1958年8月15日、ソビエト連邦(当時)ロシア共和国モスクワから同国ロシア共和国ハバロフスクに向かっていたアエロフロート航空のツポレフTu-104A(SSSR-42349)が、同国ロシア共和国チタ近郊に墜落した。
この事故で乗員10名、乗客54名、計64名全員が死亡した。
雷雲からの強い下降気流に遭遇した事故機は、極端な機首上げ状態となり、失速、回復できないまま墜落した。人工水平儀が機首上げにより上手く作動しなくなり、機体の姿勢をパイロットが把握できなくなったのが回復不能に陥った原因であった。なお、本件の2ヶ月後の1958年10月17日に発生した同型機の事故で、ツポレフ104型機の構造的欠陥が明らかになった。