8月


28日
ゲーテ(1749〜1832)ドイツの詩人、小説家

マイン河畔のフランクフルト市(当時人口三万、重要な商業中心地)に生まれ、父は法律家で帝室顧問官の称号をもち、母方の祖父はフランクフルト市長という裕福な家庭に育ちました。大学に入るまでは家庭で父から教育を受けて育ちました。

その後、ライプチッヒ大学で法律、シュトラスブルグ大学で医学を学びました。この時代、彼は、自然にあこがれ、理想を求めて美しい詩を書き、新しい文学のさきがけであったヘルダーと知り合っています。

卒業の後弁護士や裁判官の見習いをしていましたが、カール・アウグスト公と知り合い、26歳の時ワイマール公国(人口12万人の小国)に招かれて10年余り、その国の政治、経済のために尽くしています。

1786年にはイタリアに旅行し、イタリアの風物とギリシア芸術の高さに打たれて「イタリア紀行」を著しました。のち詩人シラーと交わり、ドイツ文学はこの2人によって世界的なものにまで高められたと言われています。

彼は「若きウェルテルの悩み」「ウィルヘルム・マイスターの修行時代」「詩と真実」など多くの優れた作品を書いています。世界の名作といわれる「ファウスト」は1808年に第一部が発表され、1831年に第2部が完成しています。

ゲーテはまた自然科学についても優れ「色彩論」などの著書があります。

彼は、1832年3月24日に、最後のことば「もっと、光を」を残して永眠しました。 
フランス革命軍に対抗してプロシャ・オーストリア同盟が結ばれ戦争開始となり、カール・アウグスト公も出陣し、ゲーテもその後に随います。ヴァルミー砲撃戦でプロシヤ軍が敗退したとき、ゲーテの有名な「ここから、そして、きょうから世界史が始まる」という言葉が吐露された、といわれています。


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