平成19年6月に特定非営利活動法人のどかの家高木を設立し、同年8月から野洲市高木の地でデイサービスと居宅介護支援事業所を開所し、19年目を迎えています。その間に、同じ小学校区内の長島と大篠原の地にも古民家を借用してデイサービスを始めました。3事業所とも農村地域内にあり今でこそ農業をされる方は限られていますが田園風景が広がっているなかにあります。ちょうど真ん中にある「のどかの家長島」は、17年間地域の皆さんの温かいご支援をいただいてきましたが、職員の高齢化をはじめ諸般の事情により令和7年12月末をもって閉鎖致しました。
しかし、2か所のデイサービス事業と居宅介護支援事業はさらに初心に帰り、「のどかで ゆったりその人らしく」を基本理念に、今まで会社勤務や自営業、農業、主婦などいろいろな仕事で長年、毎日を多忙に過ごされてきた方々に今までと違うスピードでゆったりと、のどかな環境で、さらにのどかに一日を過ごしていただきたいと思っています。
特に、今まで生きてこられた環境や職業も様々なら性格も各々違います。もちろん価値観も違いますが、それらを大切にしながら、その方らしい一日を過ごしていただきたいと思っています。
「何も趣味がないのでみんなの話を聞いてるわ。」「もんぺやったら縫えるわ。」「若い頃は麻雀をようしたわ。」「カラオケやったら歌えるわ。」などなどご利用者様のやりたいこと、できることをお手伝いしています。
「食べることだけが楽しみやわ。」と言う声もよくお聞きします。地域の方々から畑でできた野菜をいただいたり、当事業所の畑で作った野菜をふんだんに使った昼食を提供しています。また、3時のおやつには市販品もありますが、ういろうや蒸しパン、プリンなどを手作りで召し上がっていただいています。コロナ禍によりできなくなりましたが、大きなお鍋でうどんすきやたこ焼きなどもみんなで作って食べることもありました。
小学校区内で自治会内にあるデイサービスは、『歩いてでも行けるところ』『どんなところか日頃からわかっているところ』『もし、介護が必要になったら相談できるところ』と、地域の皆さんに元気な頃から安心していただける場でありたいと思っています。
働く職員同士がおたがいさまの精神で、子育てや家族の介護などしながらでも働ける場でありたいと思っています。
ご利用者様には、「その人らしく」過ごしていただくために、高齢者の方々は全て人生の先輩であることを常に頭に置き、全職員がご利用者様との関りを大切にしていきたいと思っています。
2026年1月
NPO法人 のどかの家高木代表
田中ふじ江