続・輸入のお魚が増えています。
輸入のお魚が増えています。
 続〃・輸入のお魚が増えています。


中国からの輸入のお魚が多いです。
福岡港(博多港)は、北九州ばかりでなく日本を代表する漁港の一つです。この港が、中国船の入港の中心地となっています。

博多の市場での記録があります。
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97年6月19日 中国もの(十隻分)
サワラ  入荷量**  相場**
まなかつお  入荷量**  相場**
ハモ  入荷量**  相場**
ハモ卵  入荷量**  相場**
白グチ  入荷量**  相場**
赤舌平目  入荷量**  相場**
かます  入荷量**  相場**
平目  入荷量**  相場**
明日の入船は、七隻の予定です。
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この日は、これだけでした。普通は、「あまだい」や「石がれい」なども入ってきます。
「サワラ」「まなかつお」「はも」「あまだい」などは、京都府民の需要が多いですので、博多の市場経由で(「あまだい」は長崎港が多い)京都中央市場に入ってきています。
率直なところ、「さわら」「あまだい」「はも」「まなかつお」などは、中国からの輸入が無くなったら、まず私たちは食べられなくなるでしょう。
今、消費者のみなさんが食べておられるこれらの魚は、ほとんどが中国産なのです。
(もちろん、国産もあるのですが、高いですから、庶民の口には入りにくいのが実態です。)

中国だけでなく、韓国や香港もあります。

「イトヨリ」の大衆的価格のものは、ほぼ100%「香港」産です。
「活ハモ」は、その大半が韓国からの輸入物です。(祇園祭はハモ祭りにリンク)

養殖のスズキは、ほとんどが中国産の稚魚を育てており、体に黒い点があるので「星スズキ」とも呼ばれています。見た感じ、国産の天然スズキよりやさしい感じがします。
この「星すずき」は、養殖場の多い海(たとえば、豊後水道など)では、養殖場から逃げ出した魚が野生化しているといいます。
1997年10月3日追記
 本日、舞鶴港で「星スズキ」の幼魚を見ました。在来のスズキと混獲されていました。こちらでも野生化しているようです。幼魚は、成魚よりはっきりと黒い斑点が出ていました。
「はまぐり」は、中国産が中心で、北朝鮮ものもあります。
もちろん、国内物もあるのですが、値段が三倍ぐらいします。ちょっと庶民では買えません。
「しじみ」は、まだ国内物が多いですが、中国ものもあります。ちょっと、中国もののほうが安いです。
味は、そう変わらないと言いますが、中国ものは身に粘りけがあるという人もいます。
「身シジミ」(むき身のしじみ)は、100%中国ものです。
「ひな祭り」に使う「しじみの佃煮」の原料が中国産とは、「なんと嘆かわしいことだ。」と、あなたは思いませんか?

1998年5月追記
  • 今年、国内産のしじみは不漁です。特に、ヤマトシジミの主産地である宍道湖が獲れていないようです。
  • 今、量販店で扱っているシジミは中国産に変わってきています。でも、あまり「産地表示」がされていません。
  • 国内ものと表記していても、稚貝は中国から輸入したものというのも多いようです。

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