本格的にセッティング?! |
いままで本気でRomいじってませんでしたが、今回ばかりは本腰いれちゃいます。
とりあえず、現状の車状態です。
セッティングに関係しそうな部品です。
エアクリーナ: |
トラスト エアインクス |
エアフロ: | Z32ターボ用 |
サクション: | トラストサクションキット |
インタークーラ: | トラスト前置きインタークーラ(V−SPL) |
スロットル: | NA用ビックスロットル |
インジェクター: | Nismo 555cc/min |
フューエルフィルター: | Z32用 |
フューエルレギュレター: | Nismo汎用 (アイドル時バキュームホース外して3.1キロ) |
フューエルポンプ: | R32用 |
エンジン: | ノーマル |
エキマニ: | 等長ステンエキマニ |
タービン: | ノーマル(アクチュエータ穴加工) |
アクチュエータ: | HKS強化アクチュエータ(ブースト0.9キロ) |
エクステンション: | ノーマル |
フロントパイプ: | HKS 75パイ |
マフラー: | 5zigen Border304Max |
以前はノーマルのブーストアップ仕様で走っていましたが、ここまでイジルと一からセッティングです。
<ROMセッティング概要>
まず、K定数から。
ノーマルのK定数は&h8153
これをインジェクターの比率分小さくします。
370cc→555cc なので、0.6666倍
また、エアフロの容量変化分大きくします。
約300ps→500ps なので 1.6666倍
つまりノーマルの1.1111倍すればOKですから
&h8153 × 1.1111 = &h8FB1
この組み合わせはノーマルとあまりかわりませんね。
次にVQマップをZ32用に変更(コピーするだけ)します。
それから、インジェクターの無効噴射時間を変更します。
これはHKSのHPに555ccの無効噴射時間がアップされていますので、それを参考にしました。
0.83msec なので 83をそのまま16進数に変更して&h53。
これについてはいろいろ説がありますが、0.01msec = &h1でとりあえず計算です。
0.83 ÷ 0.0125 = &h42 という計算式もWeb上で見かけたのです。よく分かりませんが要チェックです。
ノーマルデータのうち、これらの数値を変更して、エンジンスタートです。
日産のコンピュータはえらいのか、1発でエンジン掛かりました。(ほっと一息)
次に納得のいくK定数と無効噴射時間を探してゆきます。
燃料マップを全て&h00にします。
点火マップのフィードバックをすべて殺します。(フィードバックのころしかたについては後に記載)
アドレス&h38にメインのフィードバックスイッチがありますので&hFE → &h3Eに変更
この状態でROMを焼き、ECUにセットしてエンジンスタートします。
回転数を3000rpmに保ちながらA/Fを14.7に合うようにK定数の調整をします。
アイドリング回転数を無効噴射時間で調整します。
なんとなく決まったらフィードバックを殺したものを元にもどして、TP格子をインジェクター増加割合だけ小さくします。インジェクターを交換したらノーマルデータとはTPのスケールが変わるわけですね。
さらにTPスケールを拡張して最大ブースト0.9キロに対応したマップを作成します。
ノーマルベースのとりあえずのマップでよいと思います。
アクセルを少し煽った時にA/Fが濃い状態からアイドリング状態に戻りにくい時はTTPMAXの下3つくらいをインジェクター変化の割合だけ小さくしてあげるといいです。
TTPMINは触らない方が良いという記事を多くみ見かけますが、私の場合TTPMAXとTTPMINを触るといい感じにアイドル安定しました。
後は根気よくROMを作っては焼き、焼いては走行テストして納得する状態に持ってゆきます。
フィードバックの殺し方
フィードバックの殺し方は燃料マップデータの上から2ビット分を0にします。
具体的には&hC7(16進数)は2進数で11000111です。
なので00000111 とします。これは16進数で&H07です。
左から1ビット目が学習機能で、2ビット目がO2フィードバックのようです。
セッティング当初は通常フラグ(フィードバックスイッチ)は一番左のビットだけかと思っていたので&C7を&H47としてたらA/Fが常に動いてめっちゃ不安定でした。
点火マップについても同様ですが、点火マップのフラグは左1ビットだけのようです。
つまり&h87とかは&h07とします。
<ROMチューンの実際>
いざ本腰いれてみると勉強になりますね〜(いままでいい加減すぎた(^^ゞ)
実際セッティングしてゆくとK定数は16進数で4桁ありますが、下2桁はあまり意味ないように感じます。
かなり何度もK定数探しましたが、計算値&h8F(上2桁だけ記載します)に対して、とりあえず&h8Aでおちついています。
Web上にはいろんな情報があるので、ありがたい反面とまどわされます。
自分でいろいろ実験して、どれが良いのか探す時間が必要ですね。
あ”−。Romのエミュレータ欲しくなってきた。(また様子見て作ろうっと)
とにかくRomのセッティングには時間が掛かります。
まずデータを変更する時のコツがわからないからね。
まだ本腰いれてから3日ほどですが、50個くらいデータ作ってテストしてますから…(汗)
しかし自作マップトレーサの効果は絶大です!
これ無いと具体的なセッティングに時間掛かってしょうがないでしょうね…
それからA/F計無しでセッティングしている人もすごいと思います。
確かに、なんだかトルク無いな… と思ったら
A/F=16とか薄くなっていたりするので、体感で分かるといえば分かるかもしれませんが、確信性に欠けるような気がしますよね。
後はノッキングセンサーですね。
これから純正のセンサーの出力信号をチェックする事にします。
そんな感じで8月25日現在の状態です。
(まっちゃんさんのRom Editor画面のハードコピーさせていただいてます。m(__)m)
↑これだとブースト0.9キロの時に右端読んでないからブースト1キロ対応マップかな…
↑まだ点火マップまで触る余裕無しです。
↑無効噴射時間も理論計算値から若干ずれています。
この状態で2速全開フルブースト0.9キロで
排気温度 780℃
空燃比 11.8/6800rpm
エアフロ電圧 3.96V
インジェクター快弁率 74%
という感じで、問題なしですね。
特にインジェクター快弁率が、ノーマルだと100%だったのが74%と、かなりおいしい状態です。
当然エアフロ電圧も余裕(^_^)v
まだまだこれからですが、とりあえずの状態です。
・フェイルセーフ
この状態に少し悩まされました。
私は車内にノートPCとRomライタとRomイレーサを持ち込んでセッティングしていますが、なぜかTTPMINとTTPMAXを触ったRomを使用するとエンジンの状態が変になりました。
アイドリングが1800rpm程度になったり、アイドリングが落ち着いたと思うと3000rpm以上フケなかったり…
ECUブローしたかな?って思ったので予備のECUを接続すると正常になりました。
でもまたTP MAXを触ったデータをセットすると同じ状態になって困ってました。
しかも一度調子悪くなったECUは、それ以前に問題なく動いていたRomを挿してもダメでした。
かなり悩みましたが、Midnight Bullets のまっちゃんさんに相談したところフェイルセーフという状態である事が分かりました。感謝m(__)m
で、フェイルセーフはRomデータに問題がある際になる状態です。
しかし私の焼いたRomをRomライタで読み出した所、問題なく読めて、読んだデータも書いたデータと一致しています。
???でしたが、多分Romを書き込んだ時のRomライタの電圧が安定していなかった(電圧が下がっていた)のではないかと思い、家に帰って同じデータを焼き直してみると…エンジン正常に掛かりました。(^_^)v
そうなんです。
車内でAC100Vを使うためにDC12V→AC100Vのインバータを使っていますがインバータの出力容量が小さくてRomイレーサを使っているときにRomを焼くと問題が発生した様です。
これが分かってからRomライタとRomイレーサは同時に使用しなくなりました。そしたら問題出なくなりました。