ゆっくりと、枚方の家で。

枚方市街地を南に抜け、忙しい国道1号線を越えると、山が近くなり、空気が濃くなる・・・、いつもそんなふうに思いながら、現場に通った「枚方の家」。その施主Uさん夫妻から、食事会のお知らせが届きました。竣工後、半年ぶりの再訪です。「枚方の家」は北面に竹林、南面は眺望開けた立地にあります。一見、閉鎖的に見える外観ですが、内部にはそれら立地の特徴を活かした窓を、さりげなく散りばめています。夕刻時には、稜線を引き立てる山々が、気持ちよく見えます。さて、 待望!の食事が運ばれてきました。オープンなキッチンで、ご夫妻かわるがわる食材を用意されています。ワタシは、そんな雰囲気にプカプカと浮びながら、設計中に大きさや高さのことで悩んだ窓や壁のことを思い出しました。メニューの最後は、トマトのパスタ。工事中から敷地脇に植えられ、竣工時に収穫されたトマトでした。おぉー!あのときの・・・、と思いつつ、一口。フワッ。広がる自然の甘さ、いろんなことを思い出させてくれる優しい甘さでした。美味しい料理と時間、本当にごちそうさまでした。

2008年12月20日