Viola da gamba 製作工程 [4]

 

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(28)テルピースエンドの加工
jpeg ヴァイオリンと違ってテルピース(弦を留めている板)はテルピースエンドと呼ばれる棒で留まっています。
(ヴァイオリンはエンドピンと呼ばれる、ピンで留まっています)
この棒を、本体に彫られた溝に合わせてぴったり会うよう作ります。

 

(29)テルピースエンドの接着
jpeg クランプを使ってしっかり接着します。先にこのテルピースエンドを付けると表板を接着するときの ガイドになり、またしっかり接着できます。
人によっては、表板がついて箱の状態になってから付ける 人もいますが、私はこの段階で付けます。

 

(30)表板のはみ出し部分を成形
jpeg 少し余裕を持って表板は横板に接着されていますのではみ出した部分を削って、 横板にぴったりとあわせます。

 

(31)パフリング
jpeg ヴァイオリン属にもありますが、表板のまわりの飾りと補強をかねて溝を掘って埋めていきます。

 

(32)ネックの成形
jpeg 胴体が完成すれば、これにネックを取り付けます。
これも実際にはもっと早くから作業に入っているのですが、取り付ける順序から後の工程にしました。
この写真の工程はペグ(糸巻き)の穴を開けるために、まず切り出したネックが垂直になっているか チェックしているところです。

 

(33)ペグ用の穴あけ
jpeg ボール盤を使って、正確に穴を開けていきます。

jpeg そしてボール盤でガイドの穴が開いているので、ドリルで深くしていきます。

 

(34)ネックの成形
jpeg 主にバンドソーで切り出して粗方の形が出来ているので、鑿、彫刻等などで仕上げていきます。

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(35)ネックと本体との接続
jpeg これも難しい工程ですが、ガンバの形状をうまく利用してクランプを2個使って接着します。

 

(36)ホワイトガンバの完成
jpeg ネックがついて本体の完成です、あとは塗装と指版の工程を残すのみです。
(ヴァイオリンの世界ではこの段階の楽器をホワイトヴァイオリンと呼んでいますので、 ホワイトガンバと呼んでみました。)

 

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