環境設定: カーソルの移動速度 ≪共通≫

 ここでは、指令キー自動リピートによって、 カーソルを上下左右に連続的に移動する時の速度を設定します。初期環境では、 これらのカーソル移動機能は、上下左右の各矢印キーに割り当てられていますが、 この矢印キーを押し続けた時のカーソル移動速度が、ここでの設定対象になります。 この関連は、「カーソルの連続移動と移動速度」で 説明しています。なお、ここでの設定は、全環境で共通に適用されます。
●Windows 標準の自動キーリピート
 このチェックボックスを ON にすると、そのカーソルの移動速度は、 Windows 標準の自動キーリピートに依存します。 この場合、下記の「専用の自動キーリピート」の設定は、無効になります。
 ここでは、「1回のキーリピートあたりの移動量」として、 その「行数」と「字数」が指定できます。
●専用の自動キーリピート
 このチェックボックスを ON にすると、そのカーソルの移動速度は、 本エディタ自身でも制御する自動キーリピートに依存します。 この場合、上記の「Windows 標準の自動キーリピート」の設定は、無効になります。

 この自動キーリピートは、最初にキーが押されてから、
   待機区間 → 低速区間 → 高速区間
と移行します。キーが離された時点で、これは終了します。

 待機区間は、単に時間の経過を待つだけで、何も行なわれません。この区間の 継続時間は、「最初のキー押下から低速リピート開始までの時間」の入力ボックスに、 「ミリ秒」単位で設定します。

 低速区間は、自動キーリピートが低速で行なわれる区間です。この区間の 継続時間は、「低速リピートから高速リピートに切換るまでの時間」の 入力ボックスに、「ミリ秒」単位で設定します。また、 この区間でのカーソルの移動速度は、「低速リピート時の移動速度」の 「行/秒」と「字/秒」の各入力ボックスに設定します。

 高速区間は、自動キーリピートが高速で行なわれる区間です。この区間は、 キーが離されるまでずっと続きます。また、この区間でのカーソルの移動速度は、 「高速リピート時の移動速度」の「行/秒」と「字/秒」の各入力ボックスに 設定します。

 「画面の垂直リフレッシュ周期に同期」のチェックボックスを ON にしておくと、 高速区間のカーソルの上下移動は、その周期で行なわれます。例えば、60Hz の 周期の場合には、60 行/秒の移動速度になります。こうしておくと、ある程度の スムーズスクロールが実現します。なお、Windows9x 系統のOSからは、 画面の垂直リフレッシュ周期が取得できないので、このチェックボックスは、 無効になります。その場合でも、手動でその周期の「行/秒」を設定すれば 同じ効果が得られます。

≪注意事項≫
 「専用の自動キーリピート」を選んだ場合、ハードウェアの性能が低かったり、 他のプロセスにCPUの処理時間が割かれていたりして、本エディタでの本来の 処理が滞ると、画面の動きがぎごちなくなるだけでなく、警告音がでることが あります。そのような状況が頻発するようなら、「Windows 標準の自動キーリピート」 の方を選んでください。