光明寺

鳥居や山門をくぐり、本堂までゆっくり歩くことは、神社やお寺の楽しみ方の一つ。どこからともなく聞こえてくる竹ほうきの音、孫をつれたおじいさん、参道脇にひっそり咲く薄紫のシャガ。昨日、訪れた光明寺はまさにそんな場所でした。紅葉の名所として知られていますが、その背景となる石段は本当にきれいです。そして、歩きやすい。いつのまにか奥へ奥へ進む段差と踏面の優しさは、肉体的負荷をかけながら本堂に近づく山岳寺に対する。山岳寺といえば鳥取県三朝町の三仏寺が有名ですが、最奥の投入堂に着くまで岩場あり鎖場ありの険路です。 そんな三仏寺の参道が”動”なら光明寺のそれは”静”になるのかもしれません。いずれにしても、人の気持ちを動かす仕掛けが散りばめられている参道は、玄関あけたらすぐ道路、となりがちな住まいから見れば羨ましい場所であり、設計のヒントが隠くれる魅力ある場所です。 光明寺の帰り道、キリシマツツジ満開の長岡天満宮へ。時々、冷たい通り雨降るが、結構な賑わい。あちこちでビール片手の花見酒。
と、いつのまにやら、ワタシの手にも・・・。少しだけ、花よりビール。

2007年04月27日