紙半豊田記念館の開設に至るまで

交通地図
入館料
御先祖肖像画                                 豊田 敦館長
トップページ
町人文化が開花した元禄時代からほぼ1世紀が経過、、江戸時代中期から後期に向かう頃、今井町在住の豊田家の先祖、五代・六代目紙屋半三郎、は商才豊かな人物で、肥料販売を皮切りに時代の後押しもあって大和綿を取扱い相当の財を成しました。
骨太・:豪快であった半三郎は書画・骨董・古美術にも造詣が深く、それまでの蓄財をこれら工芸美術品の収集に費やしました。
ところが晩年、一時隆盛を誇った大和綿も繊維が太く、また産地間競争もあって文化年間の終わりに暴落、その後、油商に転じるも傾いた屋台を支えきれず、また七代目は商人と言うより、華道・茶道・三味線その他の芸事に関心が深い文化人であった故、江戸後期から末期にかけての今井の衰退の時を同じくして紙半豊田家の最盛期は終焉へと向かいました。
しかしながら、幸いにも収集した古美術等の相当数は代々受け継がれて現存しており、時代を超えて今井・紙半豊田家の証として後世に伝えることが出来れば光栄と思い当記念館の開設に至りました。
                              平成24年3月吉日

                              館長  豊田 敦