コラム
社員の化学日記 −第212話「いよいよ本格的に進んでいけそうですかね?」−
2月も下旬になり、徐々に寒さの中にも温かさが感じられるようになりましたね。 季節の変わり目は何かと体調を崩しやすい時期ではありますが、皆様どうかご自愛ください。
さて2月14日に下記報道機関の記事に「南鳥島近海の6000m付近の海底よりレアアース泥の試掘成功」の記事が発表されておりました。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20260214-GYT1T00286/2/
まだ試掘の段階ですので精錬や商業化などはこれからの推移を見守る必要がありますが、今後の進展に期待できそうですね。
そもそも海水中には沿岸海水でng/Lレベルでレアアースが含まれており(筆者研究結果)、深海で魚の骨を起源とするリン酸カルシウムにレアアースが吸着及び付活することで最大2%程度にまで濃縮されていきます。
https://orceng-cit.jp/project/detail/15
海水中のレアアース元素はほとんどが陸上の鉱物起源でありますが、ウラン、トリウムといった放射性元素を多く含まないことが多く、また海水中には希土類元素は軽希土類元素から重希土類元素まで全般的に含まれているため、今後特に重希土類元素の国産化になるかもしれないですね。
またこの付近の海底にはリン酸カルシウムの他マンガンノジュールや鉄マンガンノジュールにも0.数%程度のレアアースや、こちらに関してはニッケルやコバルトといったレアメタルも多く含まれることからこちらの採取なども研究が進んでいけたらいいですね。
ではまたの機会に。
【からくり長屋の錬金術師(ペンネーム)】
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