中学校給食 民間調理場(デリバリー)でなく

自校・親子方式など最善のものを! 東大阪市議会本会議質問

 東大阪市議会本会議が8、11日行われ、日本共産党から三輪、秋月、浜議員が質問しました。今回は三輪議員の中学校給食についての質問を紹介します。

「自校方式がよい」と言うが実施の検討すらしない教育委員会

 三輪議員は、この間学校現場を調査し、弁当を持参できない生徒が一定存在し、コンビニ弁当で過ごす実態と生徒減少の中、給食調理場を校内に設置できるスペースがある学校がいくつか存在することを紹介しました。その上で、市教委に「給食調理場が設置できる中学校がいくつあるのか」「一番よい自校方式が可能な中学では実施を」求めました。

 しかし、市教委はこれにこたえず「自校方式での整備を目的とした調査を実施していない」「教育環境への影響に配慮しつつ最少の経費で、効率的かつ恒久的に実施できる形態を検討」と、検討すらせず自校方式を否定しました。

安全・経費の面で親子方式の実施の高槻市

 さらに三輪議員は、高槻市が食育や安全性の面で優れ、コストの面でも低く抑えられる親子調理方式(現存する小学校給食調理場で作り、近隣の学校に運ぶ方式)をすすめようとしていることを視察でつかんだ事例を示しました。さらに市教委が親子方式は、「建築基準法上、工場とみなされ、住宅地にある小学校では困難」と答弁してきたことについても、高槻市、北九州市、旭川市などでは、市の施策として決めれば、法律上の問題はなく実施していることから、親子方式も可能であることを示し、可能な限り実施を求めました。

 市教委は建築基準法の解釈について「関係部局の見解が必要で、至っていない」とし、老朽化を理由に小学校での自校方式をとりやめ「数校の単独調理校を集約した整備計画を策定中」と親子方式も否定しました。

中学校現場の実情ふまえた安全衛生面の対策を

 さいごに三輪議員は中学校の先生がお昼休みの休憩時間もとれないほど多忙を極めている実態にこたえ、給食が円滑に実施されるよう栄養教諭の配置など体制整備の必要性。また校舎の衛生問題、アレルギー対策など体制上や、安全衛生面の万全な施策を求めました。市教委は「ご指摘の各課題整理を行って実施」と答弁しています。

 引き続き、日本共産党市議団は「自校方式」「親子方式」など子どもに最善のものを実施させる立場から中学校給食の円滑実施をもとめていきます。

大阪府学力テスト中止を! 結果公表で競争をあおるな!

 今月12日実施の大阪府学力テストでは、11市町が参加しないことを表明するなか、市は参加、学校別のテスト結果(正答率)を父母に通知する方針です。

 三輪議員は「塾や業者が情報を集め学校をランクづけできる」「ランクづけが子どもの自尊心を傷つける」懸念があることを指摘し、テストへの参加中止、結果公表をしないよう求めました。

 これに対し市教委は「学校の序列化に懸念」といいながらも、結果公表を中止すると言わない無責任な態度でした。

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