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日御碕(ひのみさき)神社

御祭神
日沈宮(ひしずみのみや)下の宮   天照大御神
神の宮(かみのみや)上の宮    素盞嗚尊

島根県簸川郡大社町日御碕455

参道より楼門を望む


日沈宮(下の宮)
日沈宮(下の宮)

神の宮(上の宮)
神の宮(上の宮)
島根半島の宍道湖を挟んで東の端に美保神社、東の端に出雲大社そうして日御碕神社がある。
出雲大社に詣で私は日御碕神社へと車を走らせた。
日本海の海を見ながら、古代の人々はこの荒波を乗り越え大陸と交流を頻繁にしていたであろうと思うと、何か心ときめくものがあった。
鳥居の向こうに見える朱塗りの楼門が見える。
出雲大社に参拝に来てもここまで足を運ぶ人は少ないのであろうか、境内には参拝者は男女の二人だけである。
この出雲には珍しい流れ作りの二棟社殿は、まるで今にも飛び立つ鳥の羽のような優美さを見せている。

天照大御神を祀る日沈宮(下の本社)と素盞嗚尊を祀る神の宮(上の宮)の位置関係を見て驚いた。
一般的に言う上下関係では、垂直的には高い位置の方が上位に位置する。
しかし、このお宮では社殿の規模では大きいが、天照大御神を祀る日沈宮の方が平地に祀られ、素盞嗚尊を祀る神の宮は日沈宮の拝殿の軒先位の高台に祀られている。
方向的にも、神の宮の正中を伸ばすと日沈宮の正面に来る。

要するに日沈宮の天照大御神を素盞嗚尊が見下ろしている形になる。
考え方を変えれば、見守っているのかもしれないが・・・。
古図を見ると、以前は仏教施設も多く配置されていたことが伺えられるが、しかしこの二社の配置は不思議な配置である。
神社の裏は直ぐに清江之浜があり、そこにはウミネコの繁殖地として有名な経島(ふみしま)がある。
経島


ウミネコは繁殖中などであろう、数百羽のウミネコが島を埋め尽くしていた。
この経島は別名日置島と云い、天葺根命が夕日を餞け鎮める聖地として天照大御神を祀られたと云われている。
出雲大社に参拝したならば、一足伸ばして是非ともこの日御碕神社のも参拝されることを進める。
出来れば夕陽を愛でたいと思っていたのだが、帰りを急ぐこともあり次回にした。
(平成14年4月9日参拝)

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