八ヶ岳へ・・・、2012新年①

峠を越える・・・と聞けば、なにやら気が引きしまるだけでなく、靴ひもをしめたり、はいていればフンドシのひもをしめたりと、いろいろギュッギュッとしめ直したくなる言葉ですが、車で通り抜けてしまえば、その感はいずこへ。八ヶ岳に4つある峠の一つ、麦草峠も諏訪から佐久へ通じる国道峠ですが、冬季には封鎖。その通行止ゲ-ト前に立つと、峠越えの厳しさが伝わってきます。時刻はPM3:00、気温は-9℃。今年の八ヶ岳はこのゲ-トを越え、麦草峠へ。そして、白駒池へと向かいます。
白駒池に着くと湖面は凍った上に20センチほどの積雪で山の中にポッカリ現れた雪原のよう。他に登山者の気配なし。少し吹雪いてきたようです。タケは雪だるまを作ろうとするも、湿度少なくサラサラした八ヶ岳の雪では無理な様子。随分冷えてきたので、池の畔にある宿「白駒荘」へ。今夜はここで泊まります。
「白駒荘」も麦草峠と同じく冬季閉鎖の山小屋ですが、年末年始のみ営業。食堂のスト-ブ上に置かれたお酒はご自由にどうぞォ~という一言が冷えた身体にいとウレシイ。夕ご飯の一品「桜鍋」とともにでじっくり温まりました。他の宿泊客は壮年の男性一人。その方と山小屋のご主人と八ヶ岳を肴にお酒。風呂もなく、凍結して水もでない標高2100mのとても静かな一夜です。(つづく)

2012年01月15日