コラム

社員の化学日記 −第173話 「シンデレラおじさん」−

先日、自宅のレーザープリンタを買い替えた。

今までA4モノクロレーザープリンタを使用していたが、今回は思い切って複合機にするか、今まで通りのプリンタ専用機にするか、散々迷った挙句、今まで通りのプリンタ専用機に落ち着いた。

決め手は設置スペース上の問題…。 豪邸に住んでいるわけではなく、自由な広々とした自分のスペースがあるわけでもなく…。 置き場所も変えてぴったり収まる機種を探した結果、見つかった。 予定していたスペースにピッタリ。

最近は、こういうのを「シンデレラフィット」という言葉で表現するらしい。

童話「シンデレラ」で、シンデレラに王子様が持ってきた硝子の靴がぴったり入った様子から転じて、ピッタリとした組み合わせ。本来別の用途だったもの同士が、組み合わせると偶然にもジャストサイズになる様子を指すそう。 以前はアパレル業界でよく使用されていたが、最近では若者を中心に収納術でも使われているらしい。

プリンタを買い替えるきっかけは、今まで使っていたWin10PC(海外メーカー品)の調子が悪くなり(3回に1回しか起動できない状況)、完全に使えなくなる前に早めに次のPCへの買い替えを検討した。で、どうせ買い替えるなら、と最新OSのWin11にしたが、プリンタのドライバが対応していなかった…。 プリンタももう10年以上使用しているので、こちらも思い切って買い替えることにしたのである。

今までの買い替え時ならば、完全に動かなくなるまで使い切ってから次の買い替えを検討するのだが、今回は今までに比べれば贅沢な買い替え方となった。

理由は、世界的な半導体不足により家電全般に品薄状態が続いていると聞いていたため。 この半導体不足の原因は、
・コロナ禍に伴うテレビ、PC、タブレット、ゲーム機などの需要急増
・米国の中国に対する半導体禁輸措置
・東欧情勢悪化に伴う希少金属の供給不安、コロナ禍による生産・流通の不安定化等々
とされている。

事実、大型家電量販店へ出向いても店頭にはわずかしか展示がなく、ほとんどが「取り寄せ」、しかも1か月、2か月待ちは当たり前…。 ならばと、家電量販店には見向きもせず、メーカー直販のWebショップで自分好みの仕様に変更できるカスタマイズモデルを購入することにした。

画面に表示されている納期は「約2か月」だったが想定の範囲内…だったが、いざ注文してみると、なぜか2週間後には届いた…、えっ?!…半導体不足は???? やはり、あるところにはあるのか…。

(でも、我が家のお風呂の給湯器が故障したときは、交換部品の調達に半年もかかったのに)

年始からは各メーカーとも"春の下記入れ時時"(学校単位でのまとまった数の導入等)に備えて市場への出荷量を抑える傾向にあるらしいのに、半導体不足が重なれば品薄はより拍車をかけることに。

やはり、今が買い時だったということか…。

【道修町博士(ペンネーム)】

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