12月


21日
ロバート・ブラウン(1773〜1858)

イギリスの植物学者、分類学者

スコットランドのモントローズに生まれました。エジンバラ大学で、医学と自然科学を学び、1800年にイギリスの博物学者バンクスに勧められ、オーストラリアの沿岸の調査に参加、1805年にオーストラリアの新植物約4000種の標本を持ち帰り、ブラウンの分類系を提出しています。

1810年には司書として、バンクスの蔵書と標本を管理するようになり、その後1827年にそれらが大英博物館に移され、その植物標本部門の責任者となりました。

又、同年、水面に浮かぶ花粉を顕微鏡で観察中にブラウン運動を発見し(花粉の大きさでは運動は起こらないが、花粉が破裂して流れ出した微粒子を観察した。)1831年には、全ての植物に細胞核が存在することを明確にし、カガイモ科とラン科の植物の核を丹念に描き出した。又、裸子植物と被子植物の相違点の発見でも有名です。
ブラウン運動
1827年に彼は、水中に浮遊する花粉の粒が不規則な運動をしていることを観察し、液体内で平衡状態にある粒子はつねに移動や回転、上昇や降下をつづけていることを発見しました。ブラウンはこの運動の原因を解明することはできませんでしたが、発見者の名前にちなんで「ブラウン運動」とよばれています。
その後、アインシュタインは、微粒子のまわりにある気体や液体の分子の運動が、ブラウン運動の原因と考え、数学的に解析しました。そして1908年にフランスのペランは、ブラウン運動を観測し、アインシュタインの理論が正しいことを証明。これにより、原子や分子の存在が信じられるようになったのです。


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