職人はプロですので…
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リフォームの工事に伺うと、
お客様からちょっとしたことを
頼まれることがあります。

「お風呂場のドアに、このタオル掛けを付けてほしい」
「椅子の脚がぐらぐらするんだけど」
「ドアがぎぃぎぃ鳴るのでみて欲しい」
などなど…

お客様にとっては、おそらく
せっかく職人さんに来てもらっているから
「ついでに…」というお気持ちなのかと思いますが、
職人さんは「プロ」なのです。

たとえば、タオル掛けなら
ドアのセンターになるように、
寸法を測って位置を決め、
水平器をあてながら、高さを決める
お風呂のドアはアルミなので、
金属用のキリを車に取りに行って
まず下穴をあけ
(これがすべって結構やりにくい…笑)
ビスで締め付けた後、
もう一度水平器で確認。

こうやって書くとなんだか「たいそう」ですが、
実際それなりにたいそうなのです。(笑)

だから、本当はそういったちょっとした手間でも、
「仕事」として手間賃をいただきたいところですが、
「まあ、このくらいはサービスで」と思っていると、
次に「椅子もみてください」なんてお声がかかったり。

奥様によっては、「便利屋さんに来てもらったかのように」
つぎつぎと用事をみつけてくださることも(汗)

また、困ったことに、
「サービス」のつもりでさせていただいたことが、
後になって
「使っているうちにぐらぐらしてきたみたい」とか
「また音がするようになたんです〜」などと連絡があり、
ふたたび足を運ぶことになったりするのですね。

そうなるともう
「サービス仕事に責任がついて回る」のも困りますので、
あまり用事が増えると、
「追加請求させていただくことになりますが」
とお伝えすることがあるのですね。

すると、そこで奥様の表情が微妙に変わります。
(変わるように見えるんですよ〜。
「なんだ、それなら主人に頼んだのに」という
心の声も、気のせいか聞こえてくるような…笑)

そんなわけで、
リフォーム工事の前には、なるべく気になるところは
前もって見つけておいていただきたいのです。
職人さんには専門分野もあり、
その場で急に頼まれても
応急措置しかできないこともありますので。

とか、いいながら
「これも見積もりにいれておいてくださいますか?」
なんておっしゃられると、
「そんなの、いいですよ〜こちらでやります!」
とつい言ってしまうかもしれない私です。

(でも、職人さんにはちゃんと手間賃お渡ししますよ。
「お客さんから勝手に聞いてやったのなら知らない」
といって逃げちゃう元請けさんもいらっしゃいますが)

なんか、えらそうに書いてしまって恐縮ですが、
上のような想いがわかっていただける方なら、
街で芸人さんをみかけても、
「なんかギャグやってください」とは、
頼まないですよね。(笑)


(関係ないかな?)



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