無線電信

 

1.符号を覚えよう
   私はテープ(音感法)によって覚えました、毎日の通勤電車の中でテープを聞きながら手帳に書き取りして覚えました、欧文27文字と数字10文字に記号なら1週間でマスターできました。
   今も売っているかわかりませんが、CQ出版社の「モールスマスター法」・「無線従事者教育協会」の受信練習用テープあるいは日本ACW株式会社の「アマチュアのためのモールステープ」(欧文なら130字/分)までありました。
   電信級(3級)を受けた時は送信と受信の試験があり、2級と1級を受けた時は受信だけの試験に簡素化され、最近は1級も欧文だけの試験になり和文がなくなりました。

欧文符号表                 和文符号表

2.モールス符号について
   モールス符号は表のとおりトン(短点)とツー(長点)の組み合わせでできている、欧文は文字の頻出度を考慮し最も多いEについては短点1つで表しているが、和文については全く考慮されていないため、和文は文字の多さも加わって覚えるのが大変であり、1級を受験するのに2級から1年以上を費やした。私は吉田春雄氏の「モールス通信独習法」により学んだ。

 

3.電鍵(KEY)
縦ぶれ電鍵とエレキー(パドル)SSB(電話)にマイクが必要なように、CWにはキー(電鍵)がなければ信号が出せない、左上は縦ぶれ電鍵で手首の動きで短点と長点を打ち分けるがスピードが速くなる(80字程度)につれ符号が乱れる(手崩れ)ようになったため下のエレキーに変えました。エレキーは片方を押さえれば短点または長点が連続して送出され両方を抑えれば短長短長、あるいは長短長短と連続します、このため和文のサや区切り点がキーを押さえているだけで送信できとても便利です。
   これに似た半自動電鍵にバグキーがあります、長点は都度押さえる必要がありますが、短点は錘により連続して送出できる構造になっています、エレキーは符号の間隔が綺麗に1:3になっていますが縦ぶれやバグキーでは個性的な符号が打てます。
   CQを聞いただけで局名が解るほどです。これから始めるという方は初めからエレキーで覚える方が上達は早いと思います

 

4.電信の良さにつて
   プロの世界からモールスが無くなり、1級の試験からも和文がなくなってしまった。今や携帯電話で何でも出来る時代になってしまったが、やはり共通の趣味を持った技術者であり、電話だけの人に比べれば趣味として長続きしているように思う。
   深夜でもしゃべらなくて良いので家族に迷惑がかからないし、電波はSSBよりよく飛ぶし英語がだめでもモールス符号は万国共通であるため国外QSOが苦にならないといった良さがある。



 


自作品


 

1.21M用2エレデルタループアンテナ
21M用2エレデルタループアンテナ一番初めに作ったアンテナは釣竿とローディングコイルを組み合わせて自立型のダイポールアンテナを作り3.5MでQRVしていたが21Mのコンデション上昇に合わせて右の2エレデルタループアンテナを作った、幸い屋根が平らであったため屋根馬の設置が簡単にできた。アンテナは回転半径の小さいことと、2エレでゲインが6dbから稼げる点で決めた、エレメントはホームセンターでアルミパイプを仕入れた、21Mの和文ロールコールのキー局はこのアンテナで勤めました。


3/500Z×2・リニヤアンプ回路図       ダミーロード

2.ダミーロード
   3/500Zをパラで使ったリニヤを1級の試験にパスしてから作ろうと計画した中で、市販品に満足できるダミーロードが無かったため、自作することにしました、2.2kΩ10Wのセメント抵抗器を44本 を銅版で並列に半田付けし連続440Wの入力を可能としました。
   セメント抵抗器の中の構造は単なる巻線抵抗であるため、10MHZ程度までは誘導性のリアクタンスがありそれより上の周波数では容量性を示すため 、コネクタを2つ準備し10Mまでの周波数用には50Pのバリコンを並列にいれ、10M以上には径3CM程度で6tのコイルをいれて周波数切り替えの都度SWRを調整し2つのコネクタを使い分けて使用しました。

 

3.3/500Zパラ・リニヤアンプ
   回路図からご覧いただけるように、何の変哲も無いGGアンプです、殆ど市販品でパーツは揃いましたが電源トランスだけ無かったため大阪のスワロー電機に特注しました、二次が5V15A×2と2000V(1A)という出力1KW連続に耐えられるものです。
   重量もこれだけで30kg程あります。1週間のフレッシュアップ休暇でシャーシの加工が済みましたが腰の痛くなる毎日でしたhihi。 冷却のために3/500Zのソケット部分に穴あきのアルミ板を使いましたがこれが大きな間違いでした、完成後電源SW投入と同時に電源ヒューズが切れます。
   あれこれ原因を探した結果パンチングメタルには特殊な塗装が施してあり、シャーシ本体と絶縁状態だったのです、すぐ分解しサンドペーパでゴシゴシ落としました、トラブルはもう一度ありました、発振が止まらず3mm幅の銅版4tで作ったコイルが真っ赤に加熱し3/500Zのプレートキャップの半田付けが溶けて離れてしまいま うのです。原因はソケットからシャーシへの接地をまとめてしていましたが、各々最短に接地することで止まりました。
   変更検査を受けてQROしようと考えていましたが、CWの世界ではそんなパワーも必要なく、結局申請しないままに終わっています。


リニヤ外観               リニヤ組立て中の内部

 

4.14M用シングルループアンテナ
21Mのコンデション低下のため、 2エレデルタループを降ろして14メガフルサイズのループアンテナを作りました、我が家の広さでは 21Mのように2エレは無理です。エレメントには釣りで使う玉網の柄4本を使い、さらにアルミパイプを継ぎ足しています、非常に軽いため全て1人で製作設置しています。
本アンテナの調整のためJM3HLR氏のアンテナアナライザーをお借りしました。現在はこのアンテナとBUTTERNUT+TS−940Sで1,9MからHFにONAIRしております。



ハム中毒の会

 

1.ハム中との出会い
   私とハム中とのお付き合いは1991年夏の大阪府支部大会に誘って頂いてからになる。会社の無線仲間で作っている殆どが上級ライセンスの方たちばかりのクラブです。1983年に議決された楽しい新会員の選考基準を項目等抜粋で紹介します。
 
1.総合的資格:5年以上のハム歴の他以下の中毒症状が認められる者
 
・家計の逼迫を省みずハム用品の購入を行うがその割りに恐妻家である者
・部屋中を半田屑で埋めつくす者
・家の周囲をやたらアースで掘り返し・・・・・安全率の低い鉄塔を建てる者
・ゴミにもならないような古い機器を掻き集め押入れを一杯にしている者
・暇さえあれば屋根に上って針金を切ったり伸ばしたりしている者
・・・・・など等冗談のようですがみなさん中毒症状をお持ちの方が殆どですhihi

 

2.3.568MHZ
   毎週日曜日朝09:30JST頃から電信でメンバーがこの周波数に集まります、10:00JSTからはSSBによりミーティングが始まります。一度ワッチしてみて下さい。



ロールコール他


 

1.21M和文ロールコール
   毎週水曜日の夜21:00JSTから、21.127MHZで和文によるロールコールを行っています。1984年2月?から途切れることなく開かれております。私は1991年5月からのお付き合いになり、94年からはキー局も勤めさせていただきました。それぞれの方にあった速さでキー局は対応してくれますので是非チェックインをお願いします。年末のグランドミーティングや6月の関ハムにも参加しています。