仏塔のお話 |
インド |
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「サーンチー第一塔」は仏塔の源流で昨年までは伏鉢の表面が黒ずんで汚れておりま |
「仏陀の生涯」をご参照ください。 |
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![]() ストゥーパ(サーンチー第三塔) |
「サーンチー第二塔」は伏鉢の上が欠失 |
「サーンチー第三塔」は南塔門のみ |
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「ダーメーク仏塔」はインド最大のストゥ ダーメーク仏塔は仏教の四大聖地の一つ |
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![]() アジャンター第26窟 |
「アジャンター第10窟のストゥーパ」は紀元前の造立だけにシンプルなスタイルで 「アジャンター第26窟のストゥーパ」は舎利崇拝から仏像崇拝に変わる時期に造営さ |
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![]() エローラ第10窟 |
「アジャンター第19窟」は高い基壇上に円球状の伏鉢となりしかも平頭と傘蓋が一体 「エローラ第10窟」は大きな仏龕で基壇が見えません。塔の前に仏龕を設け脇侍を従 |
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![]() 模作(タキシラ博物館) |
パキスタンの「モラモラドゥ」の仏塔です。 |
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ミャンマ |
「ミャンマ」には昔々に行きましたが適当な写真 |
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ガイド活動で記載しましたように法隆寺に興味を抱き法隆寺について調べると当時 |
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中 国 |
「中国」では楼閣建築の上にインドのストゥーパを揚げたのが仏塔の始まりだと言わ |
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我が国で人が階上に上がることが出来 |
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![]() 香積寺善導塔 |
![]() 永祚寺双塔 |
中国の仏塔は各階が独立しておりその階毎に仏像を祀り礼拝されていたことから考 「慈恩寺大雁塔(じおんじだいがんとう)」は塼造、四角七層で逞しい姿です。 |
談山神社十三重塔 |
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多武峰(とうのみね)・ |
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韓 国 |
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韓国も中国と同じく古代の木造塔は残って 「定林寺跡五層石塔」は高さ8.33mで、屋蓋 |
「仏国寺」には東に「多宝塔」、西に「釈迦塔」が並んで |
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「釈迦塔」は屋根の出が石塔らしく少なく |
「感恩寺双塔」は三層石塔で双塔は |
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「芬皇寺(ふんこうじ)石塔」は |
像を彫刻して嵌めてあります。 |
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日 本 |
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我が国の仏塔ですが先述で塔婆から塔になったと言いましたが塔婆はお彼岸やお盆 古代の仏塔は心柱を守る建物です。五重塔でも三重塔でも構いませんが見栄えが良 平安時代の我が国では仏塔が流行いたしまして「浄瑠璃寺」辺りを現在は「当尾」です |
大官大寺跡 |
木造塔は三重塔から十三重塔まで建立 |
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飛鳥時代の寺院は国家鎮護の寺院ではなく私寺でしたので仏塔は仏陀そのものとし
我々がよく目にする三重塔、五重塔は先述の多檐塔に対して多重塔とか多層塔と呼
多重塔は一層ごとに積み重ね式で建築されますので一体化した建築ではありません。
仏塔の中備として中の間には間斗束か蟇股、脇の間には間斗束か蓑束だったのが近
古代の仏塔では正面性を示さず四面が正面ですが、舎利崇拝から仏像崇拝へと変わ |
相 輪 |
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![]() サーンチー第一塔 |
![]() モラモラドゥ |
「相輪」についてですが「傘蓋」は日差しが強いインドでは釈迦 |
![]() 相輪(法隆寺五重塔) |
は露盤とは最下部にある四角形のものを指し相輪全体を「九輪」や「相輪」と呼んだりし |
心 柱 |
「心柱」の役割ですがあくまでも相輪を支えるものであり構造的には建築とは関係な 心柱は2本繋ぎか3本繋ぎとなっているのが通例です。その訳は重量のある相輪を |
心 礎 |
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「橘寺五重塔」の心礎は |
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基壇上式・心礎(野中寺・白鳳時代?) |
心柱を立てる場合、掘立式では心柱の根元が腐食して長持ちしないので長期的な保 |
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基壇上に礎石、心礎が設けられたのは「本薬師寺」が最初ではないかと言われており |
多 宝 塔 |
我が国で仏塔と言えば多層塔(多重塔) |
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解決策として裳階が付けられたのが多宝塔と言われております。多宝塔の一階頂部の 密教系寺院でも天台宗系の寺院は三重塔が多く、真言宗系の寺院でも多宝塔だけで 「多宝如来」の多宝塔に「釈迦如来」を招き入れた2如来が並座で祀られました。それ |
切幡寺大塔 |
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![]() 切幡寺大塔(二重塔) |
![]() 上層の間口は3間 |
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![]() 初重の間口5間(2,3,4は出入口) |
「切幡寺(きりはたじ)」は徳島県阿波市に所在し四国八十八個所の十番札所です。 |
仏塔の伽藍での配置変革について 塔を3金堂が囲む |
塔と金堂が一直線 |
「四天王寺」は現在、西方の出入口ですが |
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塔と金堂が並列 |
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信徒たちの仏教に対する願いは |
出来ず法要は堂・塔前の広場で行う庭儀でありました。 |
双塔形式 |
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さざえ堂 |
「飯盛山さざえ堂」はユニークな仏塔で、中国では階段を登り各階の仏像を礼拝しな |
![]() さざえ堂 |
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建物の外壁も独創性に富んだ螺旋状に造られております。 |
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![]() 入口からの登り通路です。 |
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左図では三十三観音をお参りしながら登るのですが今は観音さんはどなたも不在で |
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左図は下り通路です。右図は間もなく出口で入口とは別です。 |
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羽黒山五重塔 |
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「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」とは月山(がっさん)、羽黒山、湯殿山(ゆど |
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![]() 初重部分 |
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随神門をくぐり石段を下り祓川に架かる神橋を渡っていくと10分程度で「五重塔」 |
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安楽寺三重塔 |
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「安楽寺」は長野県別所温泉街にありますが静か |
自然豊かな清浄のなかで訪れる人々に優美な佇まいを見せております。屋根は淡い |
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大法寺三重塔 |
「大法寺」はその昔、門前を街道・ |
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当塔の裏側の高台が撮影場所で、そこは眼下に広がる「塩田平」を見渡せる絶好の |
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西明寺三重塔 |
![]() 三 重 塔(西明寺) |
「西明寺(さいみょうじ)」は湖東三山の一つ |
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常楽寺三重塔 |
「常楽寺」は拝観料を各自で指定の箱に |
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明通寺三重塔 |
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「明通寺(みょうつうじ)」は山号を「棡 |
余談ですが明通寺はNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台「小浜」にあります。 |
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石山寺多宝塔 |
「石山寺」境内には奇妙な岩石が目に |
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裳階部分が大きいだけにどっしりとして安定感に富んで |
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教王護国寺五重塔 |
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「五重塔」は高さ約55mと我が国最大の塔高で |
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醍醐寺五重塔 |
「醍醐寺」は上醍醐、下醍醐とあり山頂に |
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海住山寺五重塔 |
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「海住山寺(かいじゅうせんじ)」は京都府に |
のみで、当塔の裳階は吹き放しですが法隆寺の裳階には壁が設けてあります。吹き放 |
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浄瑠璃寺三重塔 |
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![]() |
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三 重 塔(浄瑠璃寺) |
「浄瑠璃寺」は北が正面で、小山に囲まれた決して広いとはいえない境内の、中心に |
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室生寺五重塔 |
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五 重 塔(室生寺) |
「室生寺」は奈良県宇陀郡室生村という村に存在するだけに、喧騒の都会とは違い秘 |
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女人高野ゆえ女性の拝観者が圧倒的に多いようです。鮮 |
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興福寺五重塔 三重塔 |
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「興福寺」は藤原氏の氏寺として威容を誇った広 |
この形式で寺院が建立されるようになります。しかしまだ塔(釈迦)崇拝が残っていた |
![]() 三 重 塔(興福寺) |
平安時代に創建された「三重塔」は和様化の現われ |
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薬師寺三重塔 |
![]() 東 塔(薬師寺) |
![]() 西塔(さいとう・昭和56年再建) |
「薬師寺」は従来の慣習では都が移るに従って寺院も移築するのですがその場合、寺 「東塔」「西塔」は「三重塔」であるのに屋根が六つあり、一見六重塔に見えますが、屋 木造塔は、間口が方三間のうち中央の間が両脇間より広いものが普通ですが、当塔 |
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天平創建の東塔の「水煙」は年代ものだけに画像では不鮮明となりましたが価値ある |
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![]() |
「裳階(M)」を取り除いた三重塔の断 |
「六階建て」ではなく「三階建て」ですので「誤解(五階)」のないようにとの解説をされて |
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当麻寺三重塔 東塔・西塔 |
「当麻寺」は古代の双塔が存在する唯一の寺院で極めて貴重なものです。 |
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「東塔」「西塔」は金堂より離れた台地に |
「東塔」は天平時代の創建です。 |
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「西塔」は25.2mで東塔より0.8m高く |
それゆえ、撮影は塔頭「西南院」の池泉回遊式庭園の「みはし台」から少し回遊した場 |
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法起寺三重塔 |
「法起寺」は“ほっきじ”ではなく“ほうきじ” |
![]() 三重塔(法起寺) |
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法隆寺五重塔 |
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我が国の国宝指定の建造物の年代は近世が大半という中で「法隆寺」の建造物は、白 |
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慈眼院多宝塔 |
![]() 多宝塔(慈眼院) |
「慈眼院(じげんいん)」は「孝恩寺」とそう |
予約制とは露知らず訪れたのですが住職の奥さんらしき方が出て来られどうぞと招 |
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一乗寺三重塔 |
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![]() 蟇 股 「一乗寺」は鬱蒼とした山岳寺院 |
三重塔は平安末期の建立で平安時代の貴重な遺構として著名です。塔は金堂の後方 |
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根来寺多宝塔 |
![]() 大 塔(根来寺) |
![]() 大 塔(根来寺) |
![]() 根本大塔(金剛峰寺) |
「根来寺」は歴史書が伝えるように多くの鉄砲 |
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「大塔」は多宝塔ですが裳階は方三間が標準であるのに裳階が方五間もあります。そ |
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金剛三昧院多宝塔 |
「金剛三昧院(こんごうさんまいいん)」 |
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長保寺多宝塔 |
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「裳階」の柱は丸柱で前述の「慈眼院」と同様です。「相輪」は「当麻寺塔」と同じく八輪 |
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明王院五重塔 |
「明王院」は栄光と威厳をとどめる寺院で国宝指 |
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「水煙」の文様は火焔そのも |
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向上寺三重塔 |
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「向上寺」は西瀬戸自動車道で因島市を抜けた生口島(いくちじま)北ICから近距離 |
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三重塔の場合初重、二重が平行垂木で最上層が扇垂木が通則ですが初重が扇垂木で |
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和様の跳高欄に禅宗様の逆蓮柱、和様の連子窓、禅宗様の花頭型出入口(窓?)、和様の支輪が見えます。 |
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禅宗様の繊細優美の花頭窓、禅宗様の桟唐戸、禅宗様の柱の粽が見えます。中備は |
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浄土寺多宝塔 |
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「浄土寺」は聖徳太子の創建とい |
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瑠璃光寺五重塔 |
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五重塔(瑠璃光寺) | 美しい林池と優雅な塔 |
「五重塔」は日本三名塔の一つと言われるだけに気品ある落ち着いた風情の塔で、公 |