒の仕上がりは、仕込みに使った白ご飯と乾燥米麹の中のデンプン質が完全に糖化され、芯が無くなりスカスカになった時点です。
(「?」と思われる方も、一度56度で8時間仕込んで見られたら、意味がわかると思います。)
上記のような状態になったらこれ以上は甘みは増しませんから、8時間以前の時点でも保温を切り上げても全然大丈夫です。


保存と賞味期限について

保存は冷蔵庫で行います。
もちろん、冷凍保存もできます。
私は未経験ですが、冷凍したものをそのままいただくとシャーベットのようになっておいしいそうです。

賞味期限ですが、上手にできれば2週間くらいは特に味の変化なくおいしくいただけます。
ご飯が古かったり、途中でかき混ぜすぎて発酵が進んだものだと、早ければ3日後くらいには酸味が出ます。
酸っぱいものが平気な方は、酸味が出てもそれはそれでおいしくいただけると思います。
実際私は酸味が出てもからなず完食しています。
でも、酸っぱくないほうがやっぱりおいしいです。

上手にできた時でも、すぐに飲みきれそうにない時は、「火入れ」を行います。
鍋に甘酒を入れてぐつぐつと沸騰させ、酵素を壊しておけば、それ以上に発酵して酸味が出るのを防げますます。
火入れをした甘酒は1カ月くらいは持つそうです。

ただ、いずれにしても保存状態が悪いとコウジカビとは別のカビが来る恐れがあります。
たとえばピンクとか緑とかのカビが出た場合は、一般の食品同様、廃棄するのが無難です。



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 旧型ヨーグルティアで作る、50度仕込みの甘酒  (出来あがり約700g)
材 料
 乾燥米麹 100g 
 炊いた白ご飯 400g  普通に炊いたものでOK/なるべく炊いてから時間のたっていないものを用意
 お湯 280g   50度前後のお湯
 
     
甘酒はなるべく60度に近い温度で仕込んだほうが、芯まで発酵した「良い甘酒」に仕上がります。
けれども、50度で仕込めないか、と言うと、そういうわけでもありません。
実は意外に風味のいい、甘い甘酒を作ることができます。

このページではタニカのヨーグルトメーカー「ヨーグルティア」での甘酒作りを試行錯誤していますが、2009年以前に販売されていた旧型ヨーグルティアは、50度までしか温度設定することができません。
我が家はもともと旧型のヨーグルティアユーザーで、甘酒作りにハマって新型を購入するまでは旧型で甘酒生活を楽しんでいました。

ただ、乾燥麹の芯まで発酵が進むのに時間がかかるため、少し多めのお湯で仕込む・白ご飯を加える前に乾燥米麹をふやかしておく、等の対策は必要です。

甘酒仕込みに適温と言われる60度前後では、死んでしまうといわれる麹も50度仕込みならまだ元気かも???
50度で仕込む甘酒は、良くも悪くも麹の風味が生きた甘酒になる気がします。
旧型ユーザーの方もぜひ、風味豊かな甘酒作りにチャレンジしてみてください!

必要な道具と材料
 
家庭での甘酒作りは電気炊飯器を利用する方法が良く知られていますが、高温に設定できるヨーグルトメーカーがあればもっとお手軽に楽しむことができます。
今回使用するのは2009年ごろまで販売されていた旧型のヨーグルティアYM-1200。
こちらの商品は設定温度が50度までしかなく、甘酒向きとは言えませんが、出来ないわけではありません。

また、「麹が生きている甘酒」にこだわるならば、作業中60度を超えないように管理するための食品用温度計があると便利です。

この他、ご飯をレンジにかけるための耐レンジ容器やかき混ぜるためのヘラなどが必要になります。
写真に写っているのは手巻きずしなどに便利なミニしゃもじ
エンボス加工が施されていて、小回りのきく有能なキッチンツールです。
場合によっては容器に入れっぱなしにもできるミニサイズで、これがなかなか重宝です。

旧型ヨーグルティア YM-1200
パネルのボタンが四角のものが旧型です
通販でも時々旧型が激安販売されていますが
新規に購入される場合は
やっぱり新型のほうがオススメですので
商品情報をしっかりとチェックするほうが
良いでしょう



今回は十八盛さんの乾燥米こうじを使いました。
50度で仕込む甘酒は、良くも悪くも麹の風味が生きた仕上がりになります。
量販型の麹でつくると、麹臭いと言いますか、独特の風味が残りますが、良質の香りのよい麹で作るとそのよい香りの残った風味豊かな甘酒に仕上がります。

ご飯はこのレシピについてもお冷やを使いましたが、基本的に甘酒作りには出来るだけ炊いてから時間のたっていない新鮮なご飯(?)を使うほうが失敗がありません。
出来上がった甘酒は生のままですと1週間程度出来たての風味を保ちますが、その後徐々に酸味が出てきます。
この時、新鮮なご飯を使っているほうが劣化スピードが遅い(酸味が出にくい)気がします。
 今回は十八盛さんの乾燥米こうじで仕込みます
お酒屋さんの麹ということで
とても香りが良く気に入っています



作り方
 
まずは50度前後のお湯を用意します
温度計で測るのが正確ですが、「指をつけてみて熱い」くらいのお湯でいいと思います

ヨーグルティアの容器には、乾燥米麹100gを用意しておきます

ヨーグルティアのプラスティック容器は電子レンジ殺菌ができるので、気になる方は事前に殺菌して、万全を期すこともできます


乾燥米麹に分量のお湯を注ぎます

「麹が生きている」甘酒にこだわる場合は、この時点での全体の温度が60度よりも低くなるようにするのがポイントです

この点にこだわらないならばお湯の温度に神経質になることはありませんが、酵素を壊さないためにも熱湯を注ぐのだけは避けたほうが良いでしょう


炊いた白ご飯を入れる前に、お湯を注いだ乾燥米麹のみの状態で1時間ほど50度で保温します

米麹を少しふやかすとともに麹菌を起こします

1時間後
乾燥米麹はお湯でふやけてカサが増えているのがわかります


米麹粒はふやけてやわらかくなっているので、指で簡単につぶせますが、中心部分にはいくらか芯が残っています

この「芯」についてはこの後の発酵でいくらかやわらかくなりますが、最後まで残ってしまう事もあります


1時間ほどふやかした米麹に炊いた白ご飯を加えます

加える前には50度前後までご飯を温めておくほうが、ヨーグルティア内の温度が下がらず発酵がスムーズです
(電子レンジ600wで1分半くらい)


ご飯を入れていきます

ふやけた米麹と白ご飯をまんべんなく混ぜていきます


全体を均一に混ぜ合わせ、表面を均して保温を開始します


ヨーグルティアを50度/8時間にセットして保温開始

この後、均等に発酵を進めるため、数回ほど全体をかき混ぜる作業をします

混ぜるタイミング、回数には決まりがあるわけではありませんが、私は1時間後、2時間後、5時間後くらいの3回混ぜ合わせる程度がベストだと思います


約1時間後

白米と乾燥米麹が先に加えた水を吸収し、ちょっと乾いた感じにも見えますが・・・

全体を混ぜ返してみると、中のほうはしっとりとして水が出ているのがわかります

米粒を食べてみると、ほんのりと甘みが増しているのがわかります


全体を混ぜ返したら、表面をならし、保温を続けます


約2時間後

1時間たった時点での写真と変わりないようにも見えますが・・・・・


混ぜ返すと内側は先ほどよりもさらにしっとりとたくさんの水分が出ています

約6時間後

だいぶ水が上がってきて発酵が進んでいるのがわかります

食べてみると、ご飯と麹の硬さが残るものの、この時点でも十分な甘みがあります


約8時間後

一般的には乾燥米麹や白米の塊が無くなったら完成と見て良いと思いますが、いかんせん、発酵温度が低いので、必ずしも全体がトロトロの甘酒にはならないかもしれません

この日も多少粒が気になる仕上がりでした

もう少し粘って、10時間くらいまでなら酸味を出さずに発酵を続けられますが、その分日持ちしない仕上がりになってしまいます


出来上がり次第、氷水につけるなどして急冷し、速やかに冷蔵庫で保存する、もしくはそのまますぐに冷蔵庫に入れる、のがおすすめ

この点については、いかなる甘酒作りにも共通の手間だと思います

甘酒が温かいまま放置されると、中途半端な温度の発酵が進み、酸味が出るのが速くなるので注意!!!


出来上がった甘酒

56度仕込みと変わらない出来栄えにも見えますが、いくらか米粒の硬さが気になる仕上がりです
写真左下に写っているような不透明ではっきりとした形を残す塊が米粒の残りです

とはいえ、甘みは違いがわからないくらい十分にあり、とてもおいしいです!

麹と麹の量について

今回は白ご飯400gに対し乾燥米麹100gで甘酒を仕込みました。
発酵の温度が50度と低めなため、56度仕込みの場合のように60gまで乾燥米麹を減らす、というのはおすすめしないでおきます・・・。

一般的な甘酒作りでは炊いた白ご飯の半量もしくは同量程度の米麹を使用する場合が多いので、それに比べると麹の量が非常に少ない印象があるかと思いますが、ちゃんと甘い甘酒ができます。
ただし、これはヨーグルティアで作る場合であって、ホットカーペットや炊飯器で作る場合にはここまで麹を減らすのはお勧めできません
麹の量についての詳細と個人的な意見についてはポイント&雑感麹の量についてをご覧ください。


仕込みの温度について

今回は旧型ヨーグルティアの最高温度である50度で甘酒を仕込みました。
甘酒作りの適温は60度前後と言われ、個人的には56度くらいがベストだと感じていますが、50度でも甘酒にはなります。
8時間の発酵では若干米粒感が残る仕上がりにはなりますが、甘みは十分にあります。

米粒感が残るのは温度が低い為、発酵の進み具合が遅いことが原因だと考えています。
「時間を長く取ることでより発酵を進める」という方法もありますが、発酵させすぎると酸味が出てくるためほどほどにしておくのが肝要です。
経験上、10時間までなら酸味を出さずに発酵させることができますが、冷蔵庫保存で酸味が出てくるまでの時間は8時間発酵モノより短くなります。
要するに、日持ちしなくなるのです。

ちなみに、発酵時間が12時間を超えると、出来たての時点で酸味が出ます。
(以上の件についてはすべて経験済みです)


作り方について

基本的に「甘酒作り」というのは、「炊いたご飯と麹、水をあわせて適温で温める」だけです。
ただ、ご飯の芯まで発酵させ、より甘い甘酒にするためにはいくつかのポイントがあると思います。

作業の流れは上の写真でご説明したとおりですが、注意したい点を追記しておきます。
甘酒保温中、発酵を促す為に、途中数回ほど全体をかき混ぜています。
個人的にベストだと思うのは米と麹を仕込んでから1時間後、2時間後、4~5時間後の3回。
これ以上かき混ぜると、酸味が出るのが速い甘酒が出来上がります。(場合によっては出来上がり時に既に酸味が出てしまうこともあります)
混ぜる回数が増えることで酸素が入りすぎ、発酵が進み過ぎるのではないかと、勝手に想像していますが、専門家ではないので確証はないです。

初めてチャレンジする際などは甘酒の出来具合が気になってついついフタを開けてしまいがちですが、その場合も表面を覗くのみにして、あまり中身をかき回さないのがオススメです。


仕上がりの見極めについて

今回は発酵時間を8時間としましたが、個人的には「甘酒は出来る限り短い時間で仕上げるのがベスト」と思っています。
時間をかけずに発酵を完了できると、酸味が出にくい、長持ちする甘酒に仕上がる気がするからです。

甘酒の仕上がりは、仕込みに使った白ご飯と乾燥米麹の中のデンプン質が完全に糖化され、芯が無くなりスカスカになった時点です。
ですが、50度で仕込んだ場合、時間をかけてもなかなか芯が無くなるまで発酵が進まないかもしれません。
すぐに消費する予定なら10時間くらいかけてじっくり発酵させてみるのも一つの方法ですが、発酵に時間をかけ過ぎると日持ちしなくなりますので、ある程度甘みが出ているようなら8時間、長くても9時間で切り上げるのがオススメです。


保存と賞味期限について

保存は冷蔵庫で行います。
もちろん、冷凍保存もできます。
私は未経験ですが、冷凍したものをそのままいただくとシャーベットのようになっておいしいそうです。

賞味期限ですが、上手にできれば2週間くらいは特に味の変化なくおいしくいただけます。
ご飯が古かったり、途中でかき混ぜすぎて発酵が進んだものだと、早ければ3日後くらいには酸味が出ます。
酸っぱいものが平気な方は、酸味が出てもそれはそれでおいしくいただけると思います。
実際私は酸味が出てもからなず完食しています。
でも、酸っぱくないほうがやっぱりおいしいです。

上手にできた時でも、すぐに飲みきれそうにない時は、「火入れ」を行います。
鍋に甘酒を入れてぐつぐつと沸騰させ、酵素を壊しておけば、それ以上に発酵して酸味が出るのを防げますます。
火入れをした甘酒は1カ月くらいは持つそうです。

ただ、いずれにしても保存状態が悪いとコウジカビとは別のカビが来る恐れがあります。
たとえばピンクとか緑とかのカビが出た場合は、一般の食品同様、廃棄するのが無難です。



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ポイント&雑感

  • 麹の量について

    ネット上でよく見かける一般的な「甘酒の作り方」では炊いた白ご飯との半量もしくは同量程度の麹を使うものが多くありますが、実はかなり減らしても甘酒は作れます。
    米麹は入手が難しく、お値段的にもお安くは無いので、省糀レシピ(?)に挑戦してみることに・・・。
    400gの白ご飯に対し乾燥米麹200g/水300gから始め、徐々に減らしていくうち乾燥米麹を60gまで減らせることがわかりました。
    (「400gに対し50g」と言うのもやってみましたが、発酵に時間がかかり、甘みも薄くなってきたので、おそらく「60g」と言うのが限界値だと思います。)
    発酵にかかる時間や出来上がりの甘みについてはいずれの場合も大差はありませんでした。
    (甘みに関しては糖度計などの数値で確認したわけではないので確証はないですが・・・)

    ただし、これはヨーグルティアで作る場合であって、ホットカーペットや炊飯器で作る場合にはここまで麹を減らすのはお勧めできません
    ヨーグルティアは設定した温度で保温し続けてくれるという便利な道具。
    混ぜる時以外はフタも閉めておけるので、他の方法に比べ雑菌の混入を抑えられます。
    「腐敗と発酵は紙一重」と言われる通り、条件が悪いと麹菌(またはそれが持つ酵素)による発酵ではなく雑菌による腐敗になってしまう危険があります。
    腐敗のリスクを減らす為に、発酵を行う菌を最大限にして「床」を仕込む、のが一般のレシピなので、麹を多すぎるくらい使うのは安全のための方法と言えます。


    また、少ない麹で仕込む甘酒がどのくらいの麹パワーを持っているものかは定かではありません。
    いわゆる「麹菌」は60度前後で死滅してしまうと言われています。
    甘酒は60度前後で仕込みますが、この温度では麹菌は増えるどころかいなくなってしまうことになります。
    米と米麹が甘酒に変わるのは、麹菌が生産したアミラーゼという酵素がデンプンを分解して糖に化えてくれるからです。
    麹菌はコウジカビという生き物ですが、麹菌が生産したアミラーゼ等の酵素は生き物ではありません。(よって麹菌が働かない状態では増えることがありません)
    「少ない量の乾燥米麹で仕込む甘酒」は、甘さにおいては普通の甘酒と変わりませんが、甘酒が持っている酵素の量においては仕込みに使った麹の量に比例して少ない、と言えると思います。



  • その他
    新しいアイデアや改良点については随時加筆・変更していきますのでその点についてはご了承ください。












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