DC−9(含MD−80・90シリーズ)

 T字型尾翼が特徴的なダグラス社(吸収合併により現ボーイング社)開発の双発ジェット旅客機。1963年に開発を発表し、原形初飛行は1965年2月25日。短距離路線向けに開発された旅客機であったが、胴体のストレッチによるキャパシティーの向上と、エンジンのスペックアップを繰り返し、ボーイング737に継ぐベストセラー機種となった。ダグラス社のマクダネル社との合併に伴い、1983年以降に発売されたDC−9シリーズについてはMD−80シリーズと名称が変更された。なお80代の数字を使い果たして以降は90代が当てられてきた。押しも押されぬベストセラー機の地位を築いてきた同機であったが、製造元のマクダネル・ダグラス社がボーイング社に吸収合併された(1997年7月)ことに伴い、ボーイング737とマーケットが重複することから1999年に生産を終了し、三十余年にわたる同機の華々しい歴史に幕を下ろすことになった。国内では専ら日本エアシステム(現日本航空インターナショナル)が使用していたが、日本航空(現日本航空インターナショナル)との経営統合に伴い、同社所有のMD-81がJALエクスプレスに移管された(実際に移管が行なわれたのは日本エアシステムが日本航空ジャパンと称していた2005年度である)。

スペック10型20型30型40型50型MD-81型MD-82型MD-83型MD-87型MD-88型MD-90-30型MD-90-50型
全幅27.3m28.5m28.5m28.5m28.5m32.88m32.88m32.88m32.88m32.88m32.87m32.87m
全長31.8m31.8m36.3m38.3m40.7m45.08m45.08m45.08m39.76m45.08m46.5m46.5m
全高8.38m8.38m8.38m8.38m8.38m9.05m9.05m9.05m9.30m9.05m9.42m9.42m
主翼面積118.0m2118.0m2118.0m2118.0m2118.0m2112.32m2
最大離陸重量41177Kg44492Kg49940Kg51756Kg54934Kg63503Kg67812Kg72575Kg63503Kg67812Kg70760Kg78245Kg
巡航速度903Km/h896Km/h917Km/h917Km/h898Km/h811Km/h811Km/h811Km/h811Km/h811Km/h812Km/h812Km/h
最大航続距離2036Km2977Km2631Km2712Km2631Km2897Km3798Km4635Km4395Km3798Km3860Km5160m
最大座席数90席90席115席125席139席172席172席172席139席172席172席172席
エンジン型式JT8D
-7
JT8D
-9
JT8D
-15
JT8D
-15
JT8D
-17
JT8D
-209
JT8D
-217
JT8D
-219
JT8D
-217C
JT8D
-217
V2525
-D5
V2528
-D5
エンジン推力6350Kg×26804Kg×27031Kg×27031Kg×27257Kg×28391Kg×29072Kg×29525Kg×29072Kg×29072Kg×211340Kg×212701Kg×2


日本エアシステム(現日本航空インターナショナル)MD90

関連事件事故

〔海外(世界の航空事故総覧)〕

DC−9・MD−80・90シリーズ

(C)1997-2009 外山智士

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