原発無しでも電気は足りてます
関西電力大飯原発再稼働めぐって、再稼働しなくても電力不足にならないことも指摘してきました。この夏の関西電力館内の電力需給を調べたところ、この指摘は当たっていたことが判明しました。
原発ゼロでも大丈夫
まだ覚えていると思いますが6月以降、関西電力から届いた赤い紙。関西電力が全世帯に送った「万が一の場合の計画停電のお知らせ」です。これを見て「えっ?ほんまに計画停電?」とびっくりされた方も多いのではないでしょうか?
関電は、原発を再稼働しても計画停電があり得ると言ってました。
左図をご覧ください。関西電力管内でこの夏の需要実績の最大は2682万キロワットでした(8月3日)。
一方で、原発をひとつも動かさないままで、電力供給できる最大実績は2946万キロワットでした。
8月3日この夏ピーク時当日の実績も原発ゼロでも余裕
8月3日がこの夏最大の需要でした。このときで2682万キロワット。この日の供給力は2999万キロワットでした。ここから大飯原発でつくりだした電力236万キロワットを差し引くと、2763万キロワットですから、ピーク時の電力実績よりも81万キロワットの余裕があったことになります。節電がすすみ計画停電などしなくても、原発ゼロで乗り切れたことになります。つまり、大飯原発を再稼働しなくても余裕があることが事実で証明されました。
原発こそコストが高い
原発を利用しないと電気料金が上がると経済界は言いますが、政府の試算でも原発が安いとはいえません。福島第一原発の事故処理の費用も見通しがたっていなく、原発コストがどこまで高くなるか算定すらできません。危険な使用済み核燃料をどこでどう処理するのか?事故が起きたらどうするのか?すぐに死に至る高い放射線が出ていたら、誰も手の施しようがありません。
原発から撤退し、太陽光や風力はじめ自然エネルギーを使ったエネルギー政策に転換し、省エネなど持続可能な社会をつくっていく時ではないでしょうか?
電力会社 | 最大需要 | ピーク時供給力 |
---|---|---|
北海道 | 453万kw | 506万kw |
東北 | 1346万kw | 1461万kw |
東京 | 5038万kw | 5496万kw |
中部 | 2478万kw | 2604万kw |
北陸 | 523万kw | 572万kw |
中国 | 1085万kw | 1167万kw |
四国 | 526万kw | 571万kw |
九州 | 1521万kw | 1663万kw |
合計 | 1億2970万kw | 1億4040万kw |
ピーク時供給力は8月21日現在。事業連のHPから |