数理糖尿病学の世界へようこそ!

数学的手法を用いた糖尿病の研究室です

世界一精密な(世界一難解な)糖尿病の数理生理学的研究をしています

作成日:2018/8/吉日,最終更新日:2023/1/28

 医学研究においては,統計学的な方法を用いて診断法や治療法の有効性を解析することが中心ですが,私達は,統計学的な方法ではなく,生理学的病態を数学的に解析するという方法で研究してきました.長年の研究の結果,いろいろな面白い成果が得られ,臨床的に有用なものは学会等で発表をしてきました.しかし,研究者としての視点からは,研究で得られた個々の成果よりも,数学的な研究方法そのものの方がずっと興味深く,かつ独創的であると考えています.私達の行ってきた研究方法は数学的解析をベースにしているため,理工系の専門的な教育を受けた方でなければ正確に理解することは難しいと思います.一方,医学的な意義については,糖尿病の専門医でなければ細かな視点を理解していただくのが難しいかも知れません.私達の研究は,独創的であればあるほど,通常の臨床系学会での発表で多くの方に理解していただくのは困難なように思われます.しかし,このような通常の医学研究とは全く異なる面白い研究が存在するということを多くの方々に知っていただきたく,このホームページを作成しました.関心を持っていただける方が一人でも現れれば幸いです.
 本ホームページの内容は,私達が研究してきた内容に限られています.一般的な教科書的な内容にはほとんど触れていません.現時点では「第T部.HbA1cとグリコアルブミン」のみですが,今後,新たな研究テーマが増えれば,追加していきたいと思います.内容は目次のページに示した通りですが,順次アップロードする予定ですので,ご期待ください.
 本ホームページにはオリジナルのスライドや未発表のデータが多数含まれています.いずれも自由に利用していただいて構いませんが,研究や論文に利用される場合は御一報ください.また,これまでの研究には主としてEXCEL-VBAを用いて解析ソフトを作成してきましたが,ダウンロードすれば自由にお使いいただけるようにしたいと考えています.準備が整うまで,お待ちください.

2018年8月吉日 数理糖尿病学研究室 室長 田原保宏 
明舞中央病院 糖尿病内科      
〒673-0862 兵庫県明石市松が丘4−1−32   
TEL 078-917-2020           
FAX 078-914-1877           

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2020年1月から2022年6月まで「日経メディカルOnline」(インターネット誌)にて「田原保宏の数理糖尿病学」というタイトルで25回に渡り数理糖尿病学の解説を連載しました。難しい式はできる限り使わず、分かりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
「日経メディカルOnline」は医療関係者であれば誰でも登録すれば無料で読むことができます。臨床に役立つ情報が多数掲載されていますので、ぜひご登録ください。

2023/2/28 : 第一部の「HbA1cとグリコアルブミン」に関する講座は2022年2月で終了しました。2022年6月から「数理糖尿病学を用いたインスリン治療学」を連載する予定でしたが、研究の進展不足により1回のみで中断となっています。悪しからずご了承ください。

お詫び:このホームページは糖尿病の研究者および糖尿病の診療に携わる医療関係者を対象にしています.個々の患者様の質問や疑問にお答えすることはできませんのでご了承ください.