Let the Good Times Roll

Let the goodtimes roll

1973年制作 Clombia Pictures
(VHSビデオ)90分

・Chuck Berry
・The Shirells
・The Coasters
・Little Richard
・The Five Satins
・Chubby Checker



Chuck Berry

Chuck Berry

Chubby Checker

Chubby Checker

The Shirelles

The Shirelles

The Coasters

The Coasters

The Five Satins

The Five Satins

Richard Naderが企画したR&Rリバイバル・ショウで、69年11月29日から3日間にわったてマジソン・スクエアー・ガーデンで行われたコンサートをおさめた映画です。公開当時は日本でも上映されましたが、サントラ盤はBellから2枚組で発売予定でした(広告は掲載されました)がリリースは見送られました。サントラ盤の方には映画でカットされた曲もいくつか入っており、今ではなかなかレアものではないでしょうか。それにしても1969年に撮影され公開が1973年と、劇場公開までに随分と時間がかかっているようにも思いますが特別な理由でもあったのでしょうか。ま、それはさておきAlan Freedの映像から始まります。昔のフィルムやオフステージの映像を織りまぜながら作られており、なかなか目が離せない作りとなっています。さて一番手はChuck Berryですが、もう全く健在で、むしろパワフルなくらいです。Hey'll hey'll R&Rでおおいに湧きます。続いてChubby CheckerのLet's twist again・The twistです。歌うのがちょっとつらそうでしたが、それでも思いっきり踊りまくりのステージです。続くBil HeyleyやFats Dominoもすっかりおなじみです。Fats Dominoは昔からのフィルムを見ていくと、だんだん声が出なくなってきてるのがよくわかるので、ちょっとツライです。もともとシャウターではない人なだけに気になりました。映画American Grafftyで日本でも広く知られるようになったAt the hopのオリジナルグループDanny and The Juniorsも出演しています。もちろんこの曲が聞けます。続いてはお気に入りのThe Shirellesの登場です。メンバーは一人減ってトリでの出演ですが、全員オリジナル・メンバーと思われうれしい限りです。彼女達の映像もほんとに少なくて、60年代の映像はほんの断片しか見た事がありませんでした(最近になってこの頃の映像がこのグループに限らずあちこちから流出しています。DIck Clarkの死去が関係しているのか、あるいはAmerican Bnadstandの版権が切れたのか、なんて想像しています)。Everybody loves a lover・Solder boyと往年の名曲を歌ってくれ、もう涙ちょちょ切れモンでございました。もっともっと聞きたいのでありました。ステージ映像の合間々々にいろんなシーンが挿入されていますが、このあとにはThe Five Satinsの楽屋風景も見れます。続いてマレー・ザ・KがThe Coastersを紹介します。K氏もAlan Freedと並んでR&Bを世に広めた人気DJですが、なんでここだけ出てるんでしょうね。The CoastersはPoison ivy・Charly Brownを歌います。このあたりのナンバーってやっぱり彼らが一番じゃないですか。The CadillacsのメンバーでもあるEarl Carollもちゃんといてますね。この人は30年くらいThe Coastersに在籍していた人です。Bo DiddlyとFive Satinsのオフショットなんていう珍しい映像も写し出され、ファンの私は「おっ」と声を出してしまいました。このあたりがマニア心をくすぐりますね。次はBo Diddlyが登場して、ブルースナンバーに続いてあのリズムで陶酔の世界へ誘います。次はLittle Richardネエサマです。この頃が一番ワイルドというかそっちっぽいというか、油が乗ってるというか、まぁそんな感じ。Lucille・Good golly miss Molly・Rip it upとパワフルなR&R大会なんですが、ステージ自体はちょっとダルイなぁ…という印象を受けました。会場にいたらそんなこともないかな、どうでしょうね。さていよいよハイライト、The Five Satinsが真っ赤なジャケットで登場します。Save the last dance for meはFred Parissではない人がリードをとりますが、続くSincerely(途中でカットされてるやん!なんで!)・Earth angelなどメドレーをFred Parrisがしっかりリードを歌い上げます。どれも彼の歌声にぴったりの選曲です。最後はもちろん名作In the still of the nightでノックアウトなのであります。このグループもなかな映像には出てこなくて、Doo Wop 50・51になぜか出演していません、謎のひとつです。たまたまスケジュールが合わなかったから?病気だった?それとも…。もしかしたら「俺達は現役なんだぜ。それ相応のギャラを用意できるのっ」なんてことがあったりして。最後に再びChuck Berryが登場してBo Didollyと共演します。実際のステージ構成と同じに映画が進行しているのかどうかは不明ですが、コンサートフィルムにふさわしいエンディングでした。とにもかくにもThe ShirellesとThe Five Satinsという「なかなか映像では見られない」2大グループが見れる楽しい映画となっています。