Viola da gamba 製作工程 [3]

 

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(18)綿テープの接着
jpeg 裏板が横板に接着されると、型枠を外して内側より接着部分(接ぎ目と言います、はぎめと読みます) を綿テープで補強します。
木で補強したりもしますが、私は、軽くしたいのと木で補強されている楽器 でトラブルを起こしている楽器を沢山見てきていますので、綿テープを使います。

 

(19)裏板と横板の完成
jpeg 裏板と横板の接着が終わりました。
普段見ることの出来ない楽器の内側です。

 

(20)表板の準備
jpeg 本当は胴体の裏板横板を作っている時に同時に作業しているのですが、 このホームページ上では接着の順番と言うことで後に回しています。
この工程は、表板(表面板とも響板ともいいます)の不要な部分を 電動鉋を使って落としています。中央部分がそうです。

 

(21)表板の接ぎ
jpeg 裏板と同じように端金、クランプを使って2枚を接着します。
厚みがあるので、裏板より難しく、慎重に作業します。

 

(22)表板の成形
jpeg 表板の表側を鉋を使って削ります。
鉋と言っても豆鉋、親指鉋と言われる小さな鉋を使います。

 

(23)表板の内側の削りだし
jpeg これも、同じように鉋を使って削りだします。
ただ、表側と違って厚みを計りながら削ります。 この厚みが音に一番影響しますので、慎重にそしてよく考えて削ります。

 

(24)C字孔の加工
jpeg ヴァイオリン属はご存知のようにF字孔ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバはほとんどがC字孔です。
ドリルとナイフを使って切り出します。

 

(25)バスバーの接着
jpeg バスバー(力木とも言います)を表板に接着します。
これも隙間があったり、接着が完全でないと音に影響しますし、故障の原因にもなります。

 

(26)バスバーの接着が終わったところ
jpeg 接着が終わりました、次に音のことを考えて成形します。

 

(27)バスバーの成形
jpeg これも豆鉋などを使って、端を低く真ん中あたりを高く成形します。

 

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