コラム

社員の化学日記 −第210話「閑人閑話6−新年に思う−」−

今日は2026年1月2日。新しい年を迎えた。 昨年も色々な出来事があった。

その1年を象徴する言葉として「今年の漢字」を(財)日本漢字検定能力協会が公募し、毎年、清水寺貫主の方が揮毫、発表されている。 昨年の漢字は…「熊」。クマの出没による被害や、パンダの中国への返還などが理由らしい。次点(2位)は「米」。理由は米不足、米国大統領の再選、2次政権発足と関税による世界経済への影響らしい。

でも個人的には、昨年の漢字は「高」ではなかったかと思う。

理由は上記と一部重複はしているが、生活に密着したところでは、ありとあらゆる物資の価格高騰、そして日本で史上初の女性首相が誕生したことも忘れてはならない。 有名なところでは"鉄の女"との異名をとった英国元首相のS氏、独元首相M氏など、欧州では頻繁に誕生しているイメージであったが、Webで調べてみると、ジェンダー平等先進地の北欧はもとより、アフリカ、南米、アジアの途上国でも女性首相は誕生している。米国の現政権が誕生した大統領選でもそのチャンスはあったが、同国では未だに女性大統領は誕生していない。

一方、物価高騰の代表格は、米不足に伴う米価高騰。一昨年夏ごろから上昇し始めた米価は、品種によっては現在は倍以上。コンビニのおにぎりも100円とちょっとで購入できたものが、今や税込み200円越えは当たり前。お昼ご飯もワンコインでは済ませることもできなくなり、一般庶民には厳しい世の中になった。

このほか、身近に感じた価格高騰は、貴金属、レアメタルをはじめとする原料レベルでの価格上昇。

貴金属は、情勢不安、ドルへの不信感の伴う安全資産としての需要増、金融政策の影響(金融緩和、金利低下)などが影響しているらしいが、レアメタルは一昨年秋から始まった中国の輸出規制が一番の原因であろう。

以前にも触れたが、この輸出規制は同国の外交交渉のカードとしているようだが、海外資源に大きく依存している日本にとっては大問題で、輸入できる量が減って取り合いになれば、市場原理に基づいて当然価格も上昇する。

現状、輸出規制が原因で在庫調達が困難となったものもいくつもあり、まとまった数量の引き合い(特に実績のない新規案件)に対してはお断りせざるを得ない状況であるが、今年こそは規制緩和されることを望んでやまない。

【道修町博士(ペンネーム)】

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