八ヶ岳2006年秋③

あくる朝、5:00起床。防寒のため、持参した服を全て着込み、外へ出る。と、その瞬間、「いつのまにか、海の真ん中に?!」と言いたくなるような、見渡す限りの雲海にハッとする。八ヶ岳の尾根は”まさに、海に浮かんだ島”。2000m付近に、きっちり敷き詰められた雲たちは、いまかいまかと夜明けを待ってモゾモゾしています。遥か東の空が、明るくなり始めました。少し急いで撮影ポイントに向かう。その場所は昨日も撮った二十三夜峰。岩場にチョンと腰掛け、日の出を待つ。振り返れば遠くに、先日、近くで見た穂高連峰と槍の穂先、そこから南に目をやれば堂々したと御嶽山が見える。そんな名峰と共に、待つこと30分、見事な御来光がみんなを照らし始めました。
すっかり日が昇り、山小屋に帰ると朝ごはんが始まっていた。冷えた体に温かいブタ汁が美味い。食後、すぐ出発。昨日に続いて、再度、赤岳へ。山頂からは、今日の行程である、権現岳までのキレット越えルートが見えました。キレットとは、稜線上で、急角度に深く切れ込んだ場所のこと。今回の縦走で最も楽しみにしていました。
(まだ、まだ、つづきますョ。)

2006年10月23日