■慣用語句集


 慣用語句集とは、ある範疇に属する幾多の慣用語句を集めたものです。その内容は、 通常のテキストファイルに格納されています。この書式は、「慣用語句ファイルフォーマット」で説明しています。なお、各慣用語句集の ファイル郡は、本エディタがインストールされているフォルダ内の "Phrases" というサブフォルダ内に、保管されています。

 慣用語句集は、初期環境では、次の9タイトルが装備されています。

以下では、これらの各慣用語句集の内容を説明します。 なお、下記の各慣用語句集の題目は、
  ●タイトル名( ファイル名 )
という表記になっています。


●一般文書( General.ptx )

・日付 YYYY年 MM月 DD日(曜)

 今日の日付けが「YYYY年 MM月 DD日(曜)」の書式で入力されます。 この日付の書式は、任意に変更できます。それには、本慣用語句集の テキストファイル( General.ptx )の該当箇所を書き換えます。


・現日時( %Y.%m.%d %H:%M:%S )

 現時点の日時が「YYYY.MM.DD HH:MM:SS」の書式で入力されます。 この書式に関しては、上記慣用語句と同様です。


・自動インデントで貼付け

 クリップボードのテキストが自動インデントありで貼り付けられます。


・各選択範囲の先頭に貼付け

 行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の先頭に、 クリップボードのテキストが挿入されます。


例: 矩形選択範囲の各選択部分の先頭に貼り付ける場合
   (クリップボードには「◆」が入っているとして)

 あいうえ
 かきくけ
 さしすせ
    ↓ この慣用語句を入力
 あい◆うえ
 かき◆くけ
 さし◆すせ

・各選択範囲の末尾に貼付け

 行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の末尾に、 クリップボードのテキストが挿入されます。


例: 矩形選択範囲の各選択部分の末尾に貼り付ける場合
   (クリップボードには「◆」が入っているとして)

 あいうえ
 かきくけ
 さしすせ
    ↓ この慣用語句を入力
 あいうえ◆
 かきくけ◆
 さしすせ◆

・照会→各選択範囲の先頭に挿入

 この入力時には、まず、文字列入力のダイアログボックスが表示されます。 ここで入力した文字列が、行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の 先頭に挿入されます。


・照会→各選択範囲の末尾に挿入

 この入力時には、まず、文字列入力のダイアログボックスが表示されます。 ここで入力した文字列が、行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の 末尾に挿入されます。


・強制改行(自動字下げなし)

 自動インデントなしで、改行コードが挿入されます。 この慣用語句入力は、Ctrl+Enter キーに機能割り当てされています。


・次行末を現桁に合わせる

 現カーソルの桁位置よりも、次行末の桁位置の方が、短い時に、 次行末が現桁位置になるまで、空白で埋められます。


・TAB 挿入 → 次行同桁へ

 上記「次行末を現桁に合わせる」とほぼ同じですが、まず、現カーソル位置に TAB が挿入されます。


・各選択範囲を「 」で囲う

 文字範囲選択部が、「 」で囲まれます。また、 行選択範囲、または、矩形選択範囲では、各行の選択部分が、「 」で囲まれます。


 また、その他、別の種類の括弧で囲う慣用語句があります。

●C/C++( C.ptx )

・区切り線(太)挿入
・区切り線(中)挿入
・区切り線(細)挿入

 各太さの区切り線用の行コメントが挿入されます。


・ブロック挿入

 波括弧 { ... } の空ブロックが、現カーソル位置に挿入されます。 この挿入時には、自動インデントが行なわれるので、挿入部の各行のインデントが 自動調整されます。 なお、この慣用語句入力は、Ctrl+[ キーに機能割り当てされています。


・if ブロック挿入
・if-else ブロック挿入
・for ブロック挿入
・while ブロック挿入
・switch ブロック挿入

 各文の空ブロックが、現カーソル位置に挿入されます。 この挿入時には、自動インデントが行なわれるので、挿入部の各行のインデントが 自動調整されます。


・行コメント化(各選択範囲)

 行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の先頭に、// が 挿入されます。


・ブロックコメント化(各選択範囲)

 /* と */ で、文字範囲選択部が囲まれます。また、 行選択範囲、または、矩形選択範囲では、各行の選択部分が囲まれます。


・#define を先頭に付加(各選択範囲)

 行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の先頭に、#define が 挿入されます。


・コンマを末尾に付加(各選択範囲)
・セミコロンを末尾に付加(各選択範囲)

 行選択範囲、または、矩形選択範囲の各行の選択部分の末尾に、それぞれ、 コンマ、セミコロンが挿入されます。


・丸括弧で囲う(各選択範囲)
・二重引用符で囲う(各選択範囲)

 それぞれ、丸括弧、二重引用符で、文字範囲選択部が囲まれます。また、 行選択範囲、または、矩形選択範囲では、各行の選択部分が囲まれます。


・標題部挿入( *.h 用 )
・標題部挿入( *.c 用 )

 それぞれのソースファイルの標題部が挿入されます。 なお、この標題部の書き方には、いろいろあるので、カスタマイズが必要でしょう。 それは、本慣用語句集のテキストファイル( C.ptx )の 該当箇所を編集することで、 行なえます。



●制御コード( CtrlCode.ptx )

 各種の ASCII 制御コード( 0x00〜0x1F, 0x7F )が入力できます。 なお、このうち、FF (Form Feed) の入力は、Ctrl+L キーに機能割り当てされています。



●HTMLタグ( HtmlTag.ptx )

 各種のHTMLタグが入力できます。

 HTMLの開始タグと終了タグがある場合、その囲い範囲を選択してから、 入力します。そうすると、文字範囲選択では、その選択部分が囲まれます(例1 参照)。 一方、行範囲選択、または、矩形範囲選択では、その各行の選択部分が囲まれます(例2 参照)。 また、開始タグと終了タグで選択範囲を囲むだけでなく、クリップボードの内容を属性等に設定 することもできます(例3 参照)。


例1: 文字選択範囲を囲う場合

 この例では、「この語句」を太字にします。
     ↓ 「太字 <B>・・・</B>」の慣用語句を入力
 この例では、「この語句」</B>を太字にします。


例2: 矩形選択範囲の各選択部分を囲う場合

 <UL>
   項目1
   項目2
   項目3
 </UL>
     ↓ 「箇条書き項目 <LI>・・・</LI> 」の慣用語句を入力
 <UL>
   <LI>項目1</LI>
   <LI>項目2</LI>
   <LI>項目3</LI>
 </UL>
補説:HTMLの規格では、 </LI> の終了タグは、付けなくても構いませんが、 ここでは敢えて付けています。

例3: クリップボードの内容を属性の1部に設定する場合

 ここで、クリップボードに「file.html」という文字列が既に入っているとします。 以降は、次のように、対象範囲を選択して、慣用語句を入力します。

 この例では、「この語句」にリンクを設定します。
     ↓ 「リンク先 <A HREF="貼付">・・・</A> 」の慣用語句を入力
 この例では、<A HREF="file.html">「この語句」</A>に リンクを設定します。



●記号( Mark.ptx )

 各種の記号文字が入力できます。



●罫線( Line.ptx )

 各種の罫線文字が入力できます。



●メール( Mail.ptx )

 メール文でよく使う語句が入力できます。 なお、ここで用意されている分だけでは、不充分でしょうが、 本慣用語句集のテキストファイル( Mail.ptx )を編集すれば、 容易に追加/修正ができます。



●顔文字( Kao.ptx )

 各種の顔文字が入力できます。



●特殊文字( Spchar.ptx )

 各種の特殊文字が入力できます。