内装職人のつぶやき(ぼやき?)
 職人はプロですので…へ                         現場でイナバウア?へ

私がリフォームの現場で一番良く接している職人さんは、
ずばり「内装職人」でしょう。
(そりゃそうですね。夫がそうですから…笑)

正直なところ、リフォームに入門したころは、
壁や天井のクロスの貼り方のうまい下手も
わかりませんでした。

しかし、だんだん現場で接しているうちに、
いろいろなことがわかってきたのです。

たとえば、
クロスといえば、壁などジョイント部分があって、
年数がたつと、そこがぱくっと開いて
浮いてきてしまうことがあります。
これもクロスを貼るときのハケを動かす方向や、
専用の下敷きや補強のテープをいれることで、
ある程度防止できるということ。
(新築の時はまたちがいますよ)

また、
貼り替える前は、なんの異状もない部分が、
貼り替えた直後に、糊の水分のせいで、
ぷくっと浮いてきたりすること。
( 元のクロスの裏紙と、さらにその下地が
しっかりくっついてないと、そこが分離してしまう、
つまり、「前の前の」下地まで影響するんですよ〜!
しかも、乾燥すると跡形もなくひくことが多い)

他の職種の方からは、わりと
(ほこりっぽさと無縁で、きれいな仕事にみえるらしく)
「クロス屋さんはいいね〜」
と言われることもあるそうですが、

パテを削るときには頭から粉だらけになるし、
クロスの糊付け機はかさばるわ、毎回洗うわだし、
しょっちゅうスポンジを洗いながらの仕事なので手が荒れる…

おまけに、
一日中「踏み段昇降」と「ヒンズースクワット」。
(天井近くから足もとまで、一日中脚立に登ったり降りたり、
また立ったり座ったりしながら壁紙を貼っていく姿を、
私はこう呼ばずにはおれません…笑)

しかし!
以外とクロスを貼るのは、ほかの職種とくらべると、
桃栗三年、柿八年ではないですが
早く仕事を覚えやすいらしく、
手軽にできるように思われているようです。
(実際は奥が深いんですがね〜)

その上、クロスというものは、
「水と空気以外ならどこにでも貼れる」
と夫も豪語するように(笑)、
とても便利なものなので、

「とりあえずクロス貼りで」と、
とんでもないところを軽〜く頼まれたり(笑)
少々下地が整ってなくても、
「クロス屋さん、パテでうまくならしといて」
などと大工さんに言われたり、
クロスを貼り終わって「さあ帰ろう」と
車に道具を片づけた直後、
「ごめん、ここぶつけてやぶってしまったから、治しといて〜」と
言われてしまったり。(泣)

おまけに、
大工さん→設備→塗装→内装
のように、工程上は、最後になることが多いので、
工事の遅れのしわよせによる「おはち」が回ってきやすい…
(内装の日程が4日あったはずなのに、
2日でやってくれと頼まれるとか(汗)

まあ、聞けば聞くほど、
「内装職人さんはマメで、気が長い人でないと
勤まらないな〜」と思いますね。
(さて、我が家は?)

いっぽう、
そんな内装職人さんたちなので、
他の人の仕事の最後に仕上げを施す立場上、
他の職人さんの腕前や気配りを
よく知っていたり、
元請けさんの「段取り」のうまい下手、
監督さんの現場への接し方などが
手に取るようにわかる存在です。

そんなわけで、
思い起こせば、私も夫と出会ったころは、
現場で至らない点を指摘されてばかりで、
ふてくされていたのですが、
一緒にリフォームの仕事をするようになった今、
そのような視点を教えてもらうことができて、
本当に良かったなあと思っているのでした。



職人はプロですので…へ        HOMEへ         現場でイナバウア?へ






リフォーム業界を リフォームしたい