ガーリック日記〜2〜

日増しに秋が深まってきました。さて、そろそろにんにくの植え付けの開始時期となりました。

今年で6年目となる「にんにく栽培」。年々収穫量が増えつつも、ここ数年は気候の変動による発育の

変化に戸惑いながらの生産となっています。

どうすれば効率よく、そしてよいにんにくを収穫することができるのか・・・。頭を悩ます日々は続きます。



畑の畝にマルチをかけ、種植えの準備です。一行に4つずつ植えられるように特注のマルチを

用意しています。前回はマルチをかけてくれる機械が導入されていましたが、マルチがけには風

が非常に迷惑で、せっかくかぶせても風にあおられ外れてしまっていました。今年は比較的風も

なく、穏やかにマルチ張りができました。さあ、そこからは種を植えつけるための穴あけ作業です

。にんにくを植え付けるには、土の10センチほど奥へ植え付けなければなりません。その理由は

、「裂皮(れっぴ)を防ぐため」なんです。裂皮とは、成長しすぎて表皮が破れ、中の実が出てしまう

ことなんです。成長することは良いことなのですが、この状態になってしまうと売り物にはなりませ

ん。なのでなるべく地中の奥へ植えて、それを防ぐことができるように、あえて植える深さまで穴を

開けてから植え付けをしていきます。

次は、穴に一粒ずつ、丁寧に種を植えていきます。すべて手作業ですのでかなりの時間を要しま

すが、これから寒い冬を超え、春にはどんどんと成長してくれることを思いながらの植え付けとな

ります。あらゆる分野で機械化が進む中で、やはり手作業の大切さを実感させられることも多くあ

り、体力の無さを実感しながらもひたすら植えていきます。