比較的シーズンオフと思われる９月でも、賑わう中湯バスターミナルから上高地へ。安房トンネルさらに釜トンネルを抜けると、左手に現れる焼岳は素晴らしく、頂上から上がる噴煙は、大正池ができた名残を十分に感じさせてくれます。上高地に来たのは初めてです。梓川の透明感は写真以上でしたし、徳沢園を舞台とした井上靖著「氷壁」の中でも描かれた穂高は遠くから見ただけでも迫力のあるものでした。本当に感動の連続で気がつけば昼。何を食べようかと思案中、２，３年前、ここに来たことのある母との会話を思い出しました。
私：「上高地どうやった？」
母：「橋の横で食べたソバがぬるい！」
食べ物の記憶はなんと恐ろしい。この雄大な景色よりソバが優先されるなんて。私たちが、そんな母の苦いケイケンを繰り返さないようにと向かったのが帝国ホテル。そこで、名物ビーフカレーに身を委ねる。\２５００という驚きの価格でしたが、十二分に納得できる美味さで、感動の旅は途切れることなく続けることができました。メデタシ、メデタシ。