ECUってどの辺りのデータ読んでるの?

 

ECU(エンジンコントロールユニット)が追加基盤の燃料マップの中で、回転数と負荷によってどの辺りを読んでいるのか調べる事にしました。
とりあえずINJが、最大噴射するように空燃比補正フラグを外した&h7F(10進で127)を3×3位の大きさで、以下の3種類のデータを書き換えてみました。

TEST1:TP格子ブースト変換で、-0.37から-0.04まで、1600〜2800rpmまでの範囲を127(&h7F)に変更

TEST2:同じく ブースト変換0.29〜0.6(全開)、2800rpm〜3600rpmの範囲に囲まれるデータを変更

TEST3:-0.59から-0.37、2800から4000rpmの範囲で変更した。これに関してはノーマルデータが空燃比補正フラグが付加されている領域であるので、それを外してデータ変更した。

TEST4:ふと思いつきで、全ての空燃比補正を外してみた

TEST5:そのままでは、とても濃いデータの様であったので、空燃比補正フラグが付加されていた領域のデータを、たくさん削った

こんな感じでデータ変更してROMを焼きました。

実験結果は、言葉で説明するのはだるいけど、ある程度イメージ通りでした。(TEST2以外は)アクセルを目的の回転数に合うように開けたり閉めたりすると、その辺りのマップを読んだ瞬間、エンジンが吹けなくなって、半分リミットが効いたような感じでした。
そんな事を何度かしていると、アイドル時に読みそうなアドレスは触っていないのに、アイドリング時にエンジンが息継ぎするようになり??って感じでした。もしかして学習機能?とか思ってましたが、少しテスト領域を読まさない様に走っていたら、直りました。多分、テスト領域を読んだ時にプラグがかぶって、そのまま車を停止したから、アイドル時にもエンジンがかぶりかけていたのだなとわかりました。
”かぶる”とはこういう事だったのか…と関心しちゃいました。(え?素人すぎる?)
でもTEST2に関しては、回転数の範囲が低かった為か、うまくテスト領域に入らず新たにテスト用のROMを焼きました。>TEST6

TEST4については、一応アイドリングはしてます。でもめっちゃ濃いです。A/F 9.2?!です。走ってみても、へんな感じです。(当たり前か…)
そこで、TEST5を作成しテストしました。
アイドリングA/F 9.2→13.2 となってました。だいぶ14.7には近づいていますが、アイドルが安定してません。まあ、低回転では空燃比補正フラグを外す意味はあまり無いでしょうね。それに、後で気づきましたが、マフラーの出口が真っ黒になってススが付いていました。A/F 9.2がいかに濃いかがわかります。

TEST6:TEST2でうまくいかなかったので、ブースト変換0.29〜0.6(全開)、4000rpm〜5200rpmの範囲に囲まれるデータを再度&h8Fに変更

TEST6で走行テストしましたが、なぜかエンジンがかぶりません。なぜ??って感じです。もしかしてノーマルTP格子だから、オーバーして左に飛び越えているの??よくわからん。(ブーストノーマルなのに)
それとも、高負荷時にMAP濃いくしても、フィーリング的にわからないのでしょうか?
とりあえず飛び越えチェック用のrom作成します。>TEST7

TEST7:一番左端のデータ(ブースト変換−0.9)の2800〜5200rpmを変更

TEST8:もう一回、高負荷領域のデータ変更して実験です(だって、納得いかないんだもん) 4000〜5200rpmでブースト0.4〜0.7の範囲を&h8Fに変更

実験は、TEST8からしました。
2速アクセル全開でフルブーストで4000rpm以上の領域に突入。でも、ノーマルのromと同じです。かぶった時特有のふけない状態になりません。やっぱりダメです。
こうなったら、マップトレーサを作るしかないです!!(t&tさんにアップされてますし(^。^))
TEST7の走行結果ですが、なるほどって感じです。それは
1.マップは右から左には、飛び越えない
2.アクセルOFF時は、燃料マップを読んでいない。別の制御をしている
って事が、わかりました。(多分あっていると思う)
特に2.については、データを変更した領域を読ませるには、アクセルoffでは無いんです。MAPの一番左端はアクセルoff時から少ーしだけスロットルを空けてやると読みます。ブースト計の針はほとんど振れません。
なるのどです。

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