コラム

社員の化学日記 −第202話「この『ゴボゴボ』音は危険な音」−

皆さんこんにちは。

桜の開花はいつだと言っていたのが、あっという間にもうツツジの花が咲き乱れていますね。昼間は半袖で過ごせるわけだ。

さて今回のお話は我が家で起こったことなのですが、とある日夕食後に食器を洗っていたのですが、水を出すと排水口から「ゴボゴボゴボ・・・」と嫌な音がするではないですか。 はて?こんな音してたっけ?と思っていたのですが、シンクのトラップをよく観察するとトラップの水たまり部分の封水面が上下に繰り返して動き、下がったタイミングでトラップからの空気の引き込みで音が鳴っているので、これはマズい。 我が家はリフォームして20年以上経過して、その間排水管はノーメンテナンスでしたからね。

排水桝の形状や排水管の勾配など色々と確認する必要はあるのですが、おそらく油が排水管内で溜まって排水管の隙間がかなり小さくなっていると思われ、 シンクのトラップの他にさらに排水管内で水が溜まる場所が出来るダブルトラップの症状になっている疑いが強まっていきました。

まあ流れているからまあいいかと放置される方や、そもそも気にされない方もいらっしゃるかと思いますが、これを放置すると後々に油が排水管内で固まり、まったく排水が流れなくことが想像できたため、早めに気づいたこの段階で排水管を洗浄する必要があるのですね。

さて油といっても全てが排水管のつまりに影響するかと言えばそうではないわけで、特に動物性油脂に多く含まれる飽和脂肪酸(ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸)など、 常温で個体の脂肪酸は特に排水管内で固まりとなり悪影響を及ぼします。

とはいえ、植物性油脂にも一定数の飽和脂肪酸類は含まれているので、結局油は極力流さない。 揚げ物等で使用した食器類を洗う際は洗った後にシンクに水やぬるま湯を張って流すなどで排水管内を水洗することをお勧めして今回のお話は終わりたいと思います。

次回は我が家のDIYで排水管を実際に洗浄したお話などでもしたいと思います。

ではまたの機会に。

【からくり長屋の錬金術師(ペンネーム)(ペンネーム)】

次のコラムへ>>

<<前のコラムへ

▲このページのtopへ