コラム

社員の化学日記 −第115話 「今年は葉物野菜が高いですね」−

皆さま新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

しかし今年の冬は葉物野菜が高いですね。概ね昨年の倍くらいの価格でしょうか。 一年で最も寒いこの時期はやはり鍋が多いぶん,白菜や春菊,キャベツ,レタス,ネギなど葉物野菜が高騰すると頭を悩ませます。

毎年我が家ではプランターでインゲンを植えて春に収穫をしておりましたが,昨年連作障害の影響が出てきたので,今年は白菜に変更し,まあ10月の長雨でナメクジの食害にあいながらもなんとか植えた4玉すべてうまく白菜になりましたよ。それももう食べきりましたけど・・・

実は白菜って早生品種の小ぶりのものを選べばご家庭のプランターでも充分栽培できますよ。

さて今回はその連作障害のお話でも。

同じ土で何度も同じ作物を育てると土壌中の微量元素や土壌細菌の影響で発育不良になったり,病気になったりします。 これを連作障害といって,地植えでもプランターでも家庭菜園をするとよく起こる現象なのです。

我が家の秋から春はインゲンを植え,土を入れ替えて夏野菜のきゅうり,トマトを植えていましたが,昨年は実入りも少なくあまり大きく育たなかったのでおそらく連作障害の影響を受けていたと思われます。

連作障害で気をつけないといけないのはたとえば

「去年ナスを植えたので今年はトマトかピーマンにしよう」

とすると,トマトとピーマンはどちらもナス科の植物なので連作障害が起こりやすくなりますので,単なる種類だけでなく,何科の植物かというところまでお気をつけください。

またマメ科などは4〜5年間ほど連作障害が出ることもありますので,輪作(違う種類の植物を植える)したほうがいいでしょうね。

その影響を少しでも改善する方法として土の消毒と再生する方法もありますが,こちらについては長くなりますのでまたの機会に。

【からくり長屋の錬金術師(ペンネーム)】

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