No.8


■壮太がやって来た!Vol.3/3


■ルンピニー公園

壮太と共にルンピニー公園へ。
ベンチで休んでいると、餌売り少年「エー」君が強引に「餌、どう?」と迫ってくる。

<= 餌売りのエー君(アーユータウライ?と聞くと、「ペーット!」と、8歳)

その8歳のエー君のつぶらな瞳を見ていると、「よーし買ったろそれ全部買ったろ!」
ってな気持ちになるが、たった1袋だけ購入。
しかも、たった10Bを「ディスカウントダイマイ?(まけてちょうだい?)」と値切る。
エー君はニヤリとしながらも「メダイ!(ダメよ)」と。
そのエー君は、餌を売ってもそこを動かず、俺と壮太のボール遊びを見ているので、
「一緒にやるか?」と、一緒にキャッチボールをして遊ぶ。
これを大変気に入り、長い時間続ける。俺は、エー君の労働時間が気になり、

「もうおしまいな」と言うと、「イヤイヤ」と首を振り、まだやろうとねだる。
しかし、俺たちもそうこうしていられないので、「ラストな〜」と言って、終える。
渋々終了。エー君はそのボールが気に入ったらしく、壮太に頼み、そのボールを
エー君に差し上げることにする。エー君は最初は拒んだが、
「いいから、いいから!」と強引に渡すと、「コップンカップ」と受け取り別れる。
日タイ友好に貢献する。

それから、遊び道具がなくなった壮太とエー君から買ったフナの餌(パンのミミ)を持ち、足こぎボートに乗る。
何も住んでいないようなその汚いルンピニー公園の池に餌を投げ入れると、鯰や鮒がパクリパクリと食らいつく。
壮太と面白がり、随分楽しむ。

ルンピニー公園から帰りに屋台の焼き鳥を壮太が食いたいというので、購入。
「タウライ?」と聞くと「シップハー(15)」と言ったので、20B紙幣を渡すと、「ナントカカントカ...」と言い、
ニコッと笑い、釣り銭をよこさなかった。
まいっか!


■大晦日の年越しソバ


唯一の日本語放送NHKで「紅白歌合戦」を見て、日本時間の新年を迎える。
家に新年の挨拶をして、壮太と少しスクンビットの街をブラブラする。(タイはまだ10時)
年越しソバで新年を迎えるため、セブンイレブンにてカップラーメンを購入。

カウントダウンイベントをやっているタイのTVを見ながら、カップラーメンにお湯を入れ、年越しソバを作るが、
これが大失敗!
俺が買ったラーメンはトムヤンクン風のヤツでメチャンコ辛い、それと壮太が買ったヤツはラーメンではなく、
スープみたいなヤツで年越しソバにならない。
2人して唖然とするが、「マイペンライ!」(まいっか!)。
俺のヤツの麺を壮太のスープに入れ、強引に年越しソバ風にして新年を祝う。
当然「まずッ」の一言。
(左はスープ、右はトムヤンクン風ラーメン。年越しソバにはならない)

ところで壮太と、ここタイでいろいろな日本食を食べたが、壮太も俺も「やっぱ、おかあのが一番やな!」と。
2人でおかあを絶賛するのであった。

壮太と二人だけの、それもタイでの新年。印象深い年越しである。
父子2人だけで「今年もよろしく!」


■南国のお正月

暑い正月。H氏の誘いでバンセンというビーチで正月を過ごす。
初めは2人だけで、ひっそりと正月を祝おうと思っていたが、強引なH氏のお誘いで行くことにする。
だが、中々楽しいひと時を過ごせた。
バンセンは、日本人は勿論、欧米人も全くおらず全くのローカルな観光地。
水もきれいで、遠浅で子供達も沢山きており、安心して遊ばせられる。

そのバンセンで、バナナボートに乗る。
「ファイト!イッパツ男」の渡辺裕之に似ているおにいちゃんも一緒に乗るが、バナナボートでもそのファイトを発揮し、
ボートを異常に揺らす。
酔いも廻っており、振り落とされまいと必死でつかまる。壮太は落ちることを楽しんでいるよう。
バナナボートはわざと振り落とすように運転され、2回振り落とされたが、
ライフジャケットを装着しているので、大丈夫。

バンセンの夕日が、これまた素晴らしい。
壮太は「初日の出」を見たいと言っていたが、無理だったので「初日の入り」を拝ますことができた。
しかし、あまり満足していなかった。(そりゃそうだ!)



■帰っちまった...。

壮太帰国。1月2日JL728便(AM9:10発)にて帰国する。
搭乗手続き後、チェックインするまで2人でKFCで朝食をとり、別れを惜しむ。
別れを惜しむのは俺だけで壮太はなんの感慨もなく、「眠たい!眠たい!」と言いながらゲームに熱中する。
そんなヤツなのだ!

俺は、こっそり壮太のバッグにお礼の手紙とお年玉(5000円)を忍ばせていた。
飛行機の中でバッグを開けて、「なんなんだ?」と封筒を開くと、俺からの感動的な手紙があり、
それを読みながらおとうの愛に涙・涙の感動をする筈だったが、
帰国後の電話で聞くと、そんな封筒など気付いておらず、電話で教えてから開封し、なんの感動もないまま、
「5000円ありがとな!」だと。
そんなヤツなのだ!


■無事帰国。
バンコク空港でファミリーサービスをしてもらい、係りの人に壮太を渡し、そそくさとホテルに帰った俺に、
おかあは、「薄情な人だねぇ!飛行機が正常に飛び立つまで空港に居てやりなさいよ。
何かあって放送で呼び出されるかもしれないでしょ。」と、叱られる。
そりゃそうだ!すまんすまん!
なので、本当にちゃんと飛行機に乗ったのか?飛行機は正常に飛んでったのか?
を定かでないまま、午後5時(タイ時間)まで過ごす。

こんなに遅くまでかかったのは、日本はこの冬一番の吹雪とやらで、関空までのアクセスは途絶え、
近所のS氏に車で迎えに行ってもらい、助かる。(S氏には、お礼に謎のお菓子「あきこ」の進呈決定!)
なにはともあれ、無事到着し一安心。

壮太との楽しい1週間はあっという間に過ぎ、またまた、空虚な日々が始まるのであった。