1960年1月6日午前2時38分、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク発同国フロリダ州マイアミ行きナショナル航空(パンアメリカン航空の前身)2511便DC-6B(N8225H)が、巡航中にノースカロライナ州Boliviaの北西約1.5マイルの地点に墜落した。
この事故で乗員5名、乗客29名、計34名全員が死亡した。
事故機は、当日この便に就航予定のボーイング707が機材故障により使用できなかったために代替機として就航した2機の航空機のうちの1機であった。マイアミへ向けて高度18000ftを巡航中に7列目右側の客席付近に仕掛けられた乾電池式ダイナマイト爆弾の爆発により空中分解した。事故機は空中分解の後、僅かな間飛行を継続したが、間もなく火の玉のように落下した。残骸の一部はKura Beach付近に落下したが、主要な残骸はそこから西に約13マイルの地点に落下した。
乗客の一人が、自身に1000000ドルの生命保険をかけていたことから、自殺を企図して自分の膝上か座席下に置いた爆弾を爆発させた疑いをかけられた。しかし、この乗客が本人の知らない間に爆弾の運び屋にされていた可能性も否定出来なかった。その場合、本件事故が1959年11月16日に発生したナショナル航空機事故と何らかの関連性を持つ可能性があった。
事故機は1952年に製造された。