TOP 賛否両論 試行錯誤 右往左往 七転八倒 十人十色 一期一会 このサイトについて プロフィール

魔法のお鍋で腕が上がる?!バーミキュラで料理上手に♪ 記事登録日:2011/02/08
最終更新日:2012/04/18
 
バーミキュラという鋳物ホーロー鍋があること、ご存知ですか?
鋳物ホーロー鍋というと、ルクルーゼに代表されるフランス製品が有名ですが、バーミキュラはMade in Japan!
2010年2月17日に一般発売が開始された新しいブランドのお鍋なのですが、
2011年3月現在で納期約14ヵ月後、今注文しても手に入るまで1年2ヶ月待ちという驚異的な人気を得ている商品です。
  
商品についての詳しい記事はこちらをどうぞ →日経トレンディネット"鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」に注文殺到"
私がこの「バーミキュラ」に興味を持ったのは2010年の5月、ネットで見つけた上記の記事がきっかけでした。
当時は6ヶ月待ちの状態でしたが、納期予定より1ヶ月早い10月上旬に到着し、それ以来このお鍋には本当にお世話になっています。
最近ではテレビなどマスコミにもしばしば取り上げられ、ネット上でもたくさんの人がバーミキュラを紹介されています。
しかし現在店頭での販売がされておらず、実物を見ることが出来ないこの商品の魅力を
更に知っていただく一助になればとの思いから、このレビューを書かせていただきました。
私の個人的な使用感が中心ですのでほめ言葉だけではありませんが、
素人ユーザーのいち意見として参考にしていただければ幸いです。





 ・バーミキュラ製品仕様    ・なべ底のリブ加工について    ・バーミキュラ・使用1年4ヶ月目
 ・まずはサイズから    ・使用5ヶ月目のバーミキュラ    ・バーミキュラ・レシピ本発売
 ・重さについて    ・ユーザーにオススメのツール♪    ・食材について、最近思うこと
 ・形について    ・比較対象:シャスール片手鍋    
 ・バーミキュラ最大の武器は・・・    ・あとがき(2011/02/08)    
 ・使用時の火加減について    ・バーミキュラ・使用8ヶ月目    


  こちらもどうぞ!  → バーミキュラでの調理例/煮る・焼く・蒸すをやってみよう!





製品仕様
商品名  バーミキュラ オーブンポットラウンド22cm
サイズ  直径22cm
本体重量  4.2kg
容 量  3.5L
材 質  本体・フタ/鋳物ホーロー、ツマミ/ステンレス
製造国  日本
価 格  23,800円 (2012年3月より25,200円に値上げ)

 
以上バーミキュラ公式サイトより転記


 日本製鋳物ホーロー鍋Vermicular・バーミキュラを徹底解剖!!その詳細は??  




 まずはサイズから
 
実物に触れる機会が持てない商品の場合、具体的な大きさが分かればよりイメージがしやすいですよね。
ところが、バーミキュラの公式ホームページを見たところ、お鍋の内径以外の寸法が記載されてないのです。
新たにお鍋の購入を検討する時は、収納場所の確保も悩みどころ。
そのためには寸法も大事な要素です。
ということで、素人採寸ですが気になる部分の長さを測ってみました。
ただし、洋裁用のメジャーを使っての採寸です。
多少の誤差はありますので、目安としてお考えください。

お鍋の底からツマミの上までの高さは
大体15センチ
フタの厚みは2.5センチ
鍋部分の高さは10cm

いずれも公式の正確なデータではありません
大体の大きさをつかむ際の参考としてください


フタの取っ手の端から端までは30.5センチ
鍋の取っ手がない部分の端から端までは
23.7センチ

いずれも公式の正確なデータではありません
大体の大きさをつかむ際の参考としてください

現在バーミキュラのお鍋は22cmサイズのものしか販売されていないので、購入サイズで悩むということはありませんね。

ところでこの22cm・3.5ℓというサイズは『カレーやシチューならたっぷり4人分おつくりいただけます』(以下『』部分はバーミキュラ公式サイトより引用)とのことですが、我が家での作り方でカレーを作った場合“市販のルー(8皿分)1パックを使いちょうど良い濃さのカレーができる大きさ”です。
ただ、お鍋の使い方も作り方もそれぞれなので、これも目安としてお考えください。





 重さについて
 
重さについての情報も同様で、本体の合計重量は4.2kgと書かれていますが、フタと鍋、それぞれの重さも気になりませんか?
バネばかりで量った結果は以下のとおり。
フタが1.6kg強、鍋が2.6kg弱で合計およそ4.2kgという結果でした。

多いときにはここに大体2.5ℓ程度の内容物が入るので、仮にそれが水だとして合計およそ6.7kg。
うーん、鋳物鍋というのは、か弱い人には向きませんねぇ・・・。
 写真での区別はつきにくいですが
軽い方がフタです
こちらがフタ
こちらが鍋
上がフタ
下がナベ
手秤なので精度はそこそこですが
合わせると公式重量になりました






 形について
 
フタの雰囲気がちょっとストウブの鍋にも似ていますが、あちらはガツンと直線の効いた骨のあるデザインなのに対し、バーミキュラは随所に流線型が入ったやわらかいデザインとなっています。
この形を綺麗と思うかくどいと思うかは好みによって分かれるところのようですが、この流線型のおかげで、非常に持ちやすく、手にしっくり収まるデザインになっているのだと思います。
『持つときに痛くないよう、職人が手作業で丁寧に仕上げをしております。』とのことですが、この取っ手のおかげでバーミキュラはまさに『重くても、毎日使いたくなる』鍋となっています。

が、取っ手部分は本体と一体の鋳物鋳鉄、ツマミはステンレスなのでどちらも調理中には熱を持ちます。
毎回ミトンを出すのも面倒なので、我が家ではフタの上にいつもミニ手ぬぐいが乗っかっています。

 
私はこの形に一目ぼれしました
なんともいえない曲線美です♪
手にしっくりなじむ太さと形状
滑らかなホーロー仕上げで
重さも気になりません












 バーミキュラ最大の武器は・・・
 
バーミキュラはその高い密封性も特徴のひとつです。

ルクルーゼをはじめとする一般の鋳物ホーロー鍋は、フタも鍋も鋳型から出したそのままの状態なので、仕上げのホーロー掛けをしていないふちの部分はざらざらの状態が普通です。
バーミキュラの場合はフタと鍋の隙間を無くすための研磨作業がされており、ふちの部分が非常に滑らかに仕上げられいるのです。
その精密な整合性が高い密封性を生んでいます。

単に密封性という点で言えば、高価なステンレス鍋はたいてい高い密封性を誇り、鋳物鍋に比べれば軽くて使い勝手がよいものが数多くあります
しかし、その密封性ゆえに、煮物をする際、ステンレスやガラスなどの軽いフタだといくら弱火で調理していてもすぐに吹きこぼれてしまうのです。
一方バーミキュラでは、その密封性と鋳物製のフタの重みがきっちりと蒸気を閉じ込めます。
これらが圧力鍋のような状態を作り出し、さらにフタの裏についている突起が蒸気を効率よく集め、水滴にして再び素材に戻すことで『究極の無水調理』を可能にしています。

確かに、トロ火での煮込み料理中にはほとんど蒸気が出ません。
フタに手をあてるとかすかにコトコト振動しているのが分かるので、それで湧いているのを確認するほど静かです。
バーミキュラのフタのふちです。
鍋のふちとぴったり合うように削られていて
その表面は非常に滑らかです




バーミキュラの鍋のふちです
こちらもなめらかに削られています


こちらはシャスールの片手鍋の蓋のふち
鋳型からだされたまま、ざらざらの状態です





鍋の方も同じくざらざらの地肌がむき出しです
ただし、この削られたふちの部分は生の鋳鉄がむき出しの状態なので非常にさびやすいです。
一応サビ止め加工がしてあるようですが、水滴をつけて放置しようものなら、あっという間に茶サビが浮いてきます。
予防のために、水洗い後にはきちんと水滴を拭き取ることやふちの部分に食用油を塗るなどの対策が必要になります。
一方シャスールの鍋は、ふちの部分にもベースのホーロー加工が施してあるので少々のことではサビないようになっており、この点についてはこちらの方がありがたいつくりになっています。

ところで、このフタの裏の突起はバーミキュラだけの特徴ではありません。
ストウブもそのひとつで、ストウブ鍋ではこの突起のことをピコと呼んでいますが、このピコが効率よくアロサージュ(アロゼすること。アロゼ:調理過程で出た煮汁や脂を調理中の素材にかけること。これをすることによって表面の乾燥を防ぎ、ツヤよく仕上がる。)を続けることで素材の旨みを逃さず、素材の良さを生かした柔らかさでジューシーな料理ができあがるとうたっています。

私は“無水調理”とかにはあまり興味がないのですが(“無水”だと何がいいのか、よくわからない)、この鍋を使い始めてから、煮込み料理の煮崩れが少なくなったことは確かです。
無駄に煮立てなくてもトロ火でじっくり火を通すことができるので、カレーなどもすっきり仕上げることができるようになりました。
そのうえ、今までは隠し味と称してコーヒーだのチョコレートだのと色々入れていたのですが、そんなものが邪魔に思えるくらい少ない調味料でぴたっと味が決まります。
・・・・。これが『究極の無水調理』の威力なんですかねぇ・・・?

 
フタの裏には突起がつていおり
加熱により素材から蒸発した水分が
効率よく集まり、再び素材に降り注ぐ
構造になっています










 使用時の火加減について
 
調理は基本的に終始トロ火で行うことになります。
『火加減はとにかくシンプル。弱ければそれでいいんです。』とのお言葉通り、弱火よりももうひとつ控えめな火加減で加熱。
ただ、分厚い鋳鉄をトロ火でじわじわ温めるわけですから、調理には結構時間がかかります。
「ザッと切って、バッっと熱して、ジュッと焼いて、ガッと食べる」料理には向きません。
「スローフード」用の「スロー鍋」。
ですが、調理の準備をして火にかけさえすれば後は鍋がおいしくしてくれるので、その点では手間いらずな鍋でもあります。

ところで、このトロ火調理は全ての素材の角を取ってしまう調理法のような気もします。
煮込み料理はともかく、鶏肉のソテーなどのグリル料理では、メリハリのある火加減がおいしさを産む、ということもあると思うのです。
やさしい味作りにはもってこいのバーミキュラですが、料理によっては他に席を譲るほうがよい場面もありそうです。

炎を写真に収めるのは難しいですねぇ
現在、ほんのとろ火で調理中
ついてるのか、分からないくらいの火加減です







 




 なべ底のリブ加工について
 
バーミキュラはなべ底にリブ加工がしてあるのも特徴なのですが、これに関しては私は非常に否定的です。
この鍋は我が家では主に煮込みに使用しているのですが、カレーやシチュー、ポタージュといったとろみのある料理をすると必ずといっていいほどリブの溝の部分が焦げ付きます。
超トロ火調理をしているので、この焦げもしつこいものではなく、スポンジでこすればすぐ取れる程度のものですが、ホワイトシチューなど色の薄いものに剥がれた焦げが混ざるのはとてもみっともないものです。

このリブ加工でグリルの焼き色をつけることも可能ということですが、そもそも滑らかに仕上げられたホーローというのはガラスと同じですから、油なじみが悪く熱伝導率も良くない上に、この鍋はトロ火調理が基本なので簡単には焼き色はつきません。
油をひいても滑らかなホーロー加工がしてあるリブの山形部分の油は溝に流れてしまうので、とりあえず我が家では素材がリブにくっつきます。

使い方が悪いだけかもしれませんが、私にとっては「鍋は鍋として使えれば十分」で、このリブ加工については不便さを感じることの方が多いので、ぜひ平底のバーミキュラも作っていただきたいと切望しております。

これがウワサのリブ加工
多分これもバーミキュラの
売りのひとつだと思いますが
個人的には平らな底の方がよかったです
あんまりキレイな写真でなくてスイマセン
こちらはカレーを作った後の鍋底の様子
(調理の様子はこちらから)
右上のリブあたりは焦げ付いてます
形状的にこうなるのはほぼ宿命


大根のオリーブオイル焼き
(調理の様子はこちらから)
味付けは塩とオリーブ油だけという
シンプルな料理ですが、とってもおいしい
リブのグリル機能が本当に有効であれば
大根には
均一にグリル跡が残るはずですが・・・


バーミキュラでの焼き芋作り
この時には
リブの下に水を敷くことが出来るので
程よい蒸し焼き状態を作れます

また、バーミックスなどのハンディブレンダーを愛用していらっしゃる方も多いと思うのですが、このリブ加工とハンディブレンダーとは至極相性が悪いように感じています。
というのも、ハンディブレンダーは鍋の中で対流を起こして素材をかき回し、効率よくヘッド部分に素材を集め粉砕するわけですが、この対流をリブが打ち消してしまっているようで、いつものように便利には使えませんでした。
また、バーミックスについてはカッターをガードするカバーがカップでなく4本の足になっていますが、これがリブの溝の部分に入ったときには、傾き具合によってはリブの山の部分にカッターが当たりそうで、使用するにも結構気を使います。

ということで、個人的にバーミキュラではバーミックスは使わないことに決めました。
使えないわけではありませんので。念のため。





 使用5ヶ月目のバーミキュラ
 
使用5ヶ月目のバーミキュラですが、外見では新品同様の美しさを保っています。
五徳に乗せてガス火での調理。
結構な頻度で煮炊き物を作っていますが、大きな傷は入っていません。

ただ、内側は少し使用感が出てきました。
まずはふちのホーローと地の境目の部分。
表面ではなく、ホーロー加工の中(?)にサビが出てしまっていて、これはもう何をやっても取れそうにありません。
まあ、これについては心当たりも無くはないのです・・・。
というのも、カレーなどを2、3日かけて作る際、素材をずっと鍋に入れっぱなしにしているので・・・。
この茶色のシミは悪いものではなさそうなので気にしないことにします。

また、それ以外にもアクのようなシミが鍋の内側全体についています。
ホーロー鍋の内側というのはだいたいこうなるもののようですが、まだ使用してそんなに時間がたっていないので、ちょっと古びるのが早いかな?という印象はあります。

底の部分
微妙なシミもついていますが
五徳に乗せられガス火で酷使されている割には
綺麗な状態だと思います

鍋のふちの内側
手入れが悪かったせいか
ホーロー内部にサビが出た様子・・・
見つけたときにはショックでした
フタのふちにも同じようなサビが・・・

鍋の底部分
使用5ヶ月程度ですがだいぶ使用感があります
鋳物ホーロー鍋は大体こうなるようですが
ちょっと速いような気も・・・

鍋の側面
買ったときと同様のなめらかさ
パールホーロー加工のなんともいえない色味が
非常にステキなのです





 バーミキュラユーザーにオススメのキッチンツール♪
 
バーミキュラに限らず鋳物ホーロー鍋は調理器具にも気を使いますよね。
例えば、金属製のお玉はお鍋を傷つけてしまう可能性があり、要注意ですよ!
ということで、色々探して見つけたのがコレです♪

お玉の形が四角っぽくなっている上、シリコン製で弾力があり変形がきくので、先の部分がリブの溝にぴったりはまるんです。
調理中にリブの溝をこの先端でこそげてやれば焦げ付き防止になり便利!
お玉の部分のシリコンが分厚く重いのでレビューの評価はあまりよくありませんが、バーミキュラユーザーにとってはきっと重宝する一品です。

アマゾンなら送料無料♪
オレンジもありますよ。


   
 
こちらはポットガード、またはポットウォッチャーと呼ばれるツール。

お鍋の気密性の高さがバーミキュラのウリではありますが、場合によっては蒸気を逃がしながらの調理も必要になりますよね。
そんなときに役立つのがこのポットガードです。

鋳物製の重たいフタは「ちょっとずらしておく」というのが苦手。
ツール無しでも出来なくはないですが、重たいフタを不安定に置いておくのは危険です。
このポットガード使えば、フタと鍋の間に挟むことで安定した状態で隙間を空けることが可能。
鋳物鍋以外にも使えるので吹きこぼれ防止にも役立ちます。

楽天での品揃えはこちら。
いろんなデザインがありますが、販売されている商品は北欧製で白樺を使ったものが多いようです。

 
こちらはもくレースという国産杉の間伐材を利用した鍋敷き。
細やかなモチーフをレーザー加工したまるでレース編みのような木製品です。

バーミキュラ鍋はデザインが美しく保温性も高いことから、食卓で直接お料理をサービスする機会も増えると思いますが、その際テーブルにあって出しっぱなしでも違和感のない鍋敷きがあるととっても重宝します。
オーナメントのような高い装飾性、そこにあるだけで華やかな雰囲気になるもくレースの鍋敷き&コースターは今一番のおすすめ商品。

細工が細かいので若干華奢ではありますが、陶器や金属製のものと違い、鍋にもテーブルにも優しい天然木素材。
サイズはS(直径約9cm)・M(直径約11cm)・L(直径約20cm)の三種類。
それぞれに数種類のデザインがあります。

うちにあるバーミキュラ鍋は22cmサイズなので、一番大きいLサイズと合わせても、お鍋を乗せてしまうと鍋敷きはすっかり見えなくなってしまうのがちょっと残念なのですが。
(←こちらの写真は無理やり鍋をずらして置いて撮影しています)
白い方のお鍋はちょっとしたスープや惣菜を作るのにちょうど良いstaubの14cmココット
コースターとセットで使えば、お味噌汁も何気にエレガントな雰囲気になります(笑)。

楽天での品揃えはこちら。
楽天での取り扱いショップは一店舗のみ。
こちらの「暮屋*くらや」さんは迅速な対応と丁寧な梱包で、信頼できる良いお店でした。





 今回比較対象となった、シャスールの片手鍋君です
 
バーミキュラで鋳物ホーロー鍋に目覚め、少量の温め直しに対応できる18cmサイズの鋳物ホーロー片手鍋を買い足しました。
おそろいのピンクにしたのですが、まったく色味が違っています。
バーミキュラは世界初のパールホーロー加工とのことで、ちょっとリップグロスのような独特のツヤがあり、色味は温かみのある桜色です。
対するシャスールは、きりっとした青みを帯びたチークカラーにありそうなピンクです。
バーミキュラで鋳物ホーロー鍋に目覚め購入
使い勝手のよい18cmサイズを・・・
と自分では小さめを選んだつもりでしたが
かーなり重いです

色味の違いがわかりますか?

私が購入したのはパールピンクでしたが、バーミキュラにはこのほかにパールブルー、パールグリーン、パールグレー、パールブラウンの5色があります。
更に2011年4月よりマットブラックSUMIとパールホワイトKONAYUKIが加わり全7色の展開になりました。
また、スペシャルネーミングオーダーサービスといって、大文字アルファベットなどを11文字までお鍋のふた部分に浮き彫りしてもらえるサービス(料金別途\3,500)もあります。
詳しくはバーミキュラ公式サイトをご覧ください。
 こちらの記事も併せてどうぞ! → 日経トレンディネット「1年1カ月待ち! “水いらず”鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」はどこがスゴい?」

ところで、
これまで私はクリステルのお鍋を愛用してきました。
この鍋も密封性が高く、非常に使い勝手が良いので大好きです。
大好きなんですが、お鍋としてはその首位の座をバーミキュラに持っていかれてしまいました・・・。
現在ではもっぱらパスタ湯がき専用のお鍋となっています・・・。
ごめんよ・・・、移り気な主人で。

それまで愛用していたクリステル君たち
非常に優秀なのですが
なぜかパスタ専用鍋に・・・





 あとがき
鋳物ホーロー鍋で料理をすることは、長い間私のあこがれでした。

機会があるごとに、ルクルーゼストウブシャスールに関する情報を集め、ずーーーーっとどれにするか悩んでいたのです。

これまで購入に踏み切れなかった理由は、まず値段が高いこと。
そのわりに、鋳鉄やホーローは破損の可能性があり、ステンレス製鍋のような長期の使用は保障されていないこと。
鋳物ホーロー鍋は重量があるので、買ったけれども使っていないという人が案外多いこと。
お鍋のデザインと色の組み合わせで、決定打となる鍋に出会えていなかったこと。

そんなふうにあれこれ悩みつつ、いつものようにネットで情報収集しているときにバーミキュラを見つけたのです。

まずは色と形にひとめぼれ。
破損については、有償ですが修理にも応じていただけるとのこと。
値段は・・・、覚悟してへそくりを集めることに・・・。

実際購入してみて、今では、特に煮込み料理に関してバーミキュラ以外の鍋で調理する気にはなれません。
確かに重いですが、本当に『重くても、毎日使いたくなる』鍋です。
『魔法の鍋』かどうかはともかく、料理が楽しくなる鍋でもあります。
日ごろから日本製品を応援している私としては、「待ってて良かった♪」と思える鍋でした。

ただ、鋳物ホーロー鍋の競合品であるストウブは1974年、ルクルーゼは1925年、シャスールに至っては1924年から鋳物キッチンウエアを作り続け、世界中で愛されているわけですから、2010年にデビューを果たしたバーミキュラが、諸先輩方に比べどれほどの価値を持っているのかは、まだまだ分からない部分もある気がします。

さて、
以上がバーミキュラ、使用五ヶ月目の感想でした。
購入を迷っておられる方へ、判断の材料と成り得る有効な情報提供となっていれば幸いです

  こちらもどうぞ!  → バーミキュラでの調理例/煮る・焼く・蒸すをやってみよう!





 バーミキュラ、その後(使用8ヶ月目)
 
使用8ヶ月目のバーミキュラ。
相変わらず料理の仕上がりに関してはいい仕事をしてくれていますが、本体内側、料理で酷使されている部分の状況はあまり芳しくありません。
先日ふた裏の突起の先端とその周辺のホーローのはがれに気がつきました。
いつも洗浄後はキッチンタオルの上に伏せて乾かしているので、何かで傷をつけたとかいう訳では決して無く、突起の先端の傷みは全ての突起に起きていることから、これは品質の問題と思ってよさそうです。
うーん、一年たたずしてこの劣化具合はちと早いような気が・・・。
鍋の内側底の部分もホーローの剥がれこそないものの、微妙な色のシミが全体に広がっています。
このシミ、ホーロー専用の研磨剤は試したことはありませんが、メラミンスポンジでは取れませんでしたので、アクが付いているというよりは表層コーティングが剥げてきているのではないかと感じています。
ちなみに、この鍋の主な用途は煮込みで、これまでの使用後の汚れはひどいときでも水につけ置きすることで取れる程度のこびりつきしかなく、本格的に焦げ付かせたことは一度もありません。

シャスールの片手鍋も同じくらい頻繁に、似たような用途で使用していますが、内側のホーローは鍋・フタともに相変わらずピカピカです。

このホーローの傷みは、今のところ使用には差し支えなさそうなのでそこまで神経質に気にしてはいませんが、どうも内側コーティングの質はシャスールの方が上だと言わざるを得ません。
やはり、歴史の差でしょうか・・・。

 
2011年5月26日撮影
なんか、フタの裏が剥げてきたんですけど???
突起の部分は出っ張っているので仕方ない??
でもそれ以外の部分のはがれは・・・?
っていうか、なんではがれる??



こちらは2010年12月22日撮影
(使用3ヶ月目)
もともとは、突起の部分にも
ホーローがきちんとかかっていました


2011年5月27日撮影
底の部分はピンクというかベージュというか
微妙な色合いの
まだら模様になってしまいました




同じく2011年5月27日撮影
(使用5ヶ月目)
1月に購入したシャスールの片手鍋
こちらは相変わらずピカピカです





 バーミキュラ、その後(使用1年4ヶ月目)
 
2012年1月16日撮影
豚肉のリエットを作った際の焦げ付き
(調理の様子はこちらから)
一見ひどく見える焦げ付きですが
スポンジでこする程度で綺麗になりました


2012年1月19日撮影
洗い終わった後はこちら
若干茶色いアク汚れが残っており
中性洗剤とスポンジでは
これ以上綺麗にならないため
メラミンスポンジで水洗いしてみることに・・・


2012年1月22日撮影
メラミンスポンジでの洗浄後
茶色いアクのような汚れは取れましたが
底全体に広がるまだら模様は変化無し
これはやはり
地素材の変質によるもののようです


2012年1月22日撮影
リブの脇にピンホールを発見
底部分に全部で3箇所あります
購入時には無かったものなので
表面のホーロー加工が薄くなり
もともとあったピンホールが
表面化したものと思われます


2012年1月22日撮影
フタ部分のフチにホーローの欠けも発見
このような欠けがフタと鍋とに数箇所あります
使用時も洗浄時も
細心の注意でもって扱っていると断言できる上
鍋の外側ならともかく内側の剥がれというのは
ホーローの劣化が原因と考えています


2012年1月22日撮影
突起部分のホーローのはがれは
ますます顕著に・・・
地金の鋳鉄が見え始めました




2012年1月22日撮影
フタの内側面(クリックで拡大します)
写真ではわかりにくいですが
まだらになっています
ホーローのエナメル質が
部分的にはがれているのです
これもおそらく劣化によるもの


2012年1月25日撮影
鍋の内側面(クリックで拡大します)
こちらもわかりにくいですが
フタと同じように(フタほどひどくはないですが)
エナメルの部分的剥がれが始まっています
(写真右上部分の白っぽいところ他)
また、フチ部分ホーローに若干欠けたような
コーティングの剥がれがあります


2012年1月19日撮影
前回も話題にしましたフタ部分の剥がれ
この部分はひどくなっていませんが
突起部分の剥がれは進んでいます


2012年1月17日撮影
こちらはシャスールの片手鍋
同じようなアク汚れが付いていたので
同様にメラミンスポンジで水洗いしました


2012年1月22日撮影
メラミンスポンジで水洗い後
新品同様になめらかな表面に戻りました
こちらは内外ホーロー加工にまったく変化無し
内側にはシミ等一切無く新品時と同様のツヤ


2012年1月22日撮影
左のシャスールとほぼ同時刻に
同じ向きで撮影したバーミキュラ
ホーローの状態の違いは一目瞭然


バーミキュラを使い始めてから1年3ヶ月が経ちました。
鍋の外側は、若干の使用感が出たものの、新品時とほぼ同様のツヤを保っていますが、内側については上写真のとおりです。
比較の対象にしたのは、先にも登場したシャスールの片手鍋。
購入時期はシャスールのほうが遅く(使用期間が3ヶ月短い)、使用用途もまったく同じというわけではないので、単純に比較をすることは出来ないとは思いますが・・・。
我が家での使用頻度はシャスールのほうが多く、更にバーミキュラよりも多彩な用途に供しているので、条件的にはシャスールの方が不利なくらいだと、私は感じています。
そのシャスールは新品同様にピッカピカ、対するバーミキュラは色素沈着や内サビの発生、ホーローの劣化とくれば、嫌でも質の違いを指摘せざるを得ません。

ホーローの劣化に関して「リペア(有償修理)が利く」というのは、私がバーミキュラの購入を決心した理由でもありました。
しかし、正直言ってこんなに早く劣化するとは予想外です。
今はまだ修理が必要なほど傷んでいるとも思いませんが、購入1年少々で鍋内側のホーローが剥げてくるとは・・・?
修繕を重ねれば確かに一生ものの鍋かもしれませんが、1年程度で修理が必要となると、その耐久性はフッ素樹脂加工並みですよね・・・。

このホーローの傷みはバーミキュラ鍋に等しく訪れる劣化なのかどうか、要するに私の使い方が悪くてこうなったのか・鍋の品質の問題なのかが知りたくて、ネット上を検索してみましたが、購入後の状態を書いていらっしゃる方はあまりいらっしゃいませんでした。
一人だけ、ブログでバーミキュラ鍋の使用感などを綴っていらっしゃる方を見つけまして、こちらの方は手に入れた後、4ヶ月程度でリペアに出されたようですが、原因は使用方法にあったようです。
 → ぽかぽかびより バーミキュラ鍋。1年間使用した状態
ブログではリペア後1年経った状態の写真を紹介されていますが、こちらは非常に綺麗でびっくりしました。
私のバーミキュラがある意味不良品だっただけなのでしょうか???
それとも使い方?

しかしですねぇ、鍋ですから。
宝物のごとく丁寧に、というわけにはいきませんよ。
これでも、ステンレス鍋の数倍は気を使って扱っているつもりです。
もしこれで使用方法を注意されるようであれば、もう、実用ではなく観賞用にした方がいいですよ。

ホーローの質に対する不安は、実は購入を決めた時点ですでに感じていたことではありました。
琺瑯仕上げのキッチン用品を使用されている方にはわかると思いますが、ひとくちに「琺瑯製品」と言っても品質には非常にばらつきがあります。
その上、鋳物に琺瑯加工を施すのは非常に難しい技術を要するのだそうです。
そのことについてはバーミキュラの製造元である愛知ドビーの関係者の方が以下のページでお話されています。
 → WEDGE Infinity 14ヵ月待ちの高級鍋 小さな工場の大きな使命感 2ページ目
昭和11年(1936年)に創業したという愛知ドビーという会社は鋳鉄製品に関しては歴史が古いようですが、琺瑯加工のエキスパートだったわけではないようですね。
バーミキュラに使われている琺瑯技術は、油を注がれ、火に掛けられ、水を入れられ、という調理器具としての過酷な使用用途に長期間耐えうる品質に至っているのか。
1年3ヶ月の使用を経て、非常に疑問に感じる点です。

ところで、日本の琺瑯製品メーカーというと野田琺瑯(昭和9年/1934年創業)が有名です。
野田琺瑯も実は以前、完全日本製ではありませんでしたが鋳物琺瑯鍋「ブリコシリーズ」を製造販売していた時期がありました。
フランス製の輸入物と比べると値段が非常にお安く、ファンも多かったようです。
現在は製造が中止されているようで、商品情報がネット上には残っていますが実際に販売している店舗はありません。
前述のとおり、琺瑯用鋼板に琺瑯掛けするのと鋳物鋳鉄に琺瑯掛けするのとでは後者の方が格段に高い技術を必要とされる、という話。
私は専門家で無いのでこれ以上の解説は出来ませんし、野田琺瑯がブリコの製造を中止した本当の理由も知らないのですが・・・。
鋳物琺瑯鍋というのは「”あの”野田琺瑯が撤退した分野」である、というのは事実です。

これらを考えてみると、「あとがき」にも記した通り、1920年代から鋳物琺瑯キッチンウエアを作っているシャスールルクルーゼは、もう格が違う、という感じです。
(ちなみに後発のストゥブですが、鍋内側には鋳鉄の地金に黒マットエマイユ加工という薄いサビ止め程度のホーロー加工がしてあるだけでその他の鋳物琺瑯鍋のような分厚い琺瑯加工はしてありません。)

バーミキュラは現在、メディアに取り上げられる機会も増え、そのアピール力の強さから非常に人気を得ているようではありますが、いちユーザーとしましては、一時的なブームでなく、使用者に「愛され続ける」製品作りを是非とも目指して欲しいと、切に願います。

2012年2月号(2/25配信)のバーミキュラメールマガジンによると、3月7日新サイズ「オーブンポットラウンド18cm」の予約販売が開始されるそうです。
 →このメールマガジンについてはコールセンターの許可を頂き、こちらのページでご紹介しています。

また、2011年12月以降に発送の商品から製品内面のホーローコーティングが従来の2層から3層に追加され、製品内側の耐久性向上が実現しているそうです。

この製品機能UPに伴い、2012年3月7日の注文分から製品価格の改定が行われるとのこと。
(ということは、注文するなら3月6日までにすべきですね!!)

旧版のバーミキュラユーザーに対しては、特別価格での「内面3層の機能UP版ホーローコーティング・リペアサービス」が提示されています。
(その際にはカラーチェンジも通常のリペア価格でしていただけるとのこと)
詳しくは2012年3月にリニューアル予定のバーミキュラHPでご確認ください。

  




 バーミキュラのレシピ本が発売になりました
 
2011年6月にバーミキュラ初のレシピ本が2冊発売になりました。

一冊目はダイエットメニューや蒸し料理が評判の岩崎啓子さんによる無水調理がおいしい! 魔法のお鍋バーミキュラでつくる毎日のごはん&ごちそう 、もう一冊は三才ブックスから黒田民子さんによる「バーミキュラ」だから野菜がおいしい簡単レシピ

折角手に入れたバーミキュラ、その特徴を生かした料理が作りたい!という方は要チェックですね。

ちなみに、岩崎啓子さんとはこんなお料理を作っておられる方です。
     → おは奥Net おは奥レシピ 岩崎啓子さんのレシピ一覧


そして、黒田民子さんの参考レシピはこちら。
     → All About Japan 黒田民子のはずさないレシピ


 










 食材について、最近思うこと
 
バーミキュラを使い始めてから、食材の質について考えるようになりました。
鋳物ホーロー鍋は「じっくりと加熱し素材の旨みを引き出す」というのが売り文句だったりするんですが、場合によっては「旨みの薄い食材」に気が付いてしまったりします。
素材本来の旨みを生かすはずの減調味料調理が、逆に「おいしくない(旨みが無い)」ことを際立たせてしまうのだと思います。
元気な大人が頂く分には調味料で調節できるので良いですが、子どもや食欲の無い方に食べていただく時に単に薄味で美味しくない料理というのはアウトですよね。
家の近くに質が良いものを正直に扱っているお店があれば言うことはありませんが、実際はなかなかそうも行かないと思います。
我が家の場合も例外ではなく、最近では時々今話題の食材宅配サービスを利用しています。
先の震災以来、食の質や安全に対する関心は高まる一方ですが、これら食材宅配サービス会社のなかには国よりも数段厳しい独自の基準で安心・安全な食品を提供する業者があります。
各社が行っているおためしセットを上手く利用して、「赤ちゃんからお年寄りまで、全ての人に安心・安全な、カラダとココロが喜ぶ食べ物」について考えてみてはいかがでしょうか?


Oisix(おいしっくす)
私が利用しているのはこちらのおいしっくすさんです。
一般のサラリーマン家庭にとって、全ての食材を無添加や無農薬にするのはお財布的にちょっと難しいですよね。
そこでうちではポイントになる食材のみを月に二回程度頼んでいます。
例えばソーセージ;食の細い娘が好きな数少ない食材ですが、市販のものは添加物や塩分が気になります。その点こちらのものは無添加でしかもおいしい!
そのほかには鶏ガラicon牛スネ肉iconなど、スープのベースになる素材。
これらについてはバーミキュラレシピの鶏のスープストック我が家のカレーでもご紹介していますので是非ご覧ください。
もったいないiconのコーナーやおいしっくすくらぶの商品を賢く選べば十分お得にお買い物できます。
入会金や年会費が無いので利用回数が少なくても損した感じがしないのも◎。
オススメです。


 らでぃっしゅぼーや この機会に家庭での食材をできるだけ安心・安全なものに切り替えたい、という方にはらでぃっしゅぼーやのほうがオススメ。
独自の安全基準を満たした有機・低農薬の旬の野菜や果物、市場では珍しい伝統野菜などがセットになった定期ボックス「ぱれっと」は週に1度の配達で、家族の人数に合わせて購入サイズを選択できます。
こちらの定期ボックスは商品内容がお任せになる分、同じような有機野菜を他社で個別に購入するより割安です。
「ぱれっと」と合わせて、野菜から加工品、生活雑貨まで年間約7,000品目の商品カタログから個別の注文品を頼むことが出来、近所のスーパー感覚で便利に利用できます。
らでぃっしゅぼーやの配達地域内であれば割安に配達してもらえますが、配達曜日や時間についてはあまり融通がききません。
本会員になると入会金・年会費がかかりますが、現在はその分をポイントバックされるサービス期間中です。
また、トライアル会員中は入会金等の支払いなしにサービスを利用することができます。
セットになっている野菜がどの程度利用できるか分からない、と不安な方に、お試し期間があるのはうれしいサービスですよね。








このページのトップへ その他の商品レビューページへ ホームページTOPへ

   copyright©2011-12 MAÏKO all rights reserved.