2002年1月28日午前10時30分頃、エクアドル・キト発同国トゥルカン経由コロンビア・カリ行きタメ航空(本社:エクアドル)120便ボーイング727-134(HC-BLF)が、トゥルカン空港への着陸進入中、コロンビア南部のイピアレス近郊の国境付近のクンバル山(標高4764m)の山頂付近に墜落した。
この事故で乗員9名、乗客83名、計92名全員が死亡した。
事故機は午前10時3分にキトを離陸し、10時23分にトゥルカン空港に着陸を要請した直後、交信を絶ちレーダーから機影が消えた。トゥルカンは、エクアドル北部のコロンビアとの国境付近の街であり、同空港への進入経路は通常、コロンビア領空で旋回する。事故当時、同空港付近は霧に覆われていた。
コロンビア空軍のヘリコプターが中心となり捜索活動を行ったが、現場付近はアンデス山脈の一部で2500m級の険しい山岳地帯であるうえ霧が深いことから機体の発見作業は難航した。
乗客の約半数の43名がコロンビア人で、エクアドルで休暇を過ごし帰国する途中であった。
タメ航空は同国最大の航空会社で、空軍が運営している。事故機は1967年に製造された。
同国では11日前の1月17日にもエクアドル国営石油会社がチャーターした航空機がコロンビア側に墜落し、乗員乗客26名全員が死亡する事故が起きた。