ガーリック日記


 にんにく栽培をはじめてはや五年・・・。ここ数年の気候の変化に翻弄されながらも、少しずつではあるが生産を増やし、出荷率を伸ばしている。

はじめは何もわからないところから失敗ばかりを繰り返し、基本的なことすら知らなかったおかげで、大切なにんにくの半分を台無しにしてしまったことも・・・。

でも、様々な経験をしていくうちに、にんにくを育てるコツを少しずつ勉強しながら今日に至っている。

 世間一般的には「にんにくは育てやすい」とのイメージがあるが、生き物は所詮生き物、手をかけてやればその分しっかり成長を見せてくれる。

しかし、まだまだ機械の導入をする規模にまでは至らず、マルチ張り・種植え・草引き・収穫作業・出荷作業など、ほとんどの作業が手作業なのである。

そこで、少しでも人の手を楽にしようと、いろいろな道具を開発中なのである。毎年、新たな道具を開発し、実際に使用し、その機能性を確かめる。

なかなかうまくいくものも少ないが、それはそれはユニークなものばかり!。今年もなにやら新たな新技術が開発されるのか。

失敗や修正を繰り返し、それでもまだまだ開発は続く・・・。


これが現時点でのにんにくの畑です。今年は30aの畑にマルチをかけ、自作の穴あけ機で穴を開けつつ、にんにくを

植えていきました。

マルチがかかっているはずなのに、なぜ畝の色は茶色なの?。そうです、実は苗の周りには籾殻がまいてあるのです。

これも今までの経験で発見したもの。草が生えるのを抑える効果が抜群!。かなりの量をまいていますが、収穫するま

で数回しか草引きをすることはありません。

保温効果もあり、発育にも特に悪い影響を与えることなく順調に育っています。そしてなにより有効的なのは、収穫時に

マルチの上に置いてもにんにくが温まってしまうことなく乾燥し収穫できる。これぞ、過去の失敗を利用した発見だったの

だ。(そう、日差しの強い日に収穫作業をし、そのにんにくをマルチの上に置いて乾燥させる。だが、マルチの温度が異常

に高く、にんにくが煮えてしまうという明らかに初歩的なミスを犯し、大事なにんにくの大半を台無しにしたのだった・・・)

収穫後はマルチを外し、籾殻とともにすき込むだけ。

これでまた次の作物を植える準備をしていきます。

 
 収穫したにんにくは、5〜6束ずつ束ねられ、日陰で吊るし乾燥させる。ここでも過去の失敗を改良したのである。収穫したにんにくを収穫箱に入れ積ん

でいたところ、大量の虫が発生!。そしてカビが生える始末となった・・・。そのため、昔の稲を乾かすように、にんにくも束にし吊るして干していくことを考え

た。すると、風通しもよくなり虫が発生することもなくなったのだ。その後、茎を切り、根切り作業を終え、本格的に乾燥させるため一旦出荷する。

 ここでも登場するのが「根きりばさみ」。剪定鋏のような形をしているのだが、刃が絶妙に曲がっていてうまい具合ににんにくの根の部分に沿うのである。

 かなりの効率アップとなり大活躍している。

 乾燥から戻ってくると、いよいよ最終の出荷作業となる。茎を人差し指1本ほどの長さに切りそろえ、皮をむいて綺麗にして再び出荷となる。

 ここまでくればもう一安心・・・と思いきや、この時点でにんにくに潜んでいた病気が発生し、出荷できないものが。

簡単そうに育つイメージのにんにく、しかしそこには様々な苦労があるのであった。

 


 「にんにく」と聞けば、「スタミナはつくけれど翌日に匂いが残る・・・」と大抵の方は思われますよね。その匂いがいいのだ!というにんにく大好きな人も

もちろんたくさんいらっしゃるのだが、女性や接客をされる方にはちょっと・・・と敬遠されがちな感じ。だがしかし!、26年・27年産のうちのにんにくはどう

いうわけか翌日にあまり匂いが気にならないのである。どうしてですか?・・・、そこを聞かれるとまだまだそれは調査中なのだが、試しに食べていただいた

方々にはなかなか好評だった。今年のにんにくは果たしてどうなのか?。

何はともあれ、ぜひぜひご賞味あれ。             
                           でーりぃちゃんです。よろしく\(^o^)/

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