大山へ

月に入って各地で山開きです。私たちも梅雨の晴れ間に大山へ。途中、蒜山を越えると見えてくる大山は荒々しい峰を連ね、西側に位置する米子道溝口ICを降りてからは、「伯耆富士」と呼ばれる見事な姿になりました。はやる気持ちを抑えて、近くの旅館で食料と飲料水を購入し、いざ、登山口へ。
6xqrhsdz ゆるやかな石段がしばらく続き、体がほぐれた頃、急な傾斜が始まりました。6合目で樹林帯を抜け、素晴らしい眺望と北壁崩落を見ながら、ますます急に思えるガレ場へ。8合目からは、ダイセンキャラボク純林の中を木道に沿って、三角点弥山(1709m))へ。
Fqlaiitl さらに続く剣ヶ峰(1729m)ルートは、閉鎖中(激しい崩落の為)なので、ここが大山頂上!記念撮影を済まし、おにぎり、おにぎり、とリュックをまさぐっていると、その剣が峰ルートから人が?よく見ると、とがった山頂にも人の姿!熟練者の方たちのようで、すごいなぁと思う反面、大山崩落の原因が風雨侵食だけでなく、登山者にも一端があるという記事が、ちらっと頭に浮かぶ。下山途中、すれ違った中学生の一団は、各々、石を忍ばせていました。後で聞くと、石や苗木をもって登山し、侵食溝を埋めたり、失われた緑の復活を願う「一木一石運動」というもの。山頂を目指すだけが登山じゃないよ、と彼らは語っているようでした。ともあれ、素晴らしい山です、大山。

2006年06月18日