ありがとう。

父親が他界してひと月以上が過ぎました。最期の1か月は入院となり、コロナ禍での面会は思うようにできませんでしたが、用意していただいた個室で、手を握ぎりながら、話しかけながら、お別れすることができました。2年程前、一緒に食事をしていると、突然、私のことを他人のように話し始めた父。その前から徐々に物忘れなどは増えていましたが、この時から息子でなく他の誰かとして私を見る父の目になりました。それでも、表情は父。最期まで父でした。85歳まで、ありがとうをいっぱいに、満中陰へ。

2021年06月16日