
簡易年表 <時代背景の参考に>
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[動物の謝肉祭]という楽しい曲を作ったサン・サーンスが、パイプオルガンまで使って壮大なシンフォニーを作りました。と言うと、堅苦しく思うかもしれませんが、親しみやすい音楽です。
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作曲年 |
1886年 |
構成 |
2楽章だが、実質的には4楽章構成と同じ |
特徴 |
循環形式をとり、楽章間が緊密に連携するように考えられてる。 |
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第1楽章 |
通常の4楽章構成の2つの楽章をひとつにしたもの。
(第1部)アダージョの序奏⇒アレグロ・モデラートの主部
(第2部)ポコ・アダージョの三部形式。これが通常の第2楽章に相当する。
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第2楽章 |
(第1部)スケルツォで、第3楽章に相当する。
(第2部)マエストーソ→アレグロ 終楽章に相当する部分で、オルガンの強奏で始まる。その響きはオーケストラのトゥッティ(総奏)にも引けをとらないくらい強烈なものです。 |

これぞオーケストラの醍醐味!というのがマーラーの音楽。1時間20分くらいの長い音楽です。声楽も交えたスケールの大きい曲もたまにはいいでしょう。悩み多き人よ、一度じっくり聴いてみて下さい。
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作曲年 |
1894年 |
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構成 |
5楽章から成る。大編成のオーケストラ、ソプラノ独唱、アルト独唱、混声合唱。 |
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特徴 |
作曲者マーラーが、大指揮者ハンス・フォン・ビューローの葬儀のとき、クロプシュトックの「復活」という讃歌に触発されて、それを終楽章の合唱に使って、この巨大なシンフォニーにまとめた。
また、この曲には、自身作曲した「子供の魔法の角笛」という歌曲集からの引用もある。 |
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第1楽章 |
アレグロ・マエストーソ ソナタ形式
「完全にまじめでしかも荘厳な表出をもって」と書かれている。
また、「汝はいかなる目的で生きてきたか」という問題提起の楽章である、そしてその回答は終楽章にある、とも述べている。
いきなり、低音弦が上昇音形のテーマをfffで出す。全体を支配する重々しい音楽です。最後ははこの逆で、下降する音形で締めくくる |
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《ここでマーラーは5分以上の休憩を要求》 |
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第2楽章 |
アンダンテ・モデラート
「きわめて気楽に、決して急がないで」と書かれている。
オーストリア地方のレントラーという舞曲風の音楽で、一楽章とはまったく雰囲気の違う、楽しい曲。過去の回想・・・ |
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第3楽章 |
スケルツォ 「おだやかに流れる動きで」
夢から覚め、ふたたび喧騒の世界に戻ったときを表す |
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第4楽章 |
「きわめて荘厳にしかし簡潔に」
アルトの独唱が、淡々と歌い続ける
「人間は大いなる苦難の中にあり。自分は天国にありたい。愛する神は、光を与えてくれるだろう・・・」
(切れ目なく次の楽章に続く) |
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第5楽章 |
三つの部分からなる、大きな構成の曲。
<第1部>スケルツォ 「荒野に呼ぶものがある、人生の終末は来た!と。」
<第2部>「最後の審判の日が近づいてる、大地は震え、死者が立ち上がる。」
<第3部>「ラッパが鳴り、恐ろしい静寂の中で《復活せよ、汝許されるであろう》という声が天上から聞こえてくる。」
このコーラスの後、「汝、瞬時に復活せん」と歌い、オルガンも交えた圧倒的なクライマックスで締めくくる。 |

今から50年ほどマエの音楽です。スターリンの君臨していたソヴィエト時代の音楽で、いろいろ問題になった曲です。そんなことはさておいて、新鮮なリズムが楽しめます。
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作曲年 |
1944年に作曲、45年レニングラード開放にあわせて初演 |
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構成 |
伝統的な4楽章 |
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特徴 |
ロシアの民族色が感じられるが、モダンな音楽 |
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第1楽章 |
アンダンテ ソナタ形式
出だしがアンダンテという交響曲は少ない。やや重苦しい楽章である。 |
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第2楽章 |
アレグロ・マルカート スケルツォ
クラリネットの飛び跳ねるようなテーマが印象的。 |
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第3楽章 |
アダージョ
非常にゆったりとした、また少し重々しい感じの音楽 |
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第4楽章 |
アレグロ・ジョコーソ
ここでもクラリネットが飛び跳ねるようなテーマを演奏する。リズミカルで、少し落ち着きのなさを感じさせるくらいの推進力のある楽章。コーダも圧倒的な迫力で締めくくる。 |

大変ロマンチックな音楽です。もともと幻想曲として作り始めた音楽だから当然ですが、ピアノとオーケストラで恋の歌を歌ってる、そんな気分の音楽。
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作曲年 |
1845年 |
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構成 |
幻想曲として考えた曲を1楽章に持ってきて、残りの2つの楽章を付け加えて伝統的な協奏曲形式とした。 |
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特徴 |
あくまでロマン的な第一楽章が印象的。 |
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第1楽章 |
アレグロ・アフェットーソ ソナタ形式
たたきつけるような序奏のすぐ後に出てくるオーボエの主題が全体の雰囲気を表してる。第二主題もこれとよく似たもので、ピアノとオーケストラがうまくミックスされてる。 |
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第2楽章 |
アンダンテ・グラチオーソ
伝統的な緩徐楽章ではなくて、「間奏曲」と題されたロマンチックな音楽。ピアノとオーケストラが単純な応答を始める。中間部のチェロのテーマもすごくロマンを感じさせるもの。そんな雰囲気のまま切れ目なく次の楽章に入ってゆく。 |
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第3楽章 |
アレグロ・ヴィヴァーチェ
1楽章のテーマをリズミカルに変えたような主題がいきいきとかつやくする。二つ目の主題もリズミカル。ピアノが華麗に動き回り、華々しく終わる。 |

これぞドイツ音楽!と言わんばかりのドッシリした音楽。誰が言ったか知らないが、第10シンフォニー。ベートーヴェンの九つの交響曲に次ぐシンフォニーという意味らしい。聞き終わったときの開放的な気分を存分味わってください。
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作曲年 |
1876年。構想から完成までに21年も費やしている。 |
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構成 |
伝統的な4楽章で、最初と最後の楽章にやや長めの序奏がある。 |
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特徴 |
ベートーヴェンの交響曲との類似が言われる曲である。第1楽章のテーマが「運命」のような短い動機であること、終楽章が「第九」の歓喜のテーマに似てる、など。確かに聴きようによっては、<苦悩から歓喜へ>という風に取れるかもしれない。 |
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第1楽章 |
ウン・ポコ・ソステヌートの序奏→アレグロ
ティンパニーのリズムに乗って、序奏の上昇音形のテーマが始まる。ソナタ形式ではあるが、聴いていても、どれが主題でどれが経過部なのか判然としにくい。皆さんも聴きながら考えてみてください。 |
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第2楽章 |
アンダンテ・ソステヌート 三部形式
力強い音楽の後の安息のひととき。オーボエが夢見るようなテーマを吹く。その同じテーマを後半にソロヴァイオリンがいろいろ装飾を加えながら切々と弾く・・・・夢のような瞬間です。 |
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第3楽章 |
伝統的なメヌエットでも、ベートーヴェンの生き生きとしいたスケルツォでもなく、比較的穏やかな楽章。
クラリネットの穏やかなテーマの1部と、ややにぎやかなオーケストラの中間部の対比が面白い。 |
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第4楽章 |
アダージョのゆっくりした序奏で始まり、徐々に気分が高揚してきてアレグロの主部に突入する。<歓喜の主題>と比較される、伸びやかで堂々としたテーマ。これを中心に展開し、最後に行進曲風のコーダで最高潮に盛り上げて曲を終わる。この最後の部分は、オーケストラを聴く醍醐味を感じさせてくれるはずです。 |

恋人のスミッソンという女性を念頭において、シンフォニーを作り上げる、素敵なことですね。恋は芸術家のイメージを大きくふくらませる物なのでしょう。若い人はもちろん、そうでない方も恋のなせる音楽を聴いてみてはいかが?
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作曲年 |
1830年 |
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構成 |
5楽章から成るが、一種の標題音楽でもある。
「病的な感受性と激しい想像力を持った若い芸術家が、恋の苦しみからアヘン自殺を図るが、死に切れずに奇怪な幻想の世界を漂う。」
オーケストレーションも独創的で、かつてない大きなオーケストラになる。鐘を使うというのも特徴的で、その効果も大きい。 |
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特徴 |
固定楽想という考えが導入された。物語のヒロインのテーマを作り、各楽章の中でそのテーマが使われる。後にワーグナーがライトモチーフ(主導動機)を使って物語を構成するようになる発端となる。 |
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第1楽章 |
「夢・情熱」 ラルゴ-アレグロ・アジタート 序奏をもつソナタ形式
ヴァイオリンがピアノで始まる序奏部につづいて主題がでる、これが恋人を表す固定楽想で、後の楽章で何度も出てくる。 |
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第2楽章 |
「舞踏会」 ワルツ
舞踏会で恋人を見つけたときの様子が表現されてる。舞踏会が始まる前の会場のざわめき、恋人が楽しそうに踊ってるところ、その姿を見失って動揺する場面。固定楽想がもちろん顔を出す。 |
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第3楽章 |
「野辺の風景」 アダージョ
のんびりとした田園風景。イングリッシュ・ホルンが舞台の袖から聞こえてきて、それにオーボエが答えるというのどかな音楽が続くが、しばらくすると遠くから雷が聞こえ始め、4人のティンパニー奏者がそれを表現、その後また静寂に戻る。
ベートーヴェンの<田園>を思い起こさせる。 |
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第4楽章 |
「断頭台への行進」 アレグロ・ノン・トロッポ
恋人を殺してしまい、断頭台で処刑されるという幻想。マーチの後に、首を切られるところまで音で表現している。 |
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第5楽章 |
「魔女の夜宴の夢−魔女のロンド」
自分の葬式に集まった魔女たちの踊り、そこに恋人の姿もあり、恐怖と驚きで身の毛のよだつ思い。そして弔いの鐘が鳴り響く。
いろんな楽器が活躍するが、クラリネットが固定楽想を道化役者のごとく表現したり、チューバが弔いの音楽を吹くのが印象的。またヴァイオリンが弓の反対側を使って弦をたたくように演奏(コル・レーニョ)して不気味さを増す。そしてコーダは一気呵成に盛り上がって曲を終わる。 |

最初の交響曲は21年もかかたのに、この曲は1年で作ってます。だからと言うわけではありませんが、開放的というか、のびのびした音楽です。
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作曲年 |
1877年、つまり1番を完成した翌年 |
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構成 |
4楽章 |
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特徴 |
堅いというイメージの1番に比べ、明るくのびのびした印象の曲。 |
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第1楽章 |
アレグロ・ノン・トロッポ ソナタ形式
二つの主題はともに伸びやかな印象のもの。特に二つ目の主題はチェロ・ヴィオラの歌うような旋律が美しい。 |
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第2楽章 |
アダージョ・ノン・トロッポ
物憂げな、やや陰鬱な印象を与える。木管楽器やホルンの対話風の音楽が美しい。 |
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第3楽章 |
アレグレット・グラチオーソ スケルツォ
オーボエのチャーミングなメロディーで始まる。中間部は浮き立つような楽しさ。終わり方がなんとも言えず印象的で、次の楽章に橋渡しをするように静かに終わる。 |
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第4楽章 |
前の楽章を静かに引き継ぐ感じで始まり、一気に爆発するようにテーマを奏する。そんな雰囲気で進み、一気呵成にコーダに突入する。これも圧倒的な響き、前に前にと突き進むような音楽です。聴き終わって爽やかさを覚えると思います。 |

4楽章の軽快な音楽、楽し過ぎてすみませんと言いたくなります。こんな曲を17・8歳で書けるなんて・・・・
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作曲年 |
1774年 |
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構成 |
4楽章。編成は、弦楽器とオーボエ2・ホルン2という小さいもの |
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特徴 |
若きモーツァルトの代表的な曲のひとつ。暗い25番の対極にあるような明るさを持った交響曲。 |
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第1楽章 |
アレグロ・モデラート ソナタ形式
単純な音形なのに、それを意図も簡単に主題にしたというような第一主題、つづく第二主題も簡単なもの。でもモーツァルトはそれを次々に変化させていく、その手腕が見事だとおもいます。 |
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第2楽章 |
アンダンテ
弱音気をつけたヴァイオリンの夢見るような主題で始まり、終始穏やかな音楽。 |
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第3楽章 |
メヌエット
中間部の下降音形のメロディーが美しい。 |
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第4楽章 |
アレグロ・コン・スピリート
軽やかに飛び跳ねるような主題。これを聴くと気分も晴れやかになること間違いなし!第2主題はリズミカルな中にも優雅さのただよう旋律で、二つの対比も面白い。 |

巨大なオルガンを思わせる響きの交響曲作家ブルックナーの最後の作品。3楽章までの未完成ながら、1時間を越える大作。始めてブルックナーを聴く人には少しとっつきにくいかも。でも私の意見、すべての音楽の中で一番スケールの大きさを感じるのが、ブルックナーの交響曲第8番。その次がこの曲かなと思うくらい存在感のある音楽です。たまには正座して聴くような音楽もいいでしょう。
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作曲年 |
1896年、ブルックナーの没年に完成しなかった |
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構成 |
完成した3楽章で演奏されることが多い。本人は、3楽章の後に、自作のテ・デウム(宗教音楽)を演奏するように言ったという。
オーケストラ編成も、8番と同様8本のホルンを使うなど、最大規模のものを必要とする。 |
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特徴 |
壮大な第1楽章、活発なスケルツォの2楽章、そして最後に長大なアダージョが続く。ブルックナーの晩年の胸のうちを音で表現しようとしたかのようなメッセージ性の強い音楽です。 |
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第1楽章 |
「神秘的で荘重に」
<ブルックナー開始>(特に低音弦が震えるように響くと、宇宙の生成を現すようなインパクトを与える)と呼ばれる、弦楽器のトレモロに載って第一主題が出る。ホルン、トランペットなどの導入を経て、トゥッティ(総奏)で壮大な主題が出てくる。その後第2・第3の穏やかな主題があり、これらを絡ませて大きな音楽になる。 |
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第2楽章 |
スケルツォ
「軽く快活に」となってるが、そのリズムは、引きずるような感じで妙に重く響きも決して快活には感じない。でも、この不思議なリズムは一度聴くと忘れられない。中間部はいくぶん軽やかで、うねるような音形。 |
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第3楽章 |
アダージョ 「おそく荘重に」
ヴァイオリンが、悲しげなテーマを弾いて開始される。このテーマ、低い音からいきなり高い音(九度上の音)に飛躍するもので、全体の雰囲気がここで決まってしまう。30分も続くアダージョですが、敬虔なクリスチャンのブルックナーの死を前にしたときの心の響きかもしれません。 |

3番と5番が有名だけど、この曲もそれに劣らない。颯爽としたギャラントな音楽です。私が音楽を聴き始めて間もない頃、ハイフェッツというヴァイオリニストのレコードを何度も何度も聴いて、今でもこの曲が大好き。
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作曲年 |
1775年 |
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構成 |
3楽章 |
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特徴 |
他の曲と違い、マーチ風のテーマではじまる。 |
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第1楽章 |
いきなり軍楽隊風の主題がリズミカルにでてくる、軽やかな楽章。 |
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第2楽章 |
アンダンテ・カンタービレ
ヴァイオリンが流れるようなメロディーを奏でてゆく。オーボエの音色がヴァイオリンとうまく調和する。 |
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第3楽章 |
ロンド楽章で、本来なら軽快な主題になることが多いが、むしろ優雅に踊るような音楽。 |

戦争との関連、ソ連のスターリン体制との関わりなど、この曲はさまざまに解釈されるが、われわれはそれを考えないで、ひとつの交響曲として聴いてみよう。
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作曲年 |
1941年。レニングラードがドイツ軍に包囲されてる時期に書かれた |
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構成 |
4楽章 交響曲というより、長大な組曲とも考えられる |
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特徴 |
作者自身、「戦いの詩であり、根強い民族精神の賛歌である」と述べている。勝利に向かって高揚していく音楽と考えられるが、いささか焦点が定まらない曲でもある。 |
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第1楽章 |
「人間」を表すという、この曲の主題が力強く出てきて、それが展開される。中間部に入ると、小太鼓のリズムに合わせて「戦争の主題」と呼ばれるテーマが出てくる。はじめは弦のピッツィカーとでかすかに聞こえる程度、それが徐々に楽器を増やして力を増してゆく。ちょうど、ラヴェルの「ボレロ」と同じ効果です。クライマックスでは、別働隊のブラスバンドもこれに呼応して圧倒的な迫力。その後もう一度始めの音楽が戻る。 |
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第2楽章 |
スケルツォ
作者が、「愉快な出来事や楽しい人生のエピソードについての思い出」と表現している音楽。 |
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第3楽章 |
ラルゴ
「自然の美と叡智にたいする畏敬の念」と表現されてる。広大なロシアの大地を思わせる音楽。志津かな雰囲気を持ったまま次の終楽章に、休みなく流れていく。 |
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第4楽章 |
志津かな経過があり、徐々に盛り上がったところで、勝利の凱歌を思わせる主題が出てくる。(終結部に入る前にもう一度このテーマをヴァイオリンがピアノで演奏する、ここがひとつの聴きどころ)
このテーマを中心に盛り上がって行き、1楽章のテーマ、それに「戦争の主題」をからませて、圧倒的な迫力で曲を閉じる。 |

「こんなチェロの協奏曲が、人間の手で書けるとは思わなかった。もしそれがわかってたら、私が自分で書いただろう。」と感心したとか。チェロをこれだけクローズアップした曲はほかにありません。過去の名チェリスト達もたくさんレコードを残してます。一聴の価値あり!
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作曲年 |
1895年 |
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構成 |
3楽章。オーケストラ編成も大きく、交響曲「新世界から」に匹敵する規模。 |
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特徴 |
チェロの魅力を余すところなく聴かせてくれる。管弦楽部分も大変魅力的で、有名な「新世界から」に勝るとも劣らない名曲。 |
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第1楽章 |
アレグロ
クラリネットが第一主題を、ホルンが第二主題を吹く。どちらもノスタルジックで、一度聴いたら忘れられない。チェロも自在に動く。
再現部が第2主題をオーケストラが大きく歌って始まるというのも、やや意表をつく感じだけど、効果満点。 |
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第2楽章 |
アダージョ・マ・ノン・トロッポ
歌う楽器チェロの魅力が発揮される、きわめて叙情的な音楽。 |
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第3楽章 |
アレグロ・モデラート ロンド形式
黒人霊歌の旋律と、ボヘミヤ地方の民族舞曲のリズムを取り入れて、チェロとオーケストラを融合させた楽しい終曲。 |

シンフォニエッタ、つまり小交響曲という意味だが、従来のシンフォニーのイメージはまったくない。いきなり別働隊のファンファーレで始まるんだから。
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作曲年 |
1926年 |
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構成 |
交響曲になくてはならないソナタ形式がない |
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特徴 |
金管楽器が活躍する曲で、合計12本のトランペットを使う |
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第1楽章 |
なんともユニークな始まり。トロンボーンのテーマで始まり、別働隊のトランペット3本の組が3組、合計9本がファンファーレを演奏する、それにティンパニーが呼応するだけの楽章。強烈な音の洪水。 |
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第2楽章 |
オーボエの奏でるテーマを中心とした舞曲。ここで落ち着きを見せる。 |
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第3楽章 |
弱音器をつけたヴァイオリンとチェロが、つぶやくような静かなテーマをかなで、そこにフルートが鋭いアクセントをつけ、舞曲のように発展する。 |
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第4楽章 |
トランペットのソロがポルカ風の主題を軽く吹き、次第に変化してゆく。 |
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第5楽章 |
1楽章のテーマから取ったと思われる旋律がフルートで奏でられ、徐々に変化しながら盛り上がってゆき、ついにファンファーレの主題が全オーケストラで演奏されてクライマックスを作る。 |
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