DC−10をベースに最新技術を盛り込んで生まれ変わらせたのがこのMD−11である。更新期を迎えたDC−10の後継機種としてマクダネルダグラス社(吸収合併により現ボーイング社)が開発した。
原形初飛行は1990年1月10日、翼端のウイングレットが印象的だが、外見の大半はDC−10そのものである。DC−10からの主要な変更点としては、ウイングレットの搭載、胴体の延長(5.6m)、燃料タンクの水平尾翼内への増設、燃料のメインタンク−水平尾翼タンク間移送によるトリム機能の設置、ツーマンクルー化、航法機器(アビオニクス)のデジタル化、などが挙げられる。
国内では日本航空(現日本航空インターナショナル)が、1994年に導入し、最盛期で10機を使用していたが、2004年10月12日、香港発東京行き日本航空730便(JA8582)を最後に全機退役させた。
スペック | MD-11 |
全幅 | 51.7m |
全長 | 61.2m |
全高 | 17.6m |
胴体外径 | 6.02m |
主翼面積 | 339m2 |
最大離陸重量 | 285990Kg |
最大巡航速度 | 945Km/h |
最大航続距離 | 12230Km |
最大座席数 | 410席 |
エンジン型式 | PW4460 |
CF6-80C2 |
関連事件事故
〔海外(世界の航空事故総覧)〕